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履歴書と職務経歴書の違いとは?

みなさんは「履歴書」と「職務経歴書」の違いはご存知でしょうか?
この両者の書類は目的が異なり、以下のような違いがあります。

・定型化されているのが「履歴書」

・定型化されていないのが「職務経歴書」

他にも「履歴書」と「職務経歴書」にはいくつかの違いがあるので、具体的に確認していきましょう。

定型化された履歴書

まず履歴書という書類は、定型化されていることが一般的になります。 定型化とは、ある程度の必須とされている記載項目が存在するということです。 必須項目に加えて、目的によって異なる個別の項目も存在します。
基本的に、履歴書の必須項目は以下の10個です。

・日付

・写真

・氏名

・生年月日

・現住所

・電話番号

・連絡先

・学歴

・職歴

・免許・資格

目的や製品によって異なりますが、個別の項目は以下のものがあります。

・志望動機

・自己PR

・趣味・特技

・健康状態

・通勤時間

・交通費

・本人希望欄

また、履歴書の特徴として「応募してきた人のプロフィールがどんな感じなのか」確認する程度であり、コンパクトなフォーマットで提出します。

定型化されていない職務経歴書

一方で職務経歴書は履歴書に比べると定型化された項目は少なく、汎用的な項目ばかりです。 基本的に、職務経歴書の必須項目は以下の4つになります。

・日付

・氏名

・職歴

・自己PR

個別の項目は以下のものがあります。

・現住所

・電話番号

・連絡先

・職歴サマリ

・会社概要

・免許・資格

・志望動機

・活かせる経験・知識・技術

・転職理由

・特記事項

このように職務経歴書は、必須項目が少なく自身で考えて記載しなければいけない項目が多いです。 そのため「職務経歴書」の書き方や要点が分からず、不安に感じている人が多いと言われています。
また職務経歴書の特徴として、A4サイズ1〜2枚程度の用紙を提出します。

フリーランス職務経歴書の5つの記載事項

次にご紹介するのはフリーランス職務経歴書の記載した方が良い項目についてです。 フリーランスにおける職務経歴書は、5つの記載事項が重要になってきます。

・要約された職務経歴

・これまでの実績・業務内容

・保有している資格

・志望動機

・自己PR

それぞれの項目が具体的にどのような内容にすればいいのか確認していきましょう。

要約された職務

1つ目の記載事項として、要約された職務経歴が必要になります。 ここでは、自身がフリーランスになるまでどのような仕事をしてきたのかを要約して記載していきます。
確かに仕事を書き並べた内容は、自身の生い立ちが分かるかもしれません。
しかしコンパクトにまとまっておらず、見ただけで瞬時に判断できなければ読みづらい文章だと思われてしまうでしょう。 ですので読み手を意識しながら職務内容を記載することが大事です。

これまでの実績・業務内容

2つ目の記載事項は、これまでの実績・業務内容になります。 クライアントによっては、知らない業務内容もあるかもしれません。
そのためイメージしやすいようにできるだけ詳細に記載し、仕事を請負った期間や契約先の企業も明記しましょう。 そうすることで、相手に信頼感を与えることができます。 場合によっては「秘密保持契約」で契約を結んだクライアントもいるかもしれません。
「秘密保持契約」とはクライアントがもつ秘密の情報を、他のクライアントや企業に提供する際に、勝手に漏洩したり不正に利用させないよう防止する契約のことです。 その場合は、実際の面談などの際に伝えておきましょう。
他にも今までの苦労した内容も織り交ぜて記載することで、クライアントに対して好印象を与えることもできます。 実績に関しては、結果が見えている業務を記載するようにしましょう。

保有している資格

3つ目の記載事項は、保有している資格についてです。 基本的にどのような資格を記載しても構いませんが、契約先と関係のある資格であれば尚良いでしょう。
特に国家資格やベンダー資格を保有しているのであれば記載してください。

