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自己分析の重要性とは

普段仕事をされている社会人の方はあまり自己分析を行わない傾向にあります。新卒入社の際、誰しもは一度自己分析シートを用いどの会社に就職するか、どの業種が自分自身にとって最適な選択なのかを深く考えます。
自己分析とは簡単にいうと自身の振り返りというもので、自分の得意不得意や人間性の長所短所を洗い出し欠点を補うために行います。
面接などでも「あなたの長所と短所は何ですか?」という質問が多く聞かれるなかで、曖昧な回答をしてしまうと面接官に対し良い印象を与えません。
仕事の中においても、繰り返しミスをしてしまう箇所に対して自分が何故複数回もミスを繰り返してしまうのか自問自答するシーンに遭遇します。何故この現象に陥ってしまうのかというと、自分の苦手とするパターンを把握していないのが大きな原因となります。

自己分析方法の種類

インターネットなどで「自己分析シート」と検索すると、様々なサンプルが有志により作成されています。
自己分析とは大きなくくりとなっており、何パターンか存在します。

自己分析シートの代表例
1.学生時代の振り返り
2.代表的な過去の成功例に対しての「なになぜ」
3.過去・現在・未来の自分自身の未来予想図
4.他人から見た自分自身について

このように、自己分析シートにおける「自己分析」という形は必ずしも1つとは限りません。
様々な観点から振り返ることにより自己分析は完了します。上記で列挙した代表的な自己分析について1つずつ解説します。

学生時代の振り返り

学生時代、人それぞれ得意不得意な科目があり国語・英語などが得意な人は文系、数学・理化学などが得意な人は理系と大きく2つに分別することができます。
実はこの時点ですでに自己分析が出来ているのです。自己分析とは、簡単なものから順次仕分けていき、最終的に自分がどんな人間なのかを把握することが大切です。
文系が得意なのであれば、言葉遣いや文章作成・視覚的なものに対して自身のスキルを最大限活かせます。理系が得意なのであれば、細かい作業や数字・筋道を立てて考案する場面でスキルを最大限活かせます。文系であっても、どうしても理系の仕事がしたいと考えるのであれば、人一倍努力しなくてはなりません。
文化祭や体育祭などで人前に出て何かをするのが好きだった、リーダーシップを遺憾なく発揮した、裏方にまわってクラスに貢献した、などと体験談を振り返ってみることも重要です。前に出て何かをするのが得意であれば、営業職などの選択肢が思い浮かびます。裏方でサポートをすることが得意であれば、事務系やチーム制の仕事などの選択肢が思い浮かびます。
社会に出てからの人間性の根源は学生時代に経験した事柄を元に構成されやすいため、当時自分がどんな学生だったかを再認識しておきましょう。

代表的な過去の成功例に対しての「なになぜ」

学生時代や仕事において過去大きな成功を収めたことがあれば、それをベースに「なになぜ」と言われる自己分析を実施しましょう。成功例とは、自分がこれまで行ってきたことの最善であった可能性が高く、自分にとって向いている適性の可能性があります。
例えばシステム開発の仕事で、2年間で必ず完了させなくてはならないプロジェクトがあったとして、作業中様々なアクシデントに見舞われ2年では収まりきらない可能性が出てきたとします。そこで、今の開発フェーズで現在どれだけの時間がかかっており、そこに何人割り当てているのかを洗い出します。そこからメンバーの得意性を鑑みて仕事の再分配を実施をし、協力会社にも要請を行ったうえで毎日簡易的な進捗の確認と問題になっている箇所を全体に共有します。
対応できる人に相談をして早期に問題を解決、即次のステップへ進む、という考えてみればごく普通のやり方ではありますが、「なになぜ」を行うことにより物事を詳細に調べ上げ細かく分析できるという1つの能力を発見することが出来ます。

過去・現在・未来の自分自身の未来予想図

小さい頃「将来の夢は何ですか?」とよく聞かれます。小さい頃なので主だった根拠はありませんが、「憧れ」という理由だけで私も目指していた夢がありました。
過去は簡単に自己分析シートへ列挙していただければ問題ありません。
現在については、今どのような会社に所属し、どのような仕事に取り組み、どのようなスキルを身に着けているのかを具体的に列挙します。
未来については、将来的にしたいことや、なりたい自分を創造し記述します。それを叶えるために今自分に何が足りないのかを列挙することによりその未来に近づくことができます。
未来から前倒す形で現在の自分に近づけることにより、将来なりたい自分への道筋を明確化することができます。これらを実施することにより、モチベーションを維持することもでき、あまりにも非現実的なのであれば将来の方向修正も可能です。

他人から見た自分自身について

他人から見た自分というのは、興味も大きいですが不安も大きいです。しかし、自分を見つめなおす自己分析においては必要不可欠な取り組みになります。自分はこういう人間だと決めつけてしまうと視野が狭くなり道を外れてしまう危険性があります。
そのため、友人や同僚、上司や部下など様々な方に自分自身はどんな人なのかを聞いてみましょう。意外な一面も知ることができ、悪い面であれば解決するきっかけになります。
ある程度取り溜まってから、自己分析シートへ記述し、それらをベースに自分の改善点や評価出来る点を列挙してみましょう。

さいごに

自己分析は決して数時間で完結することはありません。自分を見つめなおすということはこれまで経験してきた事柄を見返す必要性が生じるため、経験年数が長いほど時間がかかります。
自己分析シートを記載する際は自分の落ち着ける環境で実施することをお勧めします。自宅・喫茶店・郊外の閑静な公園など人によって落ち着ける環境は様々ですが、自分を振り返ることは今後生きていく長い人生の中で必要不可欠になります。
人による最善の選択肢というものが存在するかは定かではありませんが、せめてご自身が納得できるライフプランを形成するためにこれから「自己分析」を行ってみませんか?