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地方でのエンジニア転職は超魅力的?メリット・デメリットを都会エンジニアと比較しながらご紹介します

はじめに

エンジニアの案件は東京に集中しており、特にWeb系の仕事は東京エリアが大半占めています。しかし、近年は田舎への移住者やコロナでの在宅ワークが増えています。田舎での時間がゆっくり流れる生活を求め、引越しする方もいるでしょう。その中で、地方に住んでいるエンジニアはどのようにして働いているのか。都会エンジニアと地方エンジニアを比較しながら、見ていきましょう。

地方エンジニアと都会エンジニアの比較

今回の記事では北海道に住みエンジニアとして働いている方たちを見ていきます。都会と地方の差や違いはどのようなものなのか。下記では「給与面」「案件数」「言語」の3つを地方に住むエンジニアと都会に住むエンジニアで比較していきます。

給与面

北海道エンジニアの平均年収は502万円、一方東京エンジニアの平均年収は608万円です。東京の方が100万円も高い事がわかります。しかし、給料が高いからと言って自身の年収に満足しているかというとそういうわけではないです。現在の自身の給与への満足度ランキングでは、北海道の方が上位にあります。必ずしも、「高収入=満足度が高い」というわけではありません。

案件数

エンジニアの募集案件数は東京が49,000件に対し、北海道は80件と東京の方が圧倒的に多いです。北海道には、まだWeb系の案件が少なく、東京に比べると案件が限られる傾向があります。その為、どうしても自身のやりたい仕事や好条件の仕事に出会える確率がぐんと下がってしまいます。地方エンジニアとして働く際には、案件依頼を増やす為の人脈作りが必要です。地方在住の先輩エンジニアなどにアドバイスをもらうのもいいですね。

言語

使用される言語でも違いがあります。例えば東京では、RubyやPythonが扱えると良いですが、地方ではRubyやPythonを使う案件が少ないです。地方ではJava、PHP、C#、C++といった順で仕事が増えていくのが特徴です。Javaは特にシステム開発をする際に使用される事が多く、大手メーカーの現場ではJavaやC#が主に使われています。地方では、メーカー系のお仕事が多いのでこれらの言語を学んでおくと良いでしょう。

地方でエンジニアに転職するメリット

地方の企業に転職するエンジニアのメリットを「固定費の削減」「都会のストレスからの解放」「自然が多く健康的な生活ができる」「重宝されやすい」の4つを通して見ていきましょう。

固定費の削減

地方で転職を考えるときに1番大きい固定費は、家賃です。東京で物件を探すとなるとどうしても高いアパートばかりで、通勤時間の事も考えながら決めなければならないという状況に陥ります。通勤時間を考えいい物件を東京で探すとなると、家賃が高くなってしまいます。しかし、地方で家を探す場合、家賃が安く場所によっては広い物件に出会う事が可能です。東京の狭くて家賃の高い家に比べ、地方はとても充実する暮らし方が出来るわけです。

具体的には、北海道の県庁所在地である札幌で1Kもしくは1DKを1ヶ月借りる場合の家賃相場は4万円です。同じ様に、東京の新宿で1Kもしく1DKを借りては住む場合の1ヶ月の家賃相場は9万円程です。東京に住むだけで倍以上の家賃を払わなければいけないのです。

都会のストレスからの解放

東京での通勤時間にストレスを感じている人がとても多いです。しかし、地方ではそんな通勤時の悩みも比較的少なく過ごす事が可能です。騒音や人混みからも離れる事ができ、都会にある人の多さによるストレスからは解放されます。毎日、嫌な思いを日常的にしなくて良いのです。

自然が多く健康的な生活ができる

自然が好きな方、緑に囲まれて生活したい方は地方エンジニアをお勧めします。自然が多いのは地方で転職する特権ですね。空気や水がおいしい場所で自然にふれながらゆっくりと過ごす事は、ストレス軽減につながります。地方は土地が安く広い場所が多いので、自然に恵まれた環境で子育てがしやすいです。山登りや温泉、海水浴へ行く事も気軽にでき、自分の好きな事を毎日楽しめ、たくさんの自然に囲まれながら健康的な生活を送る事が可能となります。

