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はじめに

イラスト初心者に向けて、今回は、独学で習得できるイラストの勉強方法をまとめました。なかなか絵が上達しなくて悩んでいる人や、これからイラストを学習する予定で効率よく学習を進めたい人に向けて、簡単に解説していきます。

イラストが上達するためには

そもそもイラストとは、「イラストレーション(Illustration)」の略であり、言葉の語源は、「イルミネーション(Illumination)」からきていることをご存じでしたか?「暗闇を照らす」という意味ですが、そこから「分かりにくいものを分かりやすくする」という意味を込めています。

イラストが上達するための方法を結論から言うと、「デッサン」→「模写」→「自主制作」を繰り返し、とにかく勉強をすることです。勉強というのは、ここでは、常に考えながら描くことをいいます。この3つを繰り返し、考えながら描き続けることで必然的にイラストが上達します。

イラストを上達させるために必要なことは、「才能」ではなく「努力」です。イラストを本格的に学ぶためには専門学校やスクール、美術大学に通い勉強することが一般的ですが、自らの力だけでイラストの勉強をして、上達させている人が沢山います。努力さえすれば、独学のみでイラストの仕事を手にすることも夢ではありません。

デッサンについて

一般的に「デッサン(dessin)」という言葉は、デザインや絵画、彫刻、アニメーション、建築などの多分野で使用されています。日本で使われるデッサンはフランス語で、同様の言葉として、英語の「ドローイング(drawing)」があります。ちなみに「drawing」は動詞「draw」の現在進行形です。 このフランス語のデッサンと英語のドローイングは、比較すると意味が多少違います。

デッサン(dessin)…素描、描画、図画、製図、見取り図、模様、意匠、デザイン、落書き、構想、輪郭

ドローイング(drawing)…(軽く)引く、引っぱる、引き寄せる、引く事、引き出す事、(図・線を)引く、写す、(絵を)描く 、線描、線画、図画、図面、製図

デッサンは、描こうとしているものの形や構造、光の当たり方と陰影をよく観察し、しっかりと認識したうえで、できるだけ正確に表現し描き上げることをいいます。 デッサンの基本は、立方体からと認識されることが多いのですが、実はデッサンの始まりは「楕円」からというのが基本的です。まずは、楕円の特徴をおさえることが第一歩となります。

模写について

模写とは、ある美術作品を忠実に再現したり、再現されたもののことを言います。イラストが上手な人や、自分の好きなイラストレーターなどの絵を真似するように描くことで、絵が上手な人の技術や表現、手法などを吸収し、自身の技術を上達させることができます。まずは、他人の良いところを真似して、テクニックを盗みましょう。ここでのポイントは、いくら練習だからといって手抜きをしないことです。しっかりと構造を理解しながら、細かい気づきを大切に模写について勉強しましょう。その一つ一つの気づきの積み重ねがイラスト上達の鍵となります。

模写のポイントは、まずシルエットで捉えることです。細かい部分から描くより外側から描くことで全体のバランスが取れます。また、見えない部分も描くようなイメージで立体感をしっかりと意識して描きます。そして、最後に一度模写が終わったら何も見ずにイラストを思い出して描いてみてください。細かい部分は間違っていても大丈夫ですので、バランスがとれた絵に仕上がっているかどうかを確認してみましょう。

自主制作について

デッサンと模写の練習が終わったら、自身のオリジナルでイラストを描いてみましょう。 いざオリジナルでイラストを描いてみると、なかなかうまく描けずに挫けてしまうことがあります。しかし、まずは1つ完成させてみてください。その完成させたオリジナルの作品から得た改善点やポイントを洗い出します。 そして、その課題点を踏まえた上でまた、「デッサン」と「模写」を繰り返して、とにかく練習を繰り返します。そのうちに必ず前回のイラストよりも上達している実感が湧き、大きな喜びを感じることができます。

自主制作のポイントは、まず頭で想像して描く練習をすることです。わからなくなったら正確なイラストや写真をみても大丈夫です。ですが、まずは描きたいものを自身の想像のみで描いてみます。そうすると、自分の癖が徐々にわかってきたり、「自分はこう描きたい」というオリジナリティが生まれてきます。 また、オリジナルで描く時に何も思いつかない場合ですが、例えばキャラクターなどを描きたい場合、そのものにストーリーをつけて考えてみましょう。どのようなシチュエーションなのか、そのものの「年齢」「性格」「強さ」「職業」など身の回りの設定を想像することから始めてみましょう。

さいごに

本記事では、初心者が独学でできるイラストの勉強方法を簡単にまとめましたがいかがでしたでしょうか。冒頭にもお話しましたが、イラストは「才能」ではなく「努力」で必ず上達します。その先に「才能」や「センス」が待っているかもしれませんが、イラストに対して、自身のスキルを伸ばすことはいくらでも可能です。現代において、情報文化が発達し、無料でイラストを勉強できる仕組みが数多く備わっています。WebやYouTubeでも、無料オンライン講座が沢山ありますので、どのような勉強方法があっているのかをぜひ調べてみてください。そして、あなたにしか描けないイラストを完成させてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。