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コーダーの仕事

2,000年代まではWebデザイナーがコーティング業務を兼任する事が多かったのですが、Webサイトの大規模化やスマートフォン等の新しいデバイスの登場により、Webサイトが複雑になりました。その結果、コーティングを専門とする職業「コーダー」が生まれました。

主な業務内容

Webデザイナーから依頼されたデザインを実現する為、HTMLやCSS等の言語を使用してWebサイトを作成します。また、コーティングしたデザインや機能は、閲覧するブラウザや端末によって不具合を起こす場合があるので、その時に、コードの確認と修正を行います。

コーダーとプログラマーの違い

コーダーとプログラマーは、どちらも言語を用いてプログラムを入力する職業です。更に、プログラムのコードを入力してアプリケーションを構築する事を「プログラミング」、「コーティング」と、どちらの言葉でも表現しますので、混同されがちな両者です。しかし、「使用する言語」と「担当分野」が異なっていて、全く別の職業です。

コーダーの使用する言語と担当分野

「使用する言語」HTML、CSS、Javascript
「担当分野」パソコンやスマートフォンのWebサイト表示のフロントエンド担当。内部処理の部分は触らず、ページの遷移やボタン、文字の配置等、画面レイアウト上で見える範囲の仕事を行います。主にWebデザイナーから指示を受けます。

プログラマーの使用する言語と担当分野

「使用する言語」Java、PHP
「担当分野」サーバーで動くシステムのプログラムを作成するバックエンド担当。ユーザーの目には触れない内部処理を中心とした仕事を行います。
主にSE、システム設計者から指示を受けます。

必要なスキル

コーダーになる為にはどのようなスキルや知識を備えている必要があるのか、6つ程紹介します。

1.HTMLの知識

HTMLは、Webサイトの制作を行うことに必要とされるマークアップ言語の1つです。現在、パソコンやスマートフォンで表示されているWebサイトの大半がHTMLで作成されたモノです。
コーダーだけではなく、Webサイト作成に関わる他の職業においても必須知識とされています。

2.XHTMLの知識

Webサイト制作の必須技術とも言えるHTMLには種類があり、その1つがXHTMLです。XHTMLは、HTMLとXMLを合わせた言語です。XHTMLは、独自のタグを定義して使う事が出来、HTMLよりも自由度の高いページを作成することが可能です。

3.CSSの知識

CSSは、Webページのスタイルを指定する言語です。上記で紹介したHTMLと併用して使用し、HTMLで作成した構成を、どのように装飾するか指示する役目を持っています。

4.Javascriptの知識

Javascriptは、スクリプト言語の1つで、Webサイトを閲覧しているブラウザがコードを受け取り、動作を行わせる役目を持ちます。Webサイトにアニメーション等の動的コンテンツを埋め込む際に使用されます。

5.バグの対処法

Webサイトを制作していく過程で、自分の意思や想像した動作に対して異なる動作が発生したり、文字や装飾が上手く表示されない等のバグが起こるケースがあります。
この場合、それに対処・改善しなければなりませんので、コーダーとして働くのであれば、バグに対する対処法や対策の知識を備える必要があります。

6.デザインの基本知識

コーダーは、Webサイトのデザインに関わる職業なので、Webサイト作成の言語以外にも、デザインに関する基本知識を知っておくと良いでしょう。
何故なら、どうすればより見やすくなるか、どんなデザインにした方が注目してもらえるか、Webデザイナーと協議する場合もある為です。
そのことから、デザインに関する基本知識も学んでおくとコーダーとして働きやすくなります。

年収

コーダーの年収は、所属する企業や条件によって変わりますが、平均年収は370万円です。
これと比較して、プログラマーの平均年収は490万円です。似ている仕事にも関わらず、コーダーとプログラマーで100万円以上の差があるのは以下の点が要因です。
●コーダーは、IT業界の中でも転職しやすい職業
コーダーの必要スキルのほとんどが、書籍やインターネットの無料動画で学ぶことが可能であり、更に、マークアップ言語の専門知識があれば学歴・職歴不問の職業なので、若手の転職先として選ばれることが多いです。その為、平均年収が低くなります。
●コーダーは、アルバイトや派遣勤務の人が多い
コーダーを雇用する企業には、未経験から転職した方に限らず、新卒の方も対象にして、実践的なスキルが見につくまではアルバイトや派遣勤務の体制を求める所もあります。
その為、平均年収が低くなります。
しかし、中には600万円以上の年収を稼ぐコーダーもいますので、一概には言い切れない所もあります。高くなる要因としては以下のモノが挙げられます。
●「マークアップ言語だけではなくJavascriptやPHP等のプログラミング言語が使える」
●「SEO(Search Engine Optimization)に関する深い知識を持っている」
●「IT業界に関する幅広い知識を持っている」
上記のように、コーダーの必要スキルに加えて、別なスキルや知識を取り込むことで、業務の質や幅を広げるだけではなく年収アップに繋がります。独学でも良いですが、限界がありますので、プログラミングスクールに通うことがスキルや知識を取り組む一般的な手段です。

まとめ

現在、ほとんどの企業が独自のWebサイトを運用していますので、コーダーの需要は高いでしょう。何故なら、現在はWeb上でのマーケティングが主流になっている為、競合他社よりも良いWebサイトを運用しネット上から集客することが重要であるからです。Webサイト改良の必要性が高まり、新しいデザインのサイトをコーティングする機会が増えることで、コーダーの活躍する場面は今後も出てきます。