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  • ビジネススキルで重要なものを一覧にし

1.はじめに

社会人として仕事をこなしていく上で、「ビジネススキル」というものは、この上なく必要となるスキルです。しかし、その数は多岐にわたるだけでなく基本スキルをベースに階層によって必要となるスキルは大きく変わってきます。管理職であれば管理職として必要なスキル、若手であれば若手として必要なスキルというものがあります。
当記事では、身に着けておくべきビジネススキルを一覧にしてご紹介いたします。

2.そもそもビジネススキルとは

1.ビジネススキルとは

そもそも「ビジネススキル」とは、社会人として事情を遂行していく上で役に立つスキルのことをいいます。
たとえば、マーケティングや財務、経営に関する能力や、プロジェクトマネージャーやネゴシエーションなどの実務的な能力、加えてロジカルシンキング、クリティカルシンキングなどの物事を概念化する思考力などのビジネススキルがあたります。ほかにも、ストレスへの対応力や語学力など、一言で「ビジネススキル」と称してもその能力はさまざまなものが存在します。
そんないくつもの存在するビジネススキルは以下のように分類することができます。以下はその一覧です。

  • ・業務遂行能力(テクニカルスキル)
  • ビジネスパーソン1人1人がその職場にあいて求められる業務遂行のための一連スキルを言います。該当するスキルの例は、電話応対や基本的なPC操作(Word,Excel,PowerPointなどのビジネスソフトウェア)、営業に関するスキルがあります。

  • ・対人関係能力(ヒューマンスキル)
  • 同じ環境下にいる同僚や上司と円滑にコミュニケーションをとり良好な関係を築いていくスキルになります。心の知能指数と呼ばれるEQ(Emotional Intelligence Quotient)の分野になります、該当するスキルは業務上欠かせない「報連相」といつた「報告」「連絡」「相談」や取引先との商談を有利に進めるための「交渉」などがあたります。

  • ・概念化能力(コンセプチュアリスキル)
  • 業務において必要となるスキルや知識を体系化して覚えるスキル、あるいは、それを適切に実践として基礎となるスキルになります。
    複雑な事柄を整理しそれを表して、対面した場面上で「何が今は重要で最善か」を見極めるモノになります。該当するスキルは「論理的思考」や「着想力」といった物事の概念化をするものがあたります。

2.社会人基礎力に基づいたビジネススキル

以下の表は社会人として必ず身に着けておくべき「ビジネススキル」の一覧になります。これは社会人基礎力の概念に基づいたものになります。

社会人基礎力 要素 内容 スキル例
前に踏み出す力(アクション) 主体性 物事を進んで取り組む力 ・自己実現論・企画力・モチベーションコントロール
働きかけ力 他人に働きかけ巻き込む力 ・リーダーシップ・ネゴシエーション
実行力 目的を設定して行動する力 ・プロジェクトマネジメント・各種テクニカルスキル
考え向く力(シンキング) 課題発見力 現状を分析して課題を明確にする力 ・ロジカルシンキング・クリティカルシンキング
計画力 プロセスを明確化する力 ・プロセス思考・マーケティング・タイムマネジメント
創造力 新しい価値を見出す力 ・ラテラルシンキング ・クリエイティブシンキング
チームで働く力(チームワーク) 発信力 自分の意見を相手に分かりやすく伝える力 ・プレゼンテーション・各種語学力・ライティング
傾聴力 相手の意見を丁寧に聴く力 ・ファシリテーション・パラフレーズ・質問力
柔軟性 意見や立場の違いを理解する力 ・ダイバーシティマネジメント
状況把握力 周囲の人たちや物事との関係性を理解する力 ・情報リテラシー・デザイン思考・システム思考
規律性 社会のルールや人との約束を守る力 ・ビジネスマナー・倫理観・コンプライアンス
ストレスコントロール力 ストレスの発生源に対応する力 ・メンタルタフネス・ストレスコーピング

3.中でも重要な5つのビジネススキル

これから紹介するものは「社会人基礎力」に基づいた上記一覧の中で、最も重要な5つになります。

1.ビジネスマナー

大学や専門学校、あるいは高校を卒業して入社1年目の新入社員まず最初の堅守で教わるのが「ビジネスマナー」です。ビジネスマナーは、業務遂行のために必要となるさまざまなマナーの総称を指し、基本的なあいさつから顧客や目上の方への口のきき方から名刺の受け渡し方まで、基本となる知識や動作の集積です。
「ビジネスマナー」は、相手に不快感を与えぬためにも身に着けておくべき「基本マナー」であり、社会人であるなら身に着け実践することが推奨されているほどのものです。

