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  • オープン系で使用される言語とシステム

1.はじめに

システム開発では大きく分けて、Web系オープン系汎用系の3種類からなり、エンジニアの求人においてもそれぞれ別々に募集されることが多いです。同じ開発に携わりながらも求められる知識・スキルに違いはあります。
今回は「オープン系」に関する業務例や開発環境等をご紹介いたします。

2.オープン系とは

オープン系は、不特定の利用者を想定したシステム構築が求められるWeb系と違い、現代のビジネスシーンで欠かせないパソコン・ネットワーク環境を活用した業務系のアプリケーションの開発に携わっています。
オープン系は、業務効率化・コストダウンを目的としたシステムの開発を担っています。たとえば、納期やシフト等のスケジュールの管理、商品の在庫、売上、経理・会計等はExcelを活用することで管理することができますが、より効率よく管理体制を強化するとなればこれらをシステム上で管理することで、人件費カット等に繋がります。また、オープン系最大の特徴としては、その企業の業務環境にあわせた独自のジステム構築をしていく仕事が多いことです。つまり、オーダーメイドのシステムを組んでいくため、専門的知識が求められる反面、クライアント側からの要望を忠実に取入れ、満足のいく柔軟な対応が問われもします。

3.オープン系の仕事

1.オープン系プログラマー

「オープン系プログラマー」の主な仕事は、UnixベースやWindowsベースで構築された開発環境の中で、各メーカーのハードウェアやソフトウェアを用いた「業務系アプリケーション」の開発を中心とします。UnixやWindowsベースのパソコンの導入コストは安価ゆえ、常時アップデートが実施されています。また、複数台のコンピューターを接続したシステム構築が可能ということもあり、例としては病院の患者データベースの電子カルテが挙げられます。
また、Web系と仕事内容がかぶることもあるため、求人によっては「Web・オープン系」として募集されることも多々あります。

2.オープン系言語

オープン系が使用する言語は以下のようになっています。

  • ・Java
  • ・JavaScript
  • ・PHP
  • ・Ruby
  • ・Python
  • ・C++
  • ・C#
  • ・VB.net

オープン系における汎用的開発では「C++」がと要されることが多く、OSをまたいで共通使用するには「Java」を利用することがあります。その一方で、Windows上でよく使用される「C#」「VB.net」等の互換性のあるツールによってLinux系での利用も可能となってきているため、複数の言語に精通したプログラマーは需要が高いといえます。とはいえ、オープン系の中ではWindowsで統一しているシステムも中にはあります。
また、開発環境には多種多様なパターンがあるのもオープン系の特徴です。開発プロジェクトによっては、OSやデータベース、利用するプログラミング言語もまた様々ある中、開発環境では「相性」というモノがあります。
Windows上の開発では、「C#」「VB.net」等のプログラミング言語と相性がいいとされており、Linux系では「LAMP環境」と呼ばれる「Linux(OS),Apache(サーバー),MySQL(MariaDB),PHP/Perl/Python」を組み合わせた開発環境が利用支持を集めている現状です。

3.オープン系開発を利用したシステム

  • ・営業支援システム
  • 「SFA(Sales Force Automation)」と言われる営業支援システムは、営業パーソンが簡単に、日々の活動を入力すれば訪問先や次にとるべき事を教えてくれたり、報告書を作成してくれるシステムです。簡潔にいうと、営業部の情報や業務の自動化や分析を行って効率化とボトルネックの発見をしてくれるシステムになります。

  • ・販売系システム
  • 販売系システムは、「受注管理」「在庫管理」「売上管理」等の商品管理支援を主としています。つまりは、企業が売り上げをより向上させるための値直接的な活動を管理するためにあるシステムと言えます。
    また、「販売支援システム」にはクラウド化の波がきています。メリットとしては「コスト削減」と「運用業務負担の軽減」の2点が挙げられます。
    インターネット経由で利用する特性上、インターネット環境とパソコンの2点が必要不可欠です。従来のオンプレミスではサーバーの調達からパッケージの購入までの導入手順だけでも膨大なお金がかかっていました。しかし、クラウド販売系システムであれば、初期費用無料~数万円程度と導入コストの大幅カットを実現できます。
    逆にメリットがあるならデメリットもあります。それは「オフライン環境下では使用不可能」「セキュリティに対する不安」の2点が挙げられます。
    インターネット経由である以上オフラインで利用することは不可能であるためインフラにはこれまで以上に注意してお必要があります。また、クラウドサーバー上にデータを預けるということは社外にデータを預けるということと等しいです。とはいえ、自社管理よりもクラウドサーバー上でのセキュリティー面は堅牢であるため、問題はありません。

  • ・生産管理システム
  • 生産管理システムとは、製造業における「モノの流れ」「情報の流れ」の2点を統合的かつ総合的に管理するシステムになります。それゆえに効率的で精度の高い生産管理を実現して、生産におけるフローを最適化します。
    また、製造業において、このシステムが自由よう視されている理由は「情報の一元化」にあります。生産現場では、仕入れから検品、在庫、配給、出荷、配送等多岐に渡った業務が複雑に絡み合っており、これらすべての工程は1つの「サプライチェーン」として繋がっています。そのため、各工程で得られた情報を一元化して管理することで、生産性の向上と生産コストの低下を実現できるのです。

4.まとめ

オープン系システムは「さまざまな環境下で作成が可能かつ開放的なシステム開発」であります。
業務系アプリケーションの開発を主としするオープン系システムの需要は現在増加傾向にあります。また、オープン系の開発は汎用系の開発と異なり、開発環境に適性はあれど基本制限はなく、様々なメーカーのハードウェアやOSを用いてより柔軟な開発が成されます。