支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡

  • TOP
  •   
  • コラム
  •   
  • FTPの仕組みとは?FTPサーバーと

FTPの仕組みとは?FTPサーバーとFTPクライアントについて

FTP(File Transfer Protocol)は日本語では「ファイル転送プロトコル」という言葉で表すことができ、簡単に言うと「ファイルを送受信する際の通信ルール」です。このように、異なるデバイスやコンピュータシステム、ソフトウェア動詞が通信するためルールのことをプロトコル(protocol)または通信プロトコルと言います。通信プロトコルには多くの種類のものがあり、HTTPも代表的な通信プロトコルですね。勿論、今回紹介するFTPも古くから利用されているプロトコルでありながら、今現在も特にWEB制作では必要不可欠な通信プロトコルとなっています。また昨今ではFTPという言葉は、本来の意味となる通信プロトコルの他に、FTPサーバーやFTPクライアント(ソフト)などの意味合いでも使われています。

FTP(File Transfer Protocol)の基本的な仕組み

FTPは先程説明した通りで、基本的には通信プロトコルであるので、あくまでも通信を行う際のルール・決まりとしての働きをしています。そして、FTPを利用する際には、FTPサーバーFTPクライアントの間でデータのやり取りが行われることになります。

FTPサーバーとFTPクライアント

サーバー(server)とは、英語の「service」が語源となっており、文字通りをサービスを提供する側であることを表しています。ホームページなどを表示するために必要なデータなどを格納しておく場所のことです。FTPサーバーはクライアントのインターネット側に位置し、Webサーバーとつながっています。そして、クライアント(client)は依頼する人という言葉の意味を持っており、FTPサーバーにFTPクライアントが依頼して、操作を行うことができるようになるのです。つまり、基本的にFTPサーバーは受動的な存在であり、FTPクライアントが働きかけて初めて動作を行うことができるのです。FTPクライアント行う具体的な働きかけとしては、ファイルのアップロード・ダウンロードなどですね。そして、一つ注意したいのはFTPのやり取りにおいて相対的にFTPサーバー・FTPクライアントが決められるので、FTPクライアント・サーバーの機能を持ち合わせていさえすれば、その時々においてFTPクライアント・サーバーの関係が変わることはあります。ですので、データのやり取り(アップロード・ダウンロード)を行うのがFTPクライアント、そのデータの保存場所がFTPサーバーだとイメージすると理解しやすいでしょう。

FTPの注意点

一つ注意したいのがFTPのセキュリティについてです。FTPにおける通信は基本的には以下のような手順で行われます。

・FTPクライアントがサーバに接続をする
・接続の際にはFTPクライアントの「ID(ユーザー名)」と「パスワード」を送信する
・サーバー側が認証を行う
・認証が成功すれば、FTPクライアントがサーバーに対しての操作を行うことが出来る

FTPではこの一連のデータが「クリアテキスト」、つまり暗号化せずにデータが送信されることになるので、悪意のある第三者にデータを盗まれてしまう危険性を孕んでいます。このFTP通信を公共のWi-Fiなどで行ってしまうと、いとも簡単にデータが抜き取られてしまいます。そこでFTPと同じようなファイル転送プロトコルでありながら、セキュリティにも配慮したプロトコルを幾つか紹介します。

FTPS

「FTP over SSL」とも呼ばれており、FTP通信を「SSL/TLS」という共通鍵と公開鍵という暗号化技術で暗号化しデータ通信を行うプロトコルです。FTPとは違い、覗き見をされても暗号化されているので用意には情報を抜き取ることが出来ません。

SFTP

「FTP SSH」という言葉の略で、SSHという情報の一切が暗号化された通信プロトコルを用いて、FTP通信を行うプロトコルです。FTPSとSFTPは言葉も「FTPの暗号化」を行うという点でも非常に似ているように感じますが、FTP通信を暗号化する「FTPS」SSH通信という暗号化された通信のなかでFTP通信を行う「SFTP」は通信方式が違うということを理解しておきましょう。

FTPクライアントソフト

これまで、FTPという通信プロトコルについての概要とFTPサーバー、FTPクライアントというものについて解説をしてきました。そしてFTPクライアントはファイル操作を行うPCであると同時に、FTPでの操作を行うプログラムであるFTPクライアントソフトの事を指しているということを紹介しました。FTPクライアントソフトはインターネット上に無数にあるWEBページ制作を行う際に必要であり、ウェブサイトをインターネット上に公開する目的で、ウェブページを構成するファイル群をウェブサーバにアップロードすることが出来ます。またこのFTPクライアントソフトを使って、サーバにファイルをアップロードしたり、サーバにあるファイルをダウンロードしたりとインターネットを介してデバイス間での情報や資料の共有も可能となります。

まとめ

WEB制作・公開する際には利用する機会の多いFTPというプロトコルについて、そしてFTPプロトコルでサーバーに対してのファイル操作を行う必要となるFTPクライアントソフトについて知っていただければ幸いです。