支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

ITエンジニアとして働いている方、もしくは未経験だけどこれからIT業界でエンジニアとして働いてみたい方、将来どういったスキルをつけて、どういう働き方をしたいですか。自身の「キャリアパス」について考えてみると、何をするべきか明確になり、モチベーションアップにつながるでしょう。そこで今回は、エンジニアのキャリアパスについてご紹介します。

キャリアパスを考える理由

エンジニアとして採用されることはゴールではなく、エンジニアとして働くスタートラインに立ったにすぎません。エンジニアになって働き始めると、それまで学習していたプログラミングの知識だけでなく、他の言語についての知識、周辺の技術やサービスについての知識についても求められて生きます。想像以上に学ぶべきことが多くあったり、したいこととしなければならないことのギャップに、こんなはずじゃ…と後悔をするのは誰もが避けたいはずです。そのためにも、将来どういったふうな働き方をしたいかというキャリアパスについて考え、準備しておくのがよいです。

現在では、エンジニアのキャリアパスは多様化しており、その選択によって収入や働きやすさなども変わってきます。また、求められる知識やスキル、経験なども違ってくるので、早い段階で考えておくとよいでしょう。

エンジニアのキャリアパス

エンジニアとひとことで言っても、エンジニアの種類は数多くあり、どのエンジニアかによってもキャリアは変わってきます。今回は、開発系のエンジニアにしぼってお伝えしていきます。これまでのエンジニアのキャリアパスは、「プログラマー→システムエンジニア→プロジェクトリーダー→プロジェクトマネージャー」という流れが一般的でした。しかし、先述したとおり、エンジニアの働き方は変化してきており、選択肢が増えています。そこで、いくつかのキャリアパスの例をご紹介していきます。

スペシャリスト・ゼネラリスト

スペシャリストとは、プラットフォーム・ネットワーク・データベース・アプリケーション共通基盤・システム管理・セキュリティの6つの専門分野のうち、いずれかの分野で一定のレベルを満たす人のことを指します。ある特定の分野での開発に長け、深い専門性が求められます。

ゼネラリストとは、幅広い知識とスキルがあり、ある特定の業務だけではなく、開発はもちろん企画や立案など、幅広い業務をおこなえる人のことを指します。

スペシャリストは、あるひとつの分野を極めたい人に向いていて、ゼネラリストはいろんなことを幅広くやってみたいと考える人が向いています。

マネジメント

先ほどのスペシャリスト・ゼネラリストが開発系エンジニアとしてのキャリアアップとはまた違う、「マネジメント」という道もあります。プロジェクトマネージャーとして、目標達成のために、チームやプロジェクトの管理・統括をおこないます。プロジェクトマネージャーは、基本的に開発業務には関わらず、プロジェクトのスケジュールや人員の調整、予算の管理などを行います。プロジェクトの納期内に成功させることができるかを左右する、非常に重要なポジションです。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用して、クライアントが抱える課題を解決していく職種です。クライアントへヒアリングをし、どういった課題があるのかをあぶりだし、その課題はどのようなシステムを導入すれば解決できるのか提案をします。同じく、システム開発業務の上流工程を担当するシステムエンジニアと混同されがちですが、ITコンサルタントはクライアントの課題を解決する役割があり、クライアントが求めるシステムを開発するのがシステムエンジニアです。

クライアントの要望をかなえるために、システム開発の知識はもちろん、ネットワークやデータベース、ハードウェアなど、ITに関する幅広い知識が求められます。

フリーランス

エンジニアのキャリアパスとして、フリーランスとして働く方法もあります。フリーランスで働く場合、企業で会社員として働くのと異なり、税金や保険、確定申告などすべて自身でおこなう必要があるので、大変なことも多くあります。メリットとしては、自分自身で仕事を選べるという点が挙げられます。自分が使いたい知識やスキルを活かしやすい働き方といえるでしょう。また、案件の獲得も自分でしなければならないので、必然的に自己プロデュース力が磨かれます。

まとめ

今回は、開発エンジニアのキャリアパスについてご紹介しました。これまでは、ある程度決まっていたエンジニアのキャリアパスですが、現在では今回ご紹介したほかにも、様々な道が開かれています。これから自分がどういう仕事がしたいのか、どういう働き方をしたいのかなど、キャリアパスを考えておくと、将来のなりたい姿に近づきやすくなるでしょう。日々の業務が忙しく、キャリアパスについて考えるのも難しいかもしれませんが、一度じっくり考えてみるのはいかがでしょうか。