フリーランスのウェディングプランナーとは?

はじめに

通常のウェディングプランナーであれば特定の会場に所属し、そこで企画を考えるのが一般的です。しかし、特定の会場に所属せず、フリーランスとして働くフリーウェディングプランナーという職業があるのをご存知でしょうか。フリーランスのウェディングプランナーは一朝一夕でなれるものではなく、特定の会場という強みが無くなった中、自分自身の人脈や企画力、フットワークの軽さなどの様々な要素が必要とされる厳しい職業です。

そんなフリーランスのウェディングプランナーを利用するとどんなメリットがあるのか、フリーランスのウェディングプランナーになるにはどうすればいいのか気になる人もいるのではないでしょうか?それでは、フリーランスのウェディングプランナーを利用するメリット、なり方、成功する方法などをご説明しましょう。

フリーランスのウェディングプランナーとは?

フリーランスのウェディングプランナーとは、特定の会場に属さずフリーランスとして活動するウェディングプランナーです。一般的なウェディングプランナーと違うのは、特定の会場に留まらない企画力、そして自分のできる限りの人脈や行動力などを駆使して新郎新婦が望む結婚式を実現させることでしょう。

新郎新婦が望む結婚式を実現させるのは従来のウェディングプランナーも同じですが、フリーランスのウェディングプランナーは特定の会場しか選択肢がないわけではありません。必要であれば海外挙式を企画したり、会場では手に入らないアイテムをセレクトしたりと行動範囲は従来の比ではないでしょう。

それだけ体力と技術、企画力等が必要になる職業なので、フリーランスのウェディングプランナーになるのは非常に厳しい道のりになります。

フリーランスのウェディングプランナーを利用するメリットは?

フリーランスのウェディングプランナーを利用するにあたって、従来のウェディングプランナーを利用するのと何が違うのか気になる人もいるのではないでしょうか?フリーランスのウェディングプランナーは従来のウェディングプランナーにはない様々なメリットがあります。

それでは、フリーランスのウェディングプランナーを利用する時のメリットについてご説明しましょう。

新郎新婦の要望に可能な限り応えてくれる

従来のウェディングプランナーを利用する場合、特定の会場に所属していることから、その会場内で利用できる範囲の結婚式を挙げることになります。つまり、海外で挙式したかったり、人とは違う挙式にしてみたい場合、従来のウェディングプランナーではできることが限られてしまいます。

しかし、フリーランスのウェディングプランナーの場合、新郎新婦が望む結婚式を可能な限り実現させてくれるのが最大のメリットだと言えます。フリーランスのウェディングプランナーはその人脈、フットワーク、高い企画力などを活かして式場との交渉から凝った演出作りまで一手に引き受けてくれるのが大きなポイントです。もしも新郎新婦がまだ曖昧なイメージしか思い浮かんでいない場合でも、ウェディングプランナーがそこから様々な提案をしてくれるので次第に納得できる理想的な挙式になるようにテーマ等を絞り込んでくれます。

具体的な挙式のビジョンを考えていなくても、ある程度「こんな式を挙げてみたい」といった要望があれば、そこから完成形へ向かうアイデアを考えてくれるのは非常に心強いです。単に結婚式を挙げてみたいけど、どんな結婚式にすればいいのか分からないという人でもおすすめの結婚式について複数提案してくれるのもポイントです。

幅広いネットワークが活かせる

フリーランスのウェディングプランナーの強みは、何と言っても幅広いネットワークを持っていることです。会場で結婚式を挙げたいけど、理想とする結婚式にするために必要なアイテムが会場にあるものだけだと実現できないという場合があります。

フリーランスのウェディングプランナーは不測の事態にも対応できるように、幅広いネットワークを駆使して必要なアイテムを取り揃えてくれるのがメリットです。さらに汎用性が高いのが、従来のウェディングプランナーを利用していても、フリーランスのウェディングプランナーを利用できることです。ギフトを選ぶためだけに利用しても構いませんし、ドレス選びだけのために利用しても問題ないなど、セレクト依頼に対応しています。しかも一般には流通していないものでも可能な限り手配できるので、幅広いネットワークの恩恵が受けられるのもポイントです。

また、会場への持ち込み料がかかる場合、フリーランスのウェディングプランナーに相談すると新郎新婦にとって持ち込み料がかかったとしても持ち込んだ方が良いのか、それとも別のアイデアで補うことはできないか考えてくれます。幅広いネットワークを活かして新郎新婦が望む結婚式を挙げられるようにしてくれるでしょう。

予算に見合うプランを考えてくれる

フリーランスのウェディングプランナーはそれぞれ得意分野があるため、自分が望む結婚式に強いウェディングプランナーに依頼することで予算内に見合ったプランを考えてくれるのもメリットです。新郎新婦の中には限られた予算内で理想的な結婚式を挙げなければならない場合があります。そこでフリーランスのウェディングプランナーに依頼することにより、予算の範囲内で希望する会場を探したり、必要なアイテムを見つけたりと奔走してくれます。会場との金額交渉も行ってくれるため、現在の予算では選択できなかった会場でも交渉によって使えるようになることもあるなど、そのプラン内容は予想以上に充実したものになるでしょう。

