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普及したスマートフォン

現代において、生活するのに欠かせないと言っても過言ではないのがスマートフォンです。始め2007年頃にiPhoneが発売され、その後iPhone、Androidのスマートフォンが爆発的に普及しました。毎年新機種が発売され様々な機能は拡充されていっていますので今後もその需要は衰退することはないでしょう。これほど普及したスマートフォンですが、どんなプログラミング言語が用いられているかはご存知でしょうか?スマートフォン、Webアプリ開発関連で用いられるプログラミング言語はRuby、Kotlin、Java、Swift様々ありますが、この記事では主にAndroid開発で用いられるプログラミング言語、Kotlinについて紹介していきます。

Kotlinとは

Kotlinは2011頃にJava言語をもっと簡潔・安全になるように改良した産業利用向け汎用言語として開発されました。Java言語を基づいて開発されたのでJava仮想マシン上で動作し、動作速度もJava言語で書かれたプログラムと同程度に速く動作します。また、このKotlinは2017年に行われたGoogleの開発者向け会議、Google I/OにおいてAndroidアプリの公式開発言語にKotlinを採用するということが発表され、 2019年のGoogle I/OではKotlinファーストを強化(Android開発推奨言語)すると発表されました。このことにより、Kotlinを使ったAndroidアプリはここ5年の間に急増しており、スマートフォンに変わるテクノロジーが現れない限り今後もKotlinを用いた開発は増加していくでしょう。

Kotlinの開発環境

Kotlinの開発環境について紹介していきます。まず、KotlinはJVM上で動作するのでJDKの導入が必要です。次にIDE(統合開発環境)であるIntelliJを導入します。統合開発環境とは本来それぞれインストールしなければならないテキストエディタ、コンパイラ、デバッガが1つにまとめられているものです。このIDE(統合開発環境)であるIntelliJを使用すると、開発環境を整える際に他のツールをインストールなどする必要がなくなり、比較的に簡単に開発環境を整えることができます。
また、Kotlinの開発環境としてAndroid Studioというものもあるのですが、Android Studio はIntelliJの古いバージョンがベースとなって配布されているだけなのでKotlin開発環境は IntelliJがお勧めです。

何故これほどにKotlinの人気が高まったのか

Kotlinの人気が高まった理由として、それまでAndroidアプリ開発に用いられてきたJava言語との相互利用が可能で、なおかつJava言語よりも使いがってがよくなったから、ということが挙げられます。スマートフォンが登場してから、長らくAndroidアプリ開発にはJava言語が用いられており、ほとんどJava一択の状況が続いていました。Java言語は世界で最も使用されている人気が高い言語ではあるのですが、開発されてから20年以上経っている言語なので言語の使用が古く、コード量が多くなりがちで初心者プログラマーにとっては扱いづらく、安全性も高くない、という欠点がありました。なので、Android開発者内では簡潔に記述ができ、安全な言語が望まれていたのですがそんな中登場してきたのが、Kotlin言語です。
今までの物に替わる新しいものと言うのは性能が向上するといっても、今まで慣れていたものからまた、新しいものに慣れていかなければならない、ということが危惧されます。(現在すっかり普及したスマートフォンも登場してまもない時期は変更を渋っている人が多かったです。)しかし、このKotlinはJavaの後継言語として開発された物なので、Javaで使用された知識、技術を生かすことがき、Javaより簡潔かつ安全にコードが書けるという言語だったので爆発的に需要が高まったのです。
これに加えて世界的に影響力が極めて高い企業である「Google」がAndroid開発推奨言語を発表したのでこの人気にさらに拍車がかかりました。有名なGoogleのアプリも Kotlinを使用して開発されており、「Googleマップ」「Google Home」「Google Play」などの60を超えるGoogleのアプリがKotlinで作成されています。開発者は新しい機能の開発を Kotlin に移行した結果、コードベースのサイズを33% 減らし、nullポインタ例外による不具合も30%減らしたそうで「簡潔性」、「コードの安全性」においてKotlinの言語機能を高く評価しています。

Kotlin言語まとめ

これまでに記述したように、KotlinはJava言語の上位互換といっても差し支えがないほど「簡潔性」「安全性」が評価されている言語です。しかし、長い間人気が高いJava言語に比べると求人の数はまだ少ないようです。また、プログラミングにおいて必ず起こりうるであろうバグなどのトラブルに出会した際に、確認できる情報がまだ少ないという欠点もあります。なので自分が作成したい、興味があるのが明確に「スマートフォンアプリ」と決まっているのであればKotlin言語の習得をお勧めしますが、それ以外であればJava言語の学習を深めた方が良いかもしれません。時代のニーズや地域によっても言語の需要は変わってきますので、まず自分が何に興味があるのかをはっきりさせてから、是非言語の習得を目指してみてください!