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はじめに

転職を考えている人や転職活動をこれから行う人が一番の課題となるのが、やはり「面接」です。履歴書や職務経歴書だけではわからない自分自身をアピールすることができるのが「面接」です。また、企業と転職者のミスマッチを減らすことにも繋がり、面接で企業の雰囲気を知る第一歩にもなります。今回は面接質問の対策として、中途採用向けに解説していきます。

面接選考の流れ

そもそも面接選考の流れですが、まず書類選考があります。履歴書や職務経歴書による選考が行われ、選考通過が決まると面接の連絡が来ます。その後、多くの場合が人事担当が面接官として1次面接を行い、応募者の経験や現在のスキルを確認します。

次に、上司や先輩が面接官となることが多い2次面接が行われます。1次面接の内容を再確認に加え、実際に会社で働く社員との相性はどうかが判断されます。最後に、最終的な合否判断のために、3次面接(最終面接)が行われます。役職者が面接官になることが多く、時に代表取締役自らが面接を行うケースもあります。そして、内定受諾という流れです。

一般的に、中途採用の面接は2回程度実施する場合が多いですが、面接回数が1回の企業もあります。その場合は、短い時間の中で企業に充分なアピールをする必要がありますのでしっかりとした準備が必要不可欠です。

面接質問5選

自己紹介

ほとんどが「職務経歴を含めた簡単な自己紹介をお願いします。」といった流れから面接質問がスタートする場合が多いです。自己紹介の際には「氏名」「現職や前職について(社名、業種、職種)」「簡単な意気込み」を簡潔にわかりやすく伝えます。30秒~1分程度が好ましいです。要点を絞って話すように意識しましょう。また、あまり話しすぎることもよくありません。「もう少し深堀多いな。」「質問したいな。」と面接官に思わせることも大切です。

自己紹介は一番初めに面接官に話す内容になります。初めの印象は大切ですので、まずは自己紹介だけでも完璧に自信をもって話せるようしましょう。初めが上手くいけば軌道に乗って、その後もあまり緊張せず話せるはずです。第一印象と出だしは、やはり大切になってきます。

転職理由

何度か転職している場合、勤務が古い順から1つ1つ転職理由を話す必要があります。面接官は、退職理由が前向きなものばかりではないことをもちろん理解しています。しかし、転職の理由として、「誰かのせい」「環境のせい」として伝えてしまっては、前職でのマイナス面が、もし次の企業にも当てはまってしまった場合、また辞めてしまうのではないか思われてしまいます。その点を深く考えて、本当の理由に嘘をつけというわけではないですが、前職の批判を伝えるのではなく、「前向きに捉えられる伝え方」を意識しましょう。また、「前職では〇〇だったため、御社で〇〇を実現したい」といった志望動機と結びつくような退職理由だととても良いでしょう。

志望動機

企業は志望理由を通して、志望度の高さや熱意を確認します。また、同時に社風や会社の方針に合っているかどうかを見極めます。志望動機に関しては、企業理念や会社方針、事業内容などしっかりと企業研究をした上で、自分自身の言葉で伝えられるように念入りに考えましょう。また、自身の体験談を交えながら話すことによって、よりオリジナリティを出すことができ、他の人との差別化が図れます。

自己PR

自己PRは自身の魅力を伝えることができるものです。強みや長所、スキルや実績を伝えて、「これならうちでも活躍できそうだな。」と思わせることが大切です。これまでの経験してきたことを交えて、どのような場面でどのような強みや長所を発揮することができたのかをしっかりとアピールしましょう。第二新卒の場合、未経験の場合、実務経験がない場合など様々な立場があると思います。自己PRは自由に話すことができますが、しっかりと企業が求める人材に自分がマッチしていることをアピールしましょう。

将来のキャリアプラン

入社するにあたり、1年後、3年後、5年後、10年後と自身がどうなっていたいか、しっかりと答えられる必要があります。入社したらそれで終わりというわけではなく、入社して、やっとスタート地点に立つことになるわけです。より良い関係性を長期的に築くことができれば双方にとってプラスです。実際のところ、企業側も、1から育成や教育をし、長年かけて一人前の人材を作り上げますのでその分お金と労力がかかっています。ですから、入社してからその後の明確な目標があるのか、女性の場合は、結婚や出産に対してどう思っているのか、という点も聞かれる可能性があります。しっかりと自身がどのように働きたいのか、今後のキャリアプランを見直して、率直な自分の思いを伝えましょう。

頻度の高い面接質問

・仕事に関して…仕事に辛かったこと、楽しかったこと、失敗したこと。働く上に大切にしていること。

・人間性について…友人から良くどんな人だと言われることが多いか。長所と短所は何か。またその短所を改善するためにしていることは何か。

・向上心や成長意欲について…目標やノルマをどう考えるか。今後挑戦したいことや身に着けたいスキルはあるか。

・ストレスコントロールについて…前職でストレスに感じたことは何か。働くうえでのモチベーションは何か。

・その他…どのくらいの年収を希望しているのか。残業や休日出勤はできるか。転勤があった場合はどうか。その他の選考状況。逆質問など。

面接が上手くいくコツ3つ

無理に長く話そうとしない。その場で嘘をつかずに自分の言葉で話す。自信をもって笑顔で話す。面接においてこの3つはとても大切です。あとはとにかく練習あるのみです。回数をこなすうちに必ず慣れ、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と徐々に良い受け答えができるようになってきます。

さいごに

本記事では、中途採用向けに面接質問を解説しましたが、いかがでしたでしょうか。働くうえで大切なことは、人と人、企業と人の繋がりです。あなたの良さが存分にアピールできるよう、また納得がいく就職活動になるように面接対策をしっかりとして、当日に臨んでくださいね。あなた自身が、これから共に人生を歩みたいと思える「1つの企業」に出会えることを心から願っています。最後までお読みいただきありがとうございました。