IoTシステム技術検定とは?
はじめに
皆さんはIoTシステム技術検定というものをご存知でしょうか?この検定はIoTに関する検定で、IoTに関する検定は主に「IoTシステム技術検定試験」と「IoT検定」の二つがあります。この記事ではIoTとは何か、IoTシステム技術検定取得のメリット、IoTシステム技術検定の種類、IoTシステム技術検定の難易度、IoTシステム技術検定の内容、IoTシステム技術検定の受験料、IoTシステム技術検定取得に向けた学習方法、IoT検定との違いについてまとめていこうと思います。ではまずIoTとは何なのかまとめて行きます。
そもそもIoTとは?
IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」のことです。これだけではいまいちピンときませんよね。もっとわかりやすく言うと「モノ(機械)をインターネットに繋ぐこと」です。インターネットに繋ぐことでモノを遠隔操作できるようにしたり、離れたところの別のデバイスからでもモノが保有する情報をリアルタイムで取得できるようになります。製造業や農業、漁業など様々な現場、業界で導入されているこの技術は2020年現在でもかなり新しい技術であり、今後さらに進化を遂げていく可能性が大いにあります。では次に、IoTシステム技術検定を取得するメリットは何か、どのようなところで使えるのかまとめていきましょう。
IoTシステム技術検定取得のメリット、強み
現在、IoTに関する資格取得者数が少ないと言われており人材不足が続いている状態です。そんな状態ではありますが、これから家の家電などがIoT化(スマートホーム)していくと考えられています。となると、もちろん企業は資格取得者が欲しいですよね。IoTは単体でも便利なシステムですが、クラウドと合わせて使うことで性能が向上します。そのためクラウドに強いエンジニアが多い企業であれば、IoTを取り入れることも考えるはずです。資格取得によって貴重な人材になれる可能性が高いと言うのは魅力ですよね。
IoTシステム技術検定の種類
IoTシステム技術検定の種類は難易度により分けられ
・基礎:IoTに関する基礎知識を保持していることを認定
・中級:IoTシステム構築に取り組むための基本技術を認定
・上級:高度なIoTシステム、業界固有または業界をまたがるサービスを構築する実践的な専門技術を認定
の三つが存在します。
IoTシステム技術検定の受験制限
基礎、中級は条件なしに誰でも受けることができますが、上級を受けるには条件があります。条件としては「IoTシステム技術検定中級を合格していること」、「情報処理学会のCITP有資格者であること」、「早稲田大学スマートエスイー修了者であること」、この三つの条件のいずれかに当てはまれば受験することができます。
IoTシステム技術検定の会場
会場は東京、横浜、名古屋、大阪、札幌、仙台、さいたま、広島、福岡の九ヶ所となっております。しかし上級検定だけは東京でしか受けられないことになっています。
IoTシステム技術検定の受験料
受験料は
・基礎:11,000円
・中級:15,400円
・上級:中級合格者:55,000円 CITP有資格者、スマートエスイー修了者:33,000円
となっております。
IoTシステム技術検定の内容
試験内容は
・基礎:マークシート方式60問/60分 【IoTに関する基礎知識の理解】
・中級:マークシート方式80問/90分 【IoTシステム構成と構築技術】、【センサ/アクチュエータ技術と通信方式】、【IoTデータ活用技術(AI)】、【IoT情報セキュリティ対策技術】、【IoTシステムのプロトタイピング技術】
・上級:専門技術講座の受講+論文/講習+180分 【IoTのシステム構築・活用に関する、より実践的な専門技術】
となっております。
IoTシステム技術検定取得に向けた学習方法
学習には、公式が出版する書籍(基礎、中級向け)や公式サイトに記載されているサンプル問題での演習などが効果的です。
IoT検定との違い
IoTシステム技術検定は名称にある通り、技術面に重点を置いた試験となっており、IoT検定は法律やビジネス、ユーザー視点に関するスキル、機械学習や人工知能、マネジメントなども試験範囲に含まれています。
おわりに
ここまでIoT、IoTシステム技術検定についてまとめてきましたがいかがでしょうか?冒頭でまとめましたがIoTはかなり便利なシステムでしたよね。今後、様々な産業を効率化するためには欠かせないものになっていくでしょう。もしIoTに興味がありこれからさらにくわしく学習したいと考える方は、検定のための学習も一緒にしてみるのも良いかもしれません。IoTエンジニアやIoTコーディネーターを目指すのであれば取得は必須です。この記事が皆さんのお役にたてれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。