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はじめに

今、IT業界では人員不足が深刻な問題となっているということを聞いたことがありますか?その人員不足を補うために2020年から小学校でのプログラミング教育が始まるというほどです。2021年には中学校で、2022年には高校でもプログラミング教育が必修化となります。ではなぜ、IT業界で人員不足になっているのでしょうか?ここではエンジニアの人員不足の原因や背景、解決策についてまとめたものをご紹介します。

エンジニアとはどんな仕事をするのか

エンジニアとはいったい何でしょうか?「聞いたことはあるけど何をするのか分からない」というかたも多いのではないでしょうか?それではエンジニアについて解説していきます。エンジニアとは日本語に直すと「技術者」という意味です。エンジニアといっても様々なものがありますが、ここでいうエンジニアとは、IT業界に関わる技術者として認識してください。

ではそのエンジニアの仕事内容ですが、メジャーなものを簡単にいくつか挙げました。システムエンジニアと呼ばれる人たちは、コンピュータシステムの開発に携わります。プログラマーは、実際にプログラミングを行います。基盤となるインフラ部分に携わる人をインフラエンジニアと呼び、ネットワークシステムを専門とするネットワークエンジニア、営業活動を行うセールスエンジニアなどがあります。

人員不足になる原因と背景

人員不足になる原因にはどういったものがあるのでしょうか?3つほど挙げてみました。

①最先端技術にエンジニアのスキルが追い付いていないため

まず挙げられるのが、ITの最先端の技術にエンジニアの対応力が比例していないことにあります。最先端の技術とは、年々新しくなっていく「人工知能」や「ロボット」「IoT」などといった高いスキルが必要とされる技術です。IoTというのは、コンピューター以外のモノがインターネットに繋がれて情報のやり取りを相互に行うモノのインターネットと呼ばれるものです。

②新しい人材は入ってくるが経験値が足りないため

次に挙げられるのが、新卒生や業界未経験といった実務経験のない人材の増加です。単純に人員不足というわけではなく、IT業界での人員不足というのは即戦力となる人員の不足ということです。少し前までは新卒生の需要は高いものでしたが最近では経験者の人材を求める企業が多いため求人としては経験者のほうが有利といえるかもしれません。

③経験を積んだエンジニアの退職のため

最後に挙げられるのが、経験者の退職といった理由です。これには様々な理由が考えられますがその中でも2つに絞りました。

1.高齢化による退職
2.自己都合による退職

まず高齢化による退職についてですが、これは前々から業界問わず国レベルで深刻になっている少子高齢化問題も原因の一つです。人はいつかは定年になり退職します。そこで今までのIT業界を支えてきた経験のあるエンジニアが退職していきます。そのことによる人員不足を指します。
次に自己都合による退職ですが、エンジニアは業務的に長時間労働になりがちです。働き方改革により改善されつつありますが現状厳しい労働環境下にあることも事実です。そのため、体力的にも精神的にもつらい状況が続き退職に至るケースがあるからです。

IT業界の人員不足について代表的な原因をご紹介しましたが、その人員不足を解消するためにはどのようなことが行われているのでしょうか?次はその解決策についてお話します。

人員不足を解消するには

人員不足の原因は先ほどお話しましたが、次はその人員不足をどのように解消するべきかということについてお話します。こちらも解決策を2つほど挙げてみました。

①未経験者を育てる

まずは未経験者を育てるということですが、冒頭でもお話しした小学校から高校までの若年層のプログラミング教育という部分と、研修の充実化という部分です。

1.若年層のプログラミング教育
2.研修の充実化

この若年層のプログラミング教育というのは、実際に幼いころからプログラミングを学ぶというよりは、プログラミングで必要な考え方を身に付ける目的とまずはIT業界への興味をもつきっかけ作りのためといったものでしょうか。今後IT業界で活躍する人材をより多く生み出すためにも幼いころからの習慣づけ、プログラミングを身近なものとして扱うという部分で非常に重要となってきます。

研修の充実化ですが、これは企業への入社前や入社後の研修に当たります。どういうことかというと、企業によっては未経験でも研修なしでいきなりエンジニア業務に携わるところもあるので、そうなるとなかなか難しいものがあります。そこで研修制度を充実化させ、ある程度の基礎知識を身に付けたうえで業務にあたることで、未経験でいきなり現場で働くよりもスムーズに業務にあたることができるでしょう。そのため、研修の充実化ということも人員不足の解消に繋がるのではないでしょうか。

②職場環境の改善

次に職場環境の改善ですが、先ほども少し触れました長時間労働や過酷業務の改善といったところです。最近では徹夜作業や残業も減ってきてはいます。「残業を月○時間まで」と定めている企業もあります。しかし、どうしても繁忙期の業務量が多くなるのでそこの改善というのは難しいですが、その部分がこれからの課題となってくるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?ここではIT業界のエンジニアの人員不足の原因やその改善策についてお話してきました。人員不足の主な原因は「最先端技術にエンジニアのスキルが追い付いていないため」「新しい人材は入ってくるが経験値が足りないため」「経験を積んだエンジニアの退職のため」など様々な理由が考えられます。 その人員不足を解決するためには「未経験者を育てる」ということであったり「職場環境の改善」ということであったりが必要となってくるでしょう。