重宝されやすい

東京と比較すると、圧倒的に地方でエンジニアをしている人は少ないです。東京でもエンジニアの人材不足が続いている中、地方でエンジニアを職にする人はとても少ないため一人一人が重宝されやすいです。さらに技術や業務経験が高いともっと重宝されるでしょう。

地方でエンジニアに転職するデメリット

地方で転職をする際のデメリットを、「収入減の可能性がある」「案件が少ない」「車が必須」「通信速度が遅くなる」「勉強会やセミナーの開催が少ない」の5つを見ていきましょう。

案件が少ない

東京に比べると地方でのエンジニアの案件はとても少ないです。そもそも地方ではIT企業の数が少ないため、必然的に案件の数もわずかになってしまいます。特に人工知能・ロボット・loTの最先端技術案件はほとんどありません。地方でのエンジニア案件はそのほとんどが県庁所在地などに集まります。北海道だと札幌に案件が集中をしており、札幌以外で働くとなるとリモートワークを取り入れている企業で働くか、フリーランスとして独立をしてリモートワーク可能な案件を獲得するしか方法はないでしょう。

車が必須

電車内でのストレスがなくなる分、地方では移動の際に車が必要になります。中でもさらに田舎に住んでしまうと、「近くのスーパーまで30分かかる」「電車やバスでは行きたい場所に都合の良い時間ではいけない」という不満が出てきます。地方で車なし生活をするのは、とても不便に感じるでしょう。さらに、車を持つと維持費が発生します。「せっかく生活費の安い地方に移住したのに、結局それほど出費が変わらない」という状況に陥ってしまう可能性もあるのです。

通信速度が遅くなる

田舎に住んだ際、電波が悪い状況だと仕事の進捗に影響します。地方でもミーティングや画面上で顔を合わせて話す事があります。その際に、電波が悪く途切れ途切れになってしまう事が東京に比べると多いです。東京のようにネットワーク環境が街に充実しているわけではないので、多少のズレや通信速度が遅くなる事が多々あります。

勉強会やセミナーの開催が少ない

特にIT系に関する情報は、東京のような都会に集まりやすく、勉強会やセミナーも人が多く集まりやすい東京で開催されることが多いです。交通費や時間のことを考えると、地方に住みながらこういったセミナーや勉強会に参加するのは難しいです。また、地方で勉強会やセミナーを開催することは少ないため、スキルアップする機会が減ります。

IT系のセミナーや勉強会に参加することで人脈を作ることができ、そこからお仕事をもらえるということも珍しいことではありません。しかし地方ではその集まり自体がないため、人脈から仕事に繋げることは困難になります。

地方で転職する際のポイント

いきなり田舎に住もうと思い転職するのではなく、ある程度の人脈や業務経験を持ってから転職する方がうまくいくでしょう。少しでも多くの案件をもらう方法として挙げられるのが、人脈です。人脈は案件をもらうために必要なだけではなく、移住に関してや転職に関してのアドバイスをもらう事ができるため人脈の構築はとても重要です。また、リモートワークの環境作りも大事です。地方でリモートをするのであれば、環境は整えておきましょう。

まとめ

地方で働くエンジニアと都会で働くエンジニア、どちらもそれぞれデメリット・メリットが存在します。環境や条件は同じ職種でも異なるため、転職を考える際は自身に合った働き方をする事がベストです。

田舎に住んで子供たちと自然に囲まれながら過ごしたいという方は地方で転職するのがお勧めです。逆に、収入は高い方が良いという方は都会でエンジニアとして働くのがお勧めです。自分の理想の合った働き方を選び、快適に仕事が出来る事が最良でしょう。少しでも、地方での転職に興味がある方は是非、挑戦してみてください。