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  • インフラエンジニアの需要とスキルマッ

はじめに

インフラエンジニアとして働くことになったが、何を勉強していけばさらに自身のスキルアップに繋がるのか分かりにくいことがあるかもしれません。今回はインフラエンジニアの現在とこれから求められていく将来、身につけておきたいスキルなどをご紹介していきます。これを機に自身のスキルマップを作成してみてはいかがでしょうか。

インフラエンジニアの担当する主な業務

ご存知の通り、インフラエンジニアとはITに関するインフラの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアのことを指します。他のITエンジニアの「プログラマー」や「SE」が開発したWebサイトやアプリケーションを利用するにはそれら単体だけでは実現しません。それらを運用していくためにネットワークやハードウェア、OSやミドルウェアからなるIT基盤が必要となります。その基盤・環境整備を行うことがインフラエンジニアとしての主な業務となります。

インフラエンジニアの需要の変化

現在のIT業界はクラウド化が進み、それに伴ってインフラエンジニアとしての需要内容が変化しつつあります。これまでのインフラエンジニアの業務内容としては先述の内容はもちろん、その方法として物理的な機器をサーバールームで運用・保守・管理を行う「オンプレミス」が主流でした。クライアントからのシステム要件を満たすネットワーク機器の選定では、スペックの違いや設定方法についてその都度「比較」し「検討」する必要があります。さらにシステムのライフサイクルは5年とも言われており、一度構築したインフラを必要に応じてインフラエンジニアがメンテナンスを行いながら保守切れまで長期利用する方法が一般的でした。
しかし昨今AWSやAzureなどのクラウドサービスが発達し、さらにユーザーからのニーズに速やかに対応を行うためにシステム開発のみならずインフラ構築においてもクラウド活用が注目されてきています。

インフラエンジニアに求められるスキルや能力

基本的にインフラエンジニアとして獲得しておかなければいけない能力として「機器とネットワーク」についての幅広い知識「様々なソフトウェア」に関する知識になります。「機器とネットワーク」に関する知識としては、ITインフラの企画設計から日々の運用・監視までを行うためにはサーバーを筆頭に関連する機器全般、そしてそれらを接続させるためのネットワークに関する基礎的な知識・スキルです。クライアントが要求するインフラを構築するに必要な機器の選定や設置、接続方法からその後運用のための設定などなど。これらは偏った知識では行えず、全体像を把握した上でリスク回避なども考えた専門的な知識で考える必要があります。「ソフトウェア」に関する知識としてはサーバーを導入するにあたって運用するためのWindowsやUNIX、Linuxなどの様々なOSやそれらに付随するミドルウェア・プログラミング言語・データベース・各種アプリケーションなどのITインフラ上で動作するソフトウェアに関する知識も当然必要となります。最低限としてはこれらが必要となってきます。

さらにインフラエンジニアとして必要なものは知識だけではなく、「コミュニケーション能力」「明確な計画性」「やり遂げる忍耐力」が必要になります。これらは目に見える能力ではなく、なかなか分かりにくいスキルです。ですがインフラエンジニアという仕事は1人だけで完結することはなく、チームで業務を行い、さらにクライアント様と要件定義を行うことが必要となってきます。その際に円滑に業務を進めるためになくてはならないと言って過言ではありません。これらは経験によって培われていくものですが漠然と仕事を進めていては身につくものも身につきません。自ら進んで学ぶ姿勢が必要となってきます。

その他、インフラエンジニアが身につけておきたいスキルとして「クラウド技術関連の知識やスキル」「プログラミング」も学んでおくと非常にアドバンテージになります。「クラウド技術」に関して、先も述べましたが現在インターネット技術が飛躍的に進歩し、クラウドサービスも急速に広がってきました。それに伴いこれまでのオンプレミス方式ではなく機会的なトラブルが激減し、万が一トラブルが生じてもクラウドサービスを提供する企業が問題解決のために対応してくれるようになりました。そのためインフラエンジニアとしてはハードウェアの管理という夜勤等のハードな仕事からは以前より解放されつつあるというメリットはありますが、一方でハードウェアの管理を行うソフトウェアに関する技術の習得を求められてきます。クラウドをインフラに導入した場合に挙げられるその他のメリットとして「柔軟なリソース変更が可能」「構築業務のスピードUP」が可能になります。さらにクライアント側もインフラ構築にクラウドを利用することで機器の調達や設置などの手作業の手間が無くなるだけではなく、高トラフィックに備えて予備のスペックを見積もる必要がないため必要最低限のコストで運用が開始できるという利点があります。

クラウドに加えて「プログラミング」にも通じていると非常にインフラエンジニアとして需要が高まります。インフラ業務を効率化させるシェルスクリプトをはじめ、Pythonなどのプログラミング技術はインフラ構築時に利用されることが多く、技術の所持の有無で非常に変わってきます。

インフラエンジニア入門資格

インフラエンジニアとは一言でいってもサーバーエンジニアかネットワークエンジニアかで少し基礎的な知識と取得資格が変わってきます。サーバーエンジニアなら「LinuCレベル1」など、ネットワークエンジニアなら「CCNA」など、データベース環境を構築する必要がある場合には「オラクルマスターBronze」があります。必要にあった資格取得に向けて目標を立てることもいいかもしれません。

自身の能力を見直す

知識や能力を磨き、たとえスペシャリストになっていたとしてもそれらをクライアント様に評価してもらわなければインフラエンジニアとして仕事に参画し、素晴らしい能力を発揮することが出来ません。自身の能力の見直しや現在市場において自分に求められている資格や能力を把握するためにスキルマップの作成をおすすめします。スキルマップとは業務で必要とされている、あるいは関連するスキルや能力を洗い出して、客観的に人材として所持している能力を把握・評価するための手段のひとつです。インフラエンジニアとしてのスキルマップのテンプレートが必要な場合は有志の方がインターネット上に作成してくださっているので一度ご確認ください。

さいごに

今回はインフラエンジニアとして成長していくための初歩的なことに関して紹介しました。しかしベテランの方もインフラエンジニアとして自身が習得しているスキルや知識を整理しスキルマップを作成。客観的に自分がどれほど市場価値として需要に当てはまっているのかを改めて見直してはいかがでしょうか。それがエンジニアとして成長の糧となることを祈っております。ここまで読んでくださりありがとうございました。