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  • アプリ制作の開発工程について

はじめに

プログラミング言語の文法や構文を一通り学習し終え、何かシステムを作ってみたいと思っているけれど、どこから手を付けたら良いか分からないという方のために、アプリ制作について開発工程の解説をしていきます。また、スマホアプリとWEBアプリの違いをユーザー側からの視点と開発側からの視点で説明していきます。

スマホアプリとWEBアプリの違い

アプリというと大抵の人は、スマホアプリを思い浮かべると思います。ですが、WEB上にあるブログサイトやショッピングサイトなどもアプリと言われており、WEBアプリと呼ばれています。では、このスマホアプリとWEBアプリの違いは何なのでしょうか。ここでは、その2つの違いについて説明していきます。

スマホアプリとWEBアプリの最大の違いは、端末で動くか、WEBブラウザ上で動くかです。スマホアプリは通常、AppストアやGoogleストアからアプリを端末上にインストールして使います。それに対し、WEBアプリはブラウザというアプリ上で動きます。では、スマホアプリ制作とWEBアプリ制作では、何が違うのか、1つ1つ説明していきます。まず、アプリ制作時に使われるプログラミング言語が違います。JavaやC++などスマホアプリもWEBアプリも開発でき、多くの開発現場で使用されているプログラミング言語もありますが、スマホアプリでは、KotolinやSwiftが使われ、WEBアプリでは、PHPなどが使用されます。開発工程はスマホアプリもWEBアプリも違いはありません。ですが、アプリ制作をする場合、使用目的を考慮して作成した方が良いでしょう。なぜなら、スマホアプリとWEBアプリでは、動作の速度が違うからです。WEBアプリはスマホアプリに比べて動作の速度が遅く、スマホアプリにある便利な機能などを使用することはできません。しかし、スマホアプリのように端末にアプリをインストールする必要がないので、容量の小さい端末には都合が良いでしょう。なので、どういった目的で誰が使うのかなども考慮してどちらでアプリを作成するか決めた方が良いでしょう。

アプリ制作の開発工程

プログラミング言語の基礎を一通り学習し終えたら、何かシステムを作ってみたいと思うでしょう。ですが、いざ取り組もうと思うとどこから手を付けたら良いか分からないということがあります。 アプリ制作に限らず、業務システムや組み込む系のシステムなど何かシステムを開発する際は、「要件定義」→「設計」→「製造」→「テスト」の順で進めます。この4つの工程の作業内容について説明していきます。開発を行う際にこの4つの工程の順にアプリ制作を進めると進めやすくなるでしょう。

要件定義

要件定義とは、新しく開発するシステムにどのような要素を盛り込むかを明確にする工程です。実際の開発現場では、クライアントがどういうシステムを欲しているのか要望を聞き取りし、要件定義書にまとめます。そして、この要件定義書を基に必要な人員や予算、期間などを計画し、クライアントに提案します。

設計

設計には、「外部設計」と「内部設計」の2つがあります。「外部設計」では、ユーザーから見える画面などの外観的な部分の設計を行っていきます。ユーザーにとって使い勝手の良し悪しが決まる重要な工程です。 外部設計が決まったら、次は「内部設計」です。外部設計がユーザー側の視点だとすると内部設計はプログラム設計など開発者側の視点で設計していきます。そして外部設計、内部設計が出来上がったら、設計書に起こします。

製造

全工程で作成した設計書を基に製造を行っていきます。いわゆるプログラミング言語を使い、システムを構築していく作業です。

テスト

この工程では、システムが思ったように動いているか確認していきます。一口にテストと言っても開発現場では、3種類のテストを行います。「単体テスト」、「結合テスト」、「システム(総合)テスト」です。 「単体テスト」では、一つのプログラムが最初の要件定義で決められた基準を満たしているかを確認します。 「結合テスト」は、単体テストの次に行われるテストで、プログラム同士を結合し、データ受け渡しなどの動作が正常に行われるかを検証します。そして、最後に行われるテストが「システム(総合)テスト」です。その名の通り、システム全体のテストを行います。すべてのプログラムが要件通りに動くかの最終チェックや多くのアクセスの耐久性や処理速度などをテストします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アプリ制作をしようと考えているのなら、この記事で紹介した工程通りに進めていくと開発がしやすくなりますし、エラーなどが出たときも対処しやすいです。後々に機能の修正をしようと思ったときも設計書などを作成しておくことによって分かりやすくなるでしょう。そして、将来エンジニアとして活躍したいと思っているのなら、現場に出た時も馴染みやすいです。