また1級や準1級などを取得している検定があれば、積極的に伝えていきましょう。 資格によっては、有効期限もあるため面談前に確認しておいてください。

志望動機

4つ目の記載事項は、志望動機になります。 志望動機はクライアントが自身と契約を結ぶ上で、非常に重要な項目です。
クライアントやその企業が求めているものが何かを判断し、自身の志望動機は明確に伝わるように記載してください。
「いくつかの企業やクライアントにも当てはまる抽象的な志望動機」よりも「この企業、このクライアントだからこそ当てはまる具体的な志望動機」の方が相手の気持ちを揺さぶることができるため、意識しましょう。

また、大抵のクライアントは即戦力を求め、人柄だけでなくスキル面や技術面も重要視しています。
もしクライアントと「縦」の関係で繋がってしまうと、搾取されてしまう可能性も考えられるため、あくまでもフリーランスとクライアントは「横」の繋がりで、お互いが良きビジネスパートナーとして仕事をすることが理想的です。
そのため志望動機を書く際は表現に注意しながら記載していきましょう。

自己PR

最後のフリーランスにおける職務経歴書の記載事項は、自己PRです。
いくらこれまでの実績や業務内容を伝えたところで、その人が組織としてうまく働けるのかやコミュニケーション能力があるかは判断できません。 そんなときに重要になるのが自己PRです。
自己PRでクライアントが不安になりそうなことを全て払拭し「安心して業務を任せられる」ようにアピールしましょう。

仕事内容で異なる職務経歴書のポイント

次にご紹介するのは、仕事内容で異なる職務経歴書のポイントについてです。 職務経歴書を記載する際は、以下の2つの職でポイントが変わってきます。

・契約した仕事内容が専門職である場合

・契約した仕事内容が専門職ではない場合

専門職であるかないかで、どのように職務経歴書の記載内容が変化するのか確認していきましょう。

専門職がある場合

フリーランスのように専門職に特化した仕事や、作業分担がしっかりしている案件は、実績やスキル、技術の高さが契約基準になることが多いです。
そのため保有している資格や経歴をたくさん記載し、クライアントに対して効果的にアピールすると良いでしょう。

専門職がない場合

一方で、フリーランスではないフリーターや「初心者大歓迎」、専門職以外に幅広く仕事を担当してほしい場合は、人柄やコミュニケーション能力など同じ働く仲間と関係性を保てるということが契約の基準になることが多いです。
そのためクライアントに対して志望動機や自己PRを中心にアピールするのが良いでしょう。

フリーランスの職務経歴書で意識する点

次にご紹介するのは、フリーランスの職務経歴書で意識する点についてです。
意識する点は3つあります。

・これまでの仕事がフリーランスにどう活きているか

・コミュニケーション力が長けているか

・担当者が会いたくなるかどうか

このように職務経歴書の記載を意識することで、他の応募者と大きな差をつけていきましょう。

これまでの仕事がフリーランスにどう活きているか

人事などの採用担当は、自身がフリーランスとしてどのように活動し、転職後すぐに即戦力として働くことができるのかどうかを判断しています。
つまり実績だけ伝えたところでクライアントによっては判断材料不足なため、実績や転職に至るまでの過程も記載するべきです。

コミュニケーション力が長けているか

フリーランスの魅力の1つは、企業に属さないで自分1人で仕事ができることです。

しかしこの魅力的な働き方がクライアントによって心配になることがあります。 それはコニュニケーション力が欠けていないかということです。
コミュニケーション力がなければ調和性がないと判断され契約をしてくれないこともあります。 そのため面談の際は、しっかりと対面でも問題なく意思疎通ができることをアピールしましょう。

担当者が会いたくなるかどうか

職務経歴書の最後に意識する点として、担当者が会いたくなるようなアピールをしているかどうかが大切になります。
例えば志望動機が積極的でポジティブな内容であり、コミュニケーションをする際の表情も意識するようにしましょう。 もちろん誤字脱字にも注意です。

フリーランス職務経歴書は時間をかけよう!

今回はフリーランスの職経歴書の書き方やそのポイントについてご紹介させていただきました。
仕事の契約が決まるかどうかで、今後の自身の経済状況は大きく変わっていきます。 フリーランスとして安定して仕事をしていくためにも、職務経歴書は時間をかけて仕上げていきましょう。