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はじめに

AI業界の発展に伴いPythonエンジニアが注目を浴びるようになり、目指す人が多くなりました。2020年現在ではPythonエンジニアの数は圧倒的に不足をしている状態です。また、新型コロナや働き方改革によってフリーランスという働き方が世間に認められてきました。

そこで今回の記事では、未経験からフリーランスのPythonエンジニアになる方法をご紹介します。これからも需要が供給を上回り続けるとされているPythonエンジニアです。この記事を参考に、理想とする働き方を目指してみてください。

未経験でもPythonでフリーランスになれる?

未経験からでもフリーランスのPythonエンジニアになることは可能です。未経験でも募集をしている求人はいくつかあります。Pythonの言語自体は比較的シンプルなため、初心者でも比較的容易に学習をすることができます。

しかし、Pythonの案件や業務内容は他のエンジニア職と比べると難しいとされており、それなりの覚悟を持って学習に取り組む必要があるでしょう。

Pythonの将来性

仕事をするにあたって大事なのは、これからも安定して需要があるかという点です。せっかくPythonエンジニアとして働ける程度のスキルを獲得しても需要がなければ意味がありません。Pythonエンジニアの需要はこれからもあるのでしょうか?

答えは「はい」です。Pythonエンジニアの将来性はとても明るいです。まだ発展をしている途中なため、今後もしばらくの間は需要が続きます。需要があり続けると断言できる理由は主に「圧倒的な人材不足」「機械学習で使用されている」「データサイエンティストの需要増加」の3つです。それぞれについて詳しく説明します。

人材不足

一つ目にして最大の理由「人材不足」。世界的にみても人材が圧倒的に不足しているためPythonエンジニアの需要と供給が釣り合っていません。特に日本では、2030年までに45万人エンジニアが不足すると予想されています。人材が圧倒的に不足しているため、未経験からでも十分チャンスがあります。

これだけの不足をすぐには補うことは困難です。そのため今後もエンジニアの需要はしばらくあり続けると言えるでしょう。

機械学習での使用

二つ目の理由は「Pythonが機械学習で使用されている点」です。機械学習とは「人間と同じように機械に知識、情報を与えて学習させよう」とする技術のことを指します。

機械学習は、発展が目まぐるしいAI領域で使用されています。そのためAI関連の企業はできる限り優秀なPythonエンジニアを雇うことで、競合会社よりも前へ出ようと日々取り組んでいるのです。しかしそこでPythonエンジニアの数が不足をしているため、今後も企業はPythonエンジニアを求め続けると言えます。未経験から機械学習の取得は容易ではないため、諦めずに継続することが重要です。

データサイエンティストの需要増加

データサイエンティストとは、Pythonを利用してビッグデータを元に機械学習を行なったり、企業戦略の分析を行なったりします。データサイエンティストの市場価値が高くなった背景としては、世界で情報とデータが大きな価値を持つようになったからです。

これからもビッグデータを扱うことのできる人材は重宝されますが、まだ世間に広がったばかりの職種のため、扱うことができる人材はそれほど多くいません。そのためこれから先も企業は、この情報社会で他企業よりもデータを利用し優位に立とうとするため需要があると言えます。

Pythonでできること

未経験からPythonでフリーランスを目指す際に大事なのが、Pythonを使ってどのような仕事をしたいのかを明確にすることです。Pythonは凡庸性に優れており、様々なところで使われています。Pythonを使って仕事ができるレベルに到達をしても、業務内容によってはフリーランスとして活動しづらいものもあります。

ここでしっかりと「何をしたいのか」をはっきりとさせることでフリーランスに大きく近づくことができます。

Pythonでできること「機械学習」「自動化」「スクレイピング」「ブロックチェーン開発」「アプリケーション開発」の5つをご紹介します。

機械学習

Pythonで行うことのできる代表的なものが機械学習です。機械学習は上記の通り、「機械が自ら学べるようにしよう」とするものです。

AI業界が今後も発展するのと比例して機械学習の需要も増えていきます。

自動化

人間が行なっている非効率的な作業を自動化することができます。自動化の例としては、「トヨタ自動車の自動運転自動車」、工場での生産ラインの自動化などがあります。自動化をすることで、業務の効率化、人件費削減などにも繋がるため企業は自動化に取り組んでいるのです。

スクレイピング

自動化のうちに入りますが、Web上で画像やテキスト、莫大な量のデータを自動で収集してくれる技術のことをスクレイピングと呼びます。ルールや条件に基づいて短時間で収集をすることが可能です。

ブロックチェーン開発

AI業界と並んで注目を浴びているのがブロックチェーンです。ブロックチェーンが注目されるようになったきっかけはビットコインなどの「仮想通貨(暗号通貨)」です。ネット上での仮想通貨などの金融取引をより安全に行えるようにしたのがこのブロックチェーンの技術です。