    ビジネスマナーが重要な理由

  • ・信頼性の構築
  • こと「社会」において、年齢・性別・経験・価値観など千差万別の異なる人たちで構成された世界です。そんな人たちと共通した指標が「ビジネスマナー」であります。それゆえに、言葉遣いや、名刺の受け渡し方など社会人としての基本がなっていない人との「信頼はない」と考える人も少なからず存在します。そのため、ビジネスマナーは入社時の研修で導入されるほど大切なものなのです。

  • ・組織のイメージ
  • 来客対応や電話対応、メール対応など、会社に来訪される方を対応した従業員その人を来訪者サイドから見ると「会社の代表であり顔」であります。そのため対応次第でその会社の印象の良し悪しが左右されると言っても過言ではありません。

  • ・顧客満足
  • 「顧客満足」は物的要素人的要素の2つの要素が必要となります。
    前者の「物的要素」とは商品の質や種類が豊富など、後者の「人的要素」とは、従業員が来客にする対応のことを指します。今はネット通販でも商品が買える時代のため、「人的要素」の需要が高いといえます。人の価値観は様々でありますが、共通して言えることは「感じのいい人から買いたい」や「感じのいい人と仕事がしたい」というように好印象が人の心を動かしています。

2.コミュニケーションスキル

上司や同僚、仕事をしていく上で同じ環境下にいる方と円滑な関係性を築いていったり、意思疎通をはかって交流を深めたり、またはチームで仕事を進めていくならば「情報の共有」をして業務遂行を測るためにもコミュニケーションは大切です。
こと仕事においては、チーム単位で業務遂行を果たしていくことが多いため、「業務の成果」は「チームメンバーとのコミュニケーションとる」ことに直結していると言っても過言ではありません。また、「空気を読む」行動を心がけ足り、相手の立場に立って物事を考える「客観的理解力」も重要です。

    コミュニケーションスキルで重要となる力

  • ・聞く力
  • 「傾聴のスキル」に該当し、相手の話をじっくり聞くことがポイントになります。ただ「聞く」というだけでなく、「なるほど」「それで」などの「相槌」を打ちながら、思考や感情を整理しやすいように話を促すことも「傾聴」のポイントです。

  • ・理解する力
  • 「理解する力」とは、時として話が迷走してしまった時、相手の話の中から「事実・受け止め方・その話に対する判断を分けて捉える」力になります。

  • ・伝える力
  • 相手の知識レベルを考慮した上で、言葉を選んで物事を分かりやすく伝えることがポイントになります。
    交渉やプレゼンの場において、いきなり伝えたいことの全容を説明するのではなく、話の概要を添えてから物事を順序く伝えていきます。また、その業界ならではの専門用語を交えて伝えても相手が理解していない場合がありますので、なるべく専門用語の使用を控える配慮を心がけながら話すことが大切です。

3.基本的なPCスキル

現代社会において、パソコンを使用して書類作成や、経費や納品管理など、さまざまなツールを使用して業務を遂行していきます。デスクワーク限らず、いろんな職においてWordやExcelを使用する機会は必ず訪れます。また、会議で使用するプレゼンテーション資料作成をすることもあります。ほかにも、マシントラブルに見舞われることも稀にありますので、トラブルに対処できる用基本的な操作スキルを学んでおくことが臨まれます。
ほかにも業務では顧客や取引先とメールでやり取りをすることもあります。その場合は、回りくどい言い方を避け、要点ほ的確伝えられる文章力を身に着けておく必要があります。

    PC操作における基本レベル

  • ・メールの送受信
  • 業務上、取引先や顧客にメールを送ることがあります。その際、送るメールのルールを理解している、またメールに添付されているファイルやフォルダの解凍、添付する前の圧縮について言われたらすぐわかるレベルが望ましいです。

  • ・Word
  • タイピングの速さはもちろんのことながら、書類の見栄えや見やすさを優先しつつ書式設定や表や画像の挿入ができて初めて「基本」レベルに立つといえます。

  • ・Excel
  • 表の作成から四則演算、SUM関数、AVERAGE関数とった関数が扱えることやデータベースで絞り込みや並び替えができて「基本」レベルになります。

  • ・PowerPoint
  • 伝えたい内容の要点がまとまっていることや資料作成における表や画像の挿入ができて「基本」のレベルといえます。

4.問題解決思考スキル

仕事を進めていけば、いつかは大きな問題という壁にあたります。その問題の本質を捉えながら、どう切り崩していけば解決への糸口が見つかるかを「論理的」に考える必要があります。これは「問題解決スキル」というものにあたり、主に目の前の問題を正確に定義して、その本質的な原因を理解し、どう解決へと導くかを論理的に考えることを言います。

