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はじめに

みなさんはIT業界では、どんな人が働いているイメージがありますか。理系出身で、専門知識を学校などで学んだ人たちだけが就職でき、活躍できる場だと思っていませんか。文系の人はIT業界に就職して、活躍することはできないのでしょうか。今回は、文系出身とIT業界、活かせる能力・求められる能力についてご紹介します。

IT業界は理系出身だけが就職できる業界なのか

システムエンジニアというと、一般的にパソコンの前に座ってカタカタとプログラムを書いているイメージが強いようです。確かに、情報系の専門学校でプログラミングを学んで知識をつけていたり、大学で理系の学部を出ていたりする人が活躍している多くいるのは事実です。しかし、実際には未経験での採用をおこなっている企業は数多くあり、就職活動において、大学の学部や学科はそれほど重要視されていないと言えます。

もともと知識があるかというよりも、速いスピードで変化していくIT技術を積極的に学んでいけるかという姿勢のほうが大事です。

文系出身者がIT業界で活かせる能力

出身学部に関係がないとは言っても、まだまだ不安だという方がいらっしゃるでしょう。そんな方たちのために、文系出身がIT業界に就職後、活かせる能力をご紹介します。

文章作成能力

IT業界、技術職でも報告書や計画書の作成など、文章を書く機会がたくさんあります。それらは誰が見てもわかりやすい文章であることが求められます。文系は大学の講義や課題で文章を書いたり、読んだりすることが多いため、文章作成能力に長けている傾向があります。その能力はIT業界の仕事にも活かせるでしょう。

コミュニケーション能力

理系出身の人と文系出身の人の違いのひとつとして、「コミュニケーションの取り方」があります。これはどちらが優れている、というわけではなく、あくまで違いです。理系出身の人は、論理的にものごとを考え、合理性を優先的に考えることが多いです。一方、文系出身の人は、相手の立場になって考え、相手が言いたいことを読み取とうとすることが得意であることが多いです。そのため、クライアントや社内の人など、やりとりをする際にも、理詰めしたりするのではなく、相手が何を伝えたいのか、何を望んでいるのかを瞬時にくみ取ることができ、スムーズなコミュニケーションを行うことができるでしょう。

語学力

IT業界の最新の技術や製品は、アメリカなど、海外から日本へ浸透していくことが多くあります。そういった最新の情報を手に入れるには、英語で書かれている情報サイトやブログなどを読む必要があります。文系出身で、特に英語を得意としている人は、そうでない人と比べ、情報をキャッチアップしていくことが可能になるため、仕事をしていくうえでも、スキルアップのうえでも、有利にはたらくでしょう。

また、IT業界では、海外展開をしている企業も多いため、語学が堪能であれば、海外で働くことも夢ではありません。海外で働くことが難しいと考える人でも、日本の企業の中で働きながら、海外のチームとやりとりをとりながら仕事をすることもできます。語学力があれば、自身のキャリアアップにもつながりますし、将来の選択肢を増やすことができます。

文系がIT業界で働くにあたって求められること

文系出身の人が、IT業界で働くにはどういったことが求められるのでしょうか。ここでは3つご紹介していきます。

論理的思考

先述したとおり、文系の人のコミュニケーションの取り方は、仕事を円滑におこなうにあたって重要です。一方で、理系出身の人が得意とする「論理的思考(ロジカルシンキング)」もできるようになるとよいでしょう。論理的思考とは、ある問題や課題に対して、要素別に分けて結論を導き出すこと、物事を筋道を立て、矛盾がないように考えること、さまざまな視点から分析を行って、解決策を検討する、といったことを意味します。文系の人がこういった力を身につけておけば、さらに活躍できるようになるでしょう。

学ぼうという姿勢

どんな仕事でも、積極的に学ぶ姿勢は大事ですが、IT業界は変化が激しいため、そういった姿勢がさらに重要視されます。日々、進化していっている技術について勉強をして、知らないことを学んでいく努力ができる人であれば、もともと知識がなかったとしても、どんどん成長でき、重宝される人材となれるでしょう。

応用力

文系の科目は、歴史や政治、経済など、暗記をする科目が多く、テストでもいかに覚えているかを問われることが多いです。しかし、理系の科目、例えば数学や物理などは自分で考えて問題を解いていく科目がメインです。エンジニアなどの技術職では、先述した理系の科目と同様に、覚えた知識を応用して自分で組み立てていく力が求められます。もちろん基本的な文法や書き方などは覚えていかなければなりませんが、覚えた知識をどう組み合わせるとプログラムが動くか、どんな書き方だと効率よくプログラムが組めるかを考えていく必要があります。こういった応用できる力を鍛えておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、文系出身者がIT業界で活かせる能力、求められる能力についてご紹介しました。理系出身でないから、IT業界での就職は難しいと思っている文系出身の方もいるかもしれませんが、今回ご紹介したとおり、出身学部はまったく関係がありません。努力次第で、いくらでも活躍することができます。出身学部を問わず、未経験者の採用をおこなっている企業も数多くあります。この記事を読んで、少しでもIT業界に挑戦してみようという気持ちになってくださると幸いです。