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食事のマナー

食事は最も基本的かつ重要なものです。食事の作法1つで、その人の性格や育ちが表れますので、懇親会の席で恥をかかないように気を付けて下さい。
今回は和食と洋食の基本的な部分を紹介します。

和食編ーコースのマナー

●「先付けの平皿は置いたまま食べる」
先付けとは、前菜のことです。様々な形で提供されますが、平皿につけられた先付けは、そのまま食べます。小鉢や椀に入っている場合は、持ち上げて食べます。
●「吸い物のフタは椀の外側に置く」
1.左手を椀に添えて、右手でフタを持つ
2.半月を描くようにフタを開ける
3.椀が右側にある場合は右奥に、左側にある場合は左奥に、裏返したフタを椀の外側に置く
4.食べ終えたらフタをかぶせる
※吸い物のフタは目上の方が開けるまで待ちましょう。4の時にフタを斜めにしてかぶせると、椀を痛める原因になるので止めましょう。煮物や蒸し物も上記の手順です。
●「お造り(刺し身の盛り合わせ)の食べる順番」
お造りを食べる時は盛り付けを崩さないように食べましょう。食べる順番があり、基本的には左側から又は淡白な刺し身から食べます。醤油とワサビを使う時、醤油にワサビを溶いて食べる人がいますが、実はこれはマナー違反です。正しい使い方は、刺し身の上にワサビを少量乗せてから醤油に付けます。こちらの食べ方の方がワサビの風味が感じられ、食べ方も美しいです。
●「焼き魚の綺麗な食べ方」
鮎などの小ぶりな魚と鯵などの中〜大型の魚で食べ方は異なります。
(小ぶりな魚の場合)1.身離れが良くなるように箸の側面を使って、数か所に圧をかける
2.左手で頭を持ち、すっと身から骨を引き抜く
(中〜大型の魚の場合)1.表面の上半分(奥側)を左から右にかけて食べる
2.表面の下半分(手前側)を左から右にかけて食べる
3.そうすると中骨が出ますので、裏側の身と骨の間に箸を入れ、骨だけを引き上げて器の左奥へ
4.裏側の身も左奥から食べる
●「天ぷらは手前のものから食べる」
盛り付けを崩さないよう手前から食べます。天つゆにつけて食べる際は、つゆが垂れ落ちないように天つゆの器を持ち、静かにつゆを付けて食べて下さい。
口元に器を近づけすぎると、返ってみっともないので要注意です。
●「ご飯が出たらお酒はストップ」
コースの最中でお酒を頂く事は問題ありません。自分のタイミングで追加注文しても大丈夫ですが、コースの締めとなるご飯と汁物や、漬物(香の物)が出てきたら、お酒の追加は止めましょう。

洋食編ーナイフ、フォークの正しい使い方

●「ナイフ、フォークの使う順番」
ナイフやフォークなどのカトラリーは外側から使います。
●「ナイフ、フォークの持ち方」
左手にフォーク、右手にナイフを持ちます。(左利きの方はその逆)それぞれ人差し指を添えて持ちます。肘をはらずリラックスした姿勢で持つようにするとスマートです。
●「ナイフをフォークの食事中の置き方」
食事中に置く場合は、お皿の上にハの字で置きます。この時、ナイフの刃を内側に、フォークは背を上にしましょう。
●「食べ終えた後の置き方」
食べ終えた後はナイフとフォークを揃えて置きます。ナイフの刃を内側に、フォークの背を下にします。フォークの向きが食事中と逆なので要注意です。

洋食編ーナプキンの正しい使い方

●「ナプキンを広げるタイミング・広げ方」
ナプキンを広げるタイミングは、お水やドリンクを持ってきてくれた時です。ナプキンの広げ方は、二つ折りにして折り目を手前側に向け、太ももに置きます。
●「口や手を拭く時はナプキンを使う」
ナプキンを使って口や手を拭く時は、内側の端を使います。
●「中座の時に置く場所」
食事中に席を立つ際、ナプキンは軽く畳んで、背もたれ又は座面に置くのが基本です。
●「食後に置く場所」
食事が終わったら、簡単に畳んでテーブルの上に置きます。この時に綺麗に畳んでしまうと、料理が美味しくなかったという表れになってしまうので要注意です。

立食スタイル

立食スタイルで注意する点は3つあります。
1.食べ物の取りすぎに注意
ビュッフェはバイキングとよく混同されますが、ビュッフェはフランス語で立食を意味し、食事をしながら交流を深める事が目的です。
食べ物を大量に取って食事に夢中になるのは良くありません。食事も大事ですが、他者との交流も意識しましょう。
2.食事は一番最後に取りに行く
食事は目上の方から取るのがマナーです。先輩や上司の方々が、一通り取り終わった事を確認してから行きましょう。
3.椅子が用意されていても座らない
ビュッフェで用意されている椅子は、ご年配の方や気分が優れない方の為に用意されています。椅子があるからといって、健康な方がそこに座ってしまうのはマナー違反です。

着席スタイル

着席スタイルで注意する点は2つあります。
1.必ず下座に座ること
席が指定されていない場合、必ず下座に座りましょう。下座とは、入口に最も近い席を指します。
2.乾杯後は他の席にいる方に挨拶しに行く
まず近くの方々と乾杯を行い、その後は上座にいる方々に順番に挨拶していきます。その際、「〇〇と申します。宜しくお願い致します。」と1言添えるとより丁寧です。

懇親会での振る舞い方

懇親会での振る舞いとしては、多くの方と会話をして互いの事を紹介していくのが基本です。自分ばかりではなく、時には会話のバトンを他の人に繋げ、周りの方が楽しくコミュニケーションを取れるようにしましょう。

同期とのコミュニケーションは大切

懇親会に参加した時に人とコミュニケーションを取る事、特に同期の人とコミュニケーションを取る事はとても大切です。
何故なら、同期の人は入社後に一番身近な存在になる為です。先輩や上司に話しにくいことや些細な悩みを話す事が出来、研修でも一緒にいる時間は長いので、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。

積極的に会話に参加

もちろん、同期の方だけではなく、先輩や上司の方々とも交流を行いましょう。特に他部署や他チームの方だと、業務時にあまり関わる事が無い場合が多いので、懇親会や食事会がコミュニケーションを取る機会になります。

まわりの雰囲気を観察

懇親会は、就活時の面接や説明会とは異なり、社員の方々が普段の状態に近い雰囲気になっています。そこで「企業の雰囲気が自分に合っているか」を確認する最後の機会になります。ここで自分が今後働いていけるのか、周りの人と上手くやっていけそうかを考えて、進路を決めていきましょう。

まとめ

就活での最終段階が懇親会です。企業の方はそれを通して自社の雰囲気や働いている社員の事を知って欲しいと考えています。同時に、内定者のことも深く知り、同じ職場で頑張ってくれるかも見ていますので、くれぐれも粗相の無いように振る舞いましょう。