Angularについて[入門]
はじめに
近年、便利なWebアプリを日常で使っているという方はたくさんいます。目的地に電車で向かう際にもGoogleでルートを検索したり、在宅時間が増えている中、クックパッドを使い料理に挑戦してみたりとWebアプリはなくてはならないものになっています。このような便利なWebアプリを自分で簡単に作ってみたいと思っている方も少なくないでしょう。そこで本記事では簡単に便利なWebアプリを作るためのフレームワークである「Angular」についてご紹介させていただきます。
Angularとは
AngularとはGoogleによって開発されたJavaScriptのフレームワークです。とても人気が高くWebアプリを作る際によく使われています。サーバーと連携する機能もありWebアプリ開発に関してはなんでもできるうえに無償で利用できるので初心者から上級者まで幅広く使われています。またフルスタックフレームワークなので、このAngularだけでWebアプリの開発を行う事が出来るのも魅力の1つです。
Angularの特徴
Angularの特徴は大きく「MVCモデル」「双方向データバインディング」「コンポーネント」の3つに分けられます。
MVCモデル
MVCモデルというのはアプリの設計する時の考え方の事を言います。MVCは「Model」「View」「Controller」の頭文字から成っており、これらを組み合わせることでより効率的に1つのアプリを動作させるという考え方です。それぞれ以下のような役割を持っています。
「Model」:アプリケーションの処理計算などの主な処理やデータの格納などを行う。
「View」:ユーザーに対して画面の表示を行う。
「Controller」:ユーザーからの要求を受け取り、処理の実行をモデルに依頼し、その結果の表示をビューに依頼する。
Angularはこの考え方の基、開発が出来るのでより効率よく、また不具合に対する修正も容易に行う事が出来ます。
双方向データバインディング
どのアプリでもユーザーが画面(View)で操作した要求をコントローラ(Controller)が受け取り処理の実行をモデル(Model)に依頼して処理を行う。その処理結果の内容をコントローラが画面に表示の依頼をして、表示を行うという流れが一般的です。そのためプログラムを以下のように書く必要があります。
「画面からHTML要素を取得」→「要素をデータとして処理」→「処理したデータを画面に表示」
しかしAngularの双方向データバインディングを使うと、以下のようにプログラムを簡単にすることができます。
「画面からHTML要素を取得してデータを処理」⇆「画面に表示」
これはHTMLの要素が、処理を行うプログラムと連動して自動的に処理されるようになるからです。
コンポーネント
コンポーネントは、リストやフォームなどの複雑なHTMLを部品化して再利用できる機能で、以下のようなメリットを持っています。
1、似ている要素の使いまわしが可能
2、各ページのHTMLの読み書きが簡単になる
Angularを使うメリット
コーディングの簡略化
Webアプリを作るとなると一つの挙動に対して何十行、何百行と書かなければならないことがよくあります。そこでAngularを使う事によって、同じ挙動でもコードを短縮して書くことが出来、開発スピードも上がりますし可読性も上がり修正もより簡単にすることができます。また既に開発された技術を応用するので開発をより安全により簡単に行うことが出来ます。
無料で使える
先ほども述べたように無償で上記の機能を利用できるという点にあります。また幅広く利用されているため、書籍や解説サイトなどが豊富にそろっている事をあげられます。
動作端末が多い
本来であればWebアプリを作る際にiOS用、Android用など動作端末を考慮して開発する必要があります。しかしAngularを使って開発する場合、ブラウザが動作する端末であれば利用できるので端末を考慮する必要性がなくなります。
圧倒的な生産性
Angularはすでに設計が組み込まれているので、それに沿って開発を行う事で圧倒的な生産性が期待できます。
Angularを使うデメリット
先ほども述べたようにフルスタックフレームワークでAngularのみで開発できるのですが、その分余計な機能を排除することが難しいというデメリットもあります。一度AngularでWebアプリの開発を進めた場合、途中で他のフレームワークに代えるという事が難しくなります。
おわりに
本記事ではWebアプリを作る際に便利なフレームワークであるAngularについて、その特徴やメリットについてご紹介させていただきました。これからWebアプリを作ろうという方は、こちらの記事を参考にしていただき、ぜひ効率よくより簡単にWebアプリを作ってみてください。