アプリケーション開発

Python特有の凡庸性から様々なアプリケーション開発の現場で使用されています。
例えば、世界中で多くの方が使用しているYouTubeやInstagramもPythonで構築されているのです。

未経験からPythonフリーランスになるためのステップ

それでは実際に未経験からPythonフリーランスエンジニアになるためにはどのようなことをしなければいけないのでしょうか。

未経験からPythonエンジニアで独立をするために必要な「学習」「ポートフォリオ作成」「とりあえず応募する」という3ステップをみていきましょう。

学習

未経験の方がPythonエンジニアを目指すなら、まずPythonのスキル取得が必須です。Pythonを学習するにあたってプログラミングスクールに通えるだけの資金力と、時間がある方はスクールに通いましょう。スクールに通うことで残りの「ポートフォリオ作成」「転職エージェントの利用」の2つのステップを飛ばすことができます。

ここからはそうではない方、なにかしらの理由でプログラミングスクールに通うことが困難な方向けに説明していきます。スクールに通うことが困難な方はオンラインでの学習がおすすめです。Pythonを学習できるオンラインサイトはすでに数多く存在し、YouTubeで配信をしているチャンネルもあります。

効率よく学ぶために心がけたほうが良いポイントが「実際に手を動かす」ということです。当たり前だと思う方もいると思いますが、これをすることで定着率がグンと上がります。「見て学ぶ」のではなく「して学ぶ」です。

学習したことを元にポートフォリオ作成

次に、ある程度のスキルが身についたらポートフォリオを作成する段階に移りましょう。ポートフォリオとは自分自身で作成した作品のことです。ポートフォリオを作ることで、あなたがどの程度のPythonのスキルを持っていて、それを使い開発ができるということをクライアントに客観的に理解してもらうことが可能になるのです。

ポートフォリオがなければ仕事をもらうことは非常に困難でしょう。企業はあなたがどの程度のスキルを持っているかわからなければ、通常は仕事を任せてもらえません。

とりあえず応募する

未経験でPython案件を獲得しようとする場合、とにかくたくさん応募しましょう。フリーランスになることで仕事を選べるようにはなるものの、未経験が仕事を選べるかと言えばそうではありません。未経験者で初案件を獲得する際に100件近く応募している人もたくさんいます。未経験でも応募可能な案件には手当たり次第応募しましょう。

案件に応募する際には必ずポートフォリオを提示しながら、「クライアントがあなたに仕事を任せるメリット」も伝えるようにしましょう。

また、未経験からすぐにフリーランスになるのが不安な方は、一度企業に勤めて実績を作り、スキルを取得することで独立後も安定して仕事を受けられるようになります。独立はしたいけど、仕事を獲得できるか不安という方は企業に勤めつつも、兼業(副業)として、案件を受けることで仕事がある状態で独立をすることができるため「仕事がない」という状態を避けることできます。

フリーランスに向いている人

フリーランスになることで理想とするキャリアや人生に近づくことができるかもしれません。しかし、フリーランスとして生計を立てていくことは容易ではなく、全ての人がフリーランスに向いている訳ではありません。

そこで、フリーランスに向いている人とはどのような人か「コミュニケーションに長けている」「自己管理ができる」「約束(納期)が守れる」の3点について紹介します。

コミュニケーション力に長けている

フリーランスとしてやっていこうとするとコミュニケーションをとる機会がとても増えます。案件獲得時に、仕事の進捗報告など上手にやり取りをする必要があるのです。案件に募集する際には、クライアントに「あなたにその案件を任せるメリット」を上手く伝えたり、単価交渉を行なったりできなければフリーランスとして生計を立てていくのは困難になるでしょう。

自己管理ができる

自己管理ができるかどうかで、フリーランスとしてやっていくことができるかが大きく分かれます。フリーランスになると仕事とプライベートの線引きが曖昧になりやすいためしっかりとオンオフの切り替えを行えなければ、長時間労働に繋がってしまうのです。

約束(納期)を守れる

フリーランスは「信頼」が仕事に繋がります。反対に信頼がなければ仕事を受けることは困難になってしまうのです。信頼を獲得するためにも仕事を受けた際には、必ずクライアントとの約束・納期を守るりましょう。信頼が構築されれば、次も仕事を任せてくれるようになり、「営業をかけなくても仕事が継続的にある」という状況を作り出すことができるのです。

特に未経験の場合は、初めは信頼がゼロからのスタートになりますので、約束は絶対に守りましょう。

まとめ

未経験からでもフリーランスPythonエンジニアになることは可能です。目指す際には「Pythonを使って行いたいことは何か」を明確にすることにより、より理想とするエンジニアに近くことができます。

「人材不足」「機械学習での使用」「データサイエンティストの需要増加」の3つによりPythonエンジニアの需要が今後もしばらくは上がり続けるため、未経験の方でもぜひご検討してみてください。