さらに独自のネットワークを駆使すれば必要なアイテムを安く仕入れるなど、リーズナブルな値段に抑えられることから予想以上に満足できる結婚式を挙げられるようになるのも夢ではありません。

最初から最後までしっかり支えてくれる

フリーランスのウェディングプランナーは最初に相談した当日から結婚式が無事に終了したその日までしっかりサポートしてくれるのがメリットです。結婚式の準備は非常に時間がかかるので、その間に心境の変化があったり二人の気持ちがナーバスになったりと様々な変化があります。

そういった状況下でフリーランスのウェディングプランナーが支えてくれるので、どんな時でも二人に寄り添う味方になってくれるのは非常に心強いです。さらに二人の間で何か言いにくいことがあった場合、フリーランスのウェディングプランナーが間に入ってくれるので言いにくい事でもしっかりとパートナーに伝えてくれるのもポイントです。

フリーランスのウェディングプランナーになるには?

上述したように従来のウェディングプランナーではできないようなことをやってのけるフリーランスのウェディングプランナーになりたいと思った人もいるのではないでしょうか?しかし、フリーランスのウェディングプランナーになるには、それだけの努力を積み重ねなければなりません

結論から言えば、誰でもフリーランスのウェディングプランナーとして活動することはできます。しかし、多くの新郎新婦から選ばれるウェディングプランナーになるには、相応の努力や知識などが求められるため、フリーランスのウェディングプランナーになることができたとしてもその後の活動を続けるには様々な知識や経験等を積み重ねなければなりません。

フリーランスとして活動する前に、特定の会場に所属してウェディングプランナーの経験や知識等を積み重ねてからフリーランスに転向する流れが一般的です。ただ、フリーランスに転向する理由は人それぞれです。一般的に多いのは、所属するウェディングプランナーだと会社に所属する以上、多少なりとも売り上げを気にしなければなりませんし、経験や実績を積み重ねていくと役職が上がる一方で会社に対する責任が強まります。

もちろんそういった働き方にやりがいを感じる人もいますが、中には制約があるプランニングを遂行しなければならなかったり、自分は本当にこういった仕事がやりたかったのかと疑問に思ったり、時間に融通が利かなかったり、もっと自由にプランニングしたいと思ったりと様々な理由を抱える人もいます。フリーランスのウェディングプランナーに転向すれば、自分のペースで働ける上に新郎新婦に最適な自由なプランニングを考案したり、新郎新婦に寄り添ったプランニングをしたりと自由な環境下で仕事ができるのがポイントです。

何はともあれいきなりフリーランスで活躍できる職業ではないので、まずは特定の会場に所属して経験を積んでからフリーランスに転向しましょう。

フリーランスのウェディングプランナーで成功するには?

フリーランスのウェディングプランナーになるのと成功するのとでは話が変わってきます。まず、上述したように新郎新婦に選ばれるフリーランスのウェディングプランナーになるには、『豊富な人脈』『幅広いネットワーク』『どんな状況下でも動けるフットワークの軽さ』『柔軟な企画力』『新郎新婦に寄り添う姿勢』などが必要です。もちろんフリーランスなので仕事がなければ稼ぎは1円もないため、多くの人脈を作って仕事を得たり、フリーランスのウェディングプランナーとして活動していることをアピールしたりと営業努力も欠かせません。特にSNSを利用した活動や情報発信、関係各所への売り込み、ホームページの作成など、ネットを活用したアピールは必要不可欠です。

人脈を作っておくと以前結婚式を挙げた夫婦とお付き合いもありますし、その夫婦の友人が結婚式を計画しているということで仕事が舞い込んでくることも少なくありません。フリーランスは多くの仕事経験からくる信頼や口コミなどが仕事量を左右するため、日常的な情報発信が欠かせません。

フリーランスのウェディングプランナーとして働くのは非常に大変

新郎新婦のために自由なプランニングができるのがフリーランスのウェディングプランナーのやりがいではありますが、働き続けるのは非常に大変です。現状、フリーランスのウェディングプランナーとして成功している人は非常に少なく、十分な収入が得られていない人がほとんどです。

そもそも日本では最初に結婚式場選びから開始するケースが非常に多いため、その過程で自動的にウェディングプランナーが担当する流れが根付いています。もちろん仕事がなければ収入は一切ないため、収入を得る手段として婚礼会場やホテルなどと契約して新郎新婦を担当させてもらうといった売り込みが必要です。これは人脈を作るための手段の一つであり、フリーランスとして活動していくための一歩だと思った方が良いかもしれません。そういった意味でも、フリーランスとして活動するのは非常に大変だと言えるでしょう。

まとめ

フリーランスのウェディングプランナーは利用する側にとって様々なメリットがありますが、当の本人にとっては非常に大変な職業だと言えます。お客様のために自由なプランニングで最高の結婚式を挙げていただくことができるのは史上のやりがいだと言えますが、活動し続けるにあたって収入を得るのは非常に大変です。

新郎新婦が理想とする結婚式を挙げるためには相応の企画力やフットワーク、経験や技術等が求められるため、勤務していた時にどれだけ自分の強みが形作れるか、豊富な人脈が形成できるかどうかなどが重要です。フリーランスのウェディングプランナーとして活躍したいなら、下積み時代を乗り越えて情報発信を欠かさないことが求められるでしょう。