・問題解決の論理的思考

問題解決には必ず「プロセス」というものが存在します。これは普段意識せずとも問題解決に勤しむ時に使用しているものになります。

  • 1.現状(状況)から問題を認識(問題発生)
  • 2.現状の分析、課題の明確化(課題形成)
  • 3.目指すべき目標・ゴールを設定する
  • 4.実行計画を策定
  • 5.計画実行
  • 6.結果の検証・ナジック化する

上段のプロセスを踏んで解決へと一直線で進むのではなく、各プロセスを行ったり来たりして1歩ずつゆっくりと進んでいます。こと問題解決において、私たちは前例に近しい情報や経験、知識に基づいて結論を導き出しますがその過程において「考える」ということをしています。その「考える」つまり、「思考過程」において「雲がかかっている」かのように解決への糸口を導き出せないため、各プロセスを右往左往しているといえます。

・論理的思考

「思考過程」でかかる雲に惑わされず、周りの状況を正しく認識できる、立ち位置がわかる、思考過程を経てその結論がどう導き出されたのかの説明ができるのし、ひとえに「論理的思考」をベースにして進んだといえます。
論理的思考のカギとなるモノは以下の3つです。

  • 1.「より深く」「より広く」物事を考える
  • 2.問題を分けて考える
  • 3.筋道を立てて考える

つまり、「論理的思考」というものは「ステップ」を踏んで物事を考えていくということです。上段で述べた問題解決の最初のプロセスは「問題を認識」して「課題を形成する」です。しかし、この段階で、「より深く考える」「より広く考える」ことをして問題の認識、課題形成というステップを踏まなければ、後のプロセスで有効な結論にたどりつくことは至難の業です。

・TM法(問題解決・意思決定のための思考法)

TM法とは、「合理的、論理的思考による問題解決および意思決定の手法」の一つです。以下は仕事上直面する問題を4つに分けて解決する一定の思考手順です。

・仕事上直面する問題の状況 固有の思考手順
1.「問題発見/課題形成」:どんな問題があって、どれからどのように取り組んでいくか 状況分析のための思考手順
2.「原因究明」:まずいこと、望ましくないことがなぜ起きたのか 原因分析のための思考手順
3.「選択決定」:最適な方法、案はどれか 決定分析のための思考手順
4.「リスク管理」:将来の環境変化、不安材料にどう対処するか リスク分析のための思考手順

5.プレゼンテーションスキル

「プレゼンテーション」といえば、大勢の前でこちらが伝えたいことに説得力を持って、物事を伝えるスキルと思われがちですが、当然、その認識に誤りはありません。しかし、もっと身近な場面において、相手にこちらの正確な情報を伝えたり説得をしなければならない局面での的確な情報伝達で、相手が求めていることを組み取って説得力のある話ができるかは、ことビジネスにおいては重要なものになってきます。

    プレゼンテーションのポイント

  • ・要点をまとめる
  • 相手に伝えたい内容の中で「最も伝えたいこと」を抜粋して、話の始めと終わりをはっきりとさせることです。また、プロジェクターを使用して会議室などで投影するスライドやフリップを作成するときは、文字の大きさに気を配ったり、1枚のスライドに内容を書き込みすぎず要点をまとめて短文で書くことを心がけることです。

  • ・聞きやすく話す
  • 緊張をほぐし、全体、あるいは相手に聞き通る声のトーンや目配りによって、聴衆1人1人に話しかけるように話すと、聞き手はおのずと気をそさず話を聞いてくれます。

  • ・説得力
  • 内容には必ず「根拠となる事実」というものがあります。根拠を示す方法は、具体的な数字やデータといった明確化できるものを掲示することで、聞き手から納得を得られます。

3.まとめ

今回は社会に出た時に必要となる「ビジネススキル」を一覧にしてご紹介致しました。ビジネススキルは、仕事を進めていく上で必要なものであり、その種類は豊富かつ会社での立ち位置、つまりは階層・役どころによって伸ばしていくモノ、その階層にいることで必要となるものが多いです。入社したての新人はまずす土台となる基本的なビジネススキルから身に着けることから始めていきましょう。
「社会に出る」いうのは、「果てのない旅に出る」ようなものであり、「ビジネススキル」はその助けとなる道具に過ぎません。先に進むにつれ必要となるスキルもどんどん増えていきます。先の事ばかりに目をむけず、まずは目先の事からクリアしてスキルを身に着けていきましょう。基本がなっていなければ取得したスキルも無意になってしまう恐れがあります。