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はじめに

インフラという言葉をご存知でしょうか。IT業界では誰もが知っている言葉ですが、一般的にはインフラといってもあまり知らない人が多いのではないでしょうか。インフラエンジニアよりもネットワークエンジニアやサーバエンジニアといった方がわかりやすいと思います。 この記事では、ITの縁の下の力持ちと言われているインフラについて、インフラエンジニアの仕事内容や平均年収などのお話をしつつ、解説していきます。

インフラとは

「インフラ」とは「インストラクチャー」の略で、日本語に訳すと「土台」や「下部構造」という意味があります。このインフラという言葉はITだけで使うものではありません。 電気・ガス・水道など日常生活に欠かせない、生活の土台となっているものをインフラと呼びます。そしてこのインフラをITに置き換えると「ネットワーク」や「サーバ」のことを言います。 ユーザーとサーバがやり取りできるようにネットワークでつなげ、データをやり取りできるように道を作ります。そしてネットワークを通ってきた情報やユーザーからの要求をサーバが受け取り、データを保管したり、要求されたデータを返したりします。この土台がなければInstagramで他の人の投稿を見たり、LINEで他の人とやり取りしたりすることは不可能です。いくら使いやすいアプリケーションやかっこいいデザイン性のあるWebサイトを作ってもネットワークとサーバという土台がなければ意味がありません。いわばインフラはITにおいて縁の下の力持ちなのです。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアには2種類あります。サーバを扱うエンジニアとネットワークを扱うエンジニアです。ネットワークもサーバも両方扱えるエンジニアもいますが、一般的には、ネットワークならネットワークエンジニア、サーバならサーバエンジニアとそれぞれの特化した分野に分けて呼びます。そして、サーバエンジニアとネットワークエンジニアでは仕事内容が違います。

サーバエンジニアの仕事内容

サーバエンジニアは、サーバの構築から運用まで全般を担当します。クライアントの目的に応じて、メールサーバやWebサーバ、データベースサーバなどを選定し、構築します。 システム運用に適したOSやソフトウェアなどを選びインストールするのもサーバエンジニアの仕事です。なので、Windows ServerやmacOS、LinuxやUNIXなど色々なOSについての深い知識や技術が必要です。その他、セキュリティやネットワークなどの知識も必要とされます。 近年では、クラウドサービスの発達により、物理サーバを自社で持たない企業が出てきています。 そのため、これからのサーバエンジニアにはクラウドに関する知識も求められるでしょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容

前述したようにネットワークはユーザーとサーバをつなぐ経路です。ルーターやスイッチなどの機器を接続し、データのやり取りが適切に行えるように基盤を構築します。 単純にネットワークを繋げばいいだけではなく、最も効率の良い方法を取り、トラブルを未然に防ぐようシステム運用に最適なネットワーク環境を構築しなければなりません。 もし、トラブルが発生した場合は、原因を突き止め、クライアントに説明しなければなりません。クライアントは、ITのことについて知らない人が多いので、素人にもわかるように正確に伝える能力が必要とされます。

インフラエンジニアの仕事内容の流れ

サーバエンジニアかネットワークエンジニアかで仕事内容は変わってきますが、仕事の流れは基本的には変わりません。この流れはIT業界全般に言えることです。 まず、クライアントがどういうものを求めているのか内容を聞き、要件をまとめます。この要件を基にネットワークの構成や内容、使用する機器などを決め、設計書を作成していきます。 そして、この設計書に基づき、インフラを構築していきます。様々なソフトウェアのインストール や設定を行い、サーバをネットワークに繋ぐための配線を行ったりします。 構築まで終了したら、その後のインフラエンジニアの主な仕事内容は、運用や保守です。トラブルに対応したり、サーバやネットワークの監視を行ったりします。他にもバックアップを取ったり、セキュリティのチェックをしたりするのもインフラエンジニアの仕事です。

インフラエンジニアの平均年収

インフラエンジニアの平均年収は、20代では約379万円です。日本の20代の平均年収と比べると低い方ではないですが、IT業界では少し低めです。ですが、30代になると527万円とぐんと上がります。40代では600万円以上になります。 IT業界はスキルや経験で年収が変わります。経験を積めば積むほど年収が上がると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、IT業界でよく使われるインフラについて解説しました。 この記事を踏まえて、インフラエンジニアに必要な能力をまとめると、トラブルを未然に防ぐための先を予測する能力やトラブル発生時の対応力などが必要と言えます。そして、機器の配線や設置が得意であるということもインフラエンジニアには必要です。 逆に、こういったことが得意であればインフラエンジニアに向いていると言えるでしょう。