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はじめに

最近、AIの話題をよく見かけます。ニュースはもちろん、映画やドラマ、バラエティー番組、ネット上など、ありとあらゆるところでAIの話題がつきません。 10年後には、人間がしているほとんどの仕事がAIでできるようになるという話も耳にしたりもします。AIの開発に適している言語で挙げられるのは、Python、Java、C言語、R言語など様々な言語があります。その中でも、AIと言ったら「Python」です。 Pythonには、サードパーティー性の大規模なツール群がたくさん用意されており、様々な分野で、利用されています。文法も簡素で、実行速度も早く、初心者には学びやすい言語です。この記事では、今大人気のPythonの資格についてお話していきます。

Pythonの資格試験の種類

Pythonの資格試験には、「Python3 エンジニア認定基礎試験」と、「Pythonエンジニア認定データ分析試験」の2種類があります。 「Pythonエンジニア認定基礎試験」は、Pythonの構文や文法の基礎を問う問題が出題されます。「Pythonエンジニア認定データ分析試験」は、主にPythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う問題が出題されます。数学やデータ解析ライブラリ「Pandas」に関する知識が必要です。まさにAI開発に必要な知識を問う試験と言えます。 今回は、「Python3エンジニア認定基礎試験」について、説明していきます。

Python3エンジニア認定基礎試験とは

Python3エンジニア認定基礎試験は一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会によって2017年6月から開始された民間の資格です。翌年の2018年4月末時点で、受験者数は1273名、翌年には、5000名にも及びました。PHPの資格試験、PHP技術者認定試験の年間受験者数は1000名程度です。この事からも、やはりAIの普及につれて、ここ数年でPythonがすごく注目され、Python3エンジニア認定基礎試験を受験する人が増えています。

試験内容

Python3エンジニア認定基礎試験の受験料は、10000円(税抜)です。学割もあり、学生の方だと、5000円(税抜)で受験出来ます。試験時間は60分、問題数は40問です。 70%以上の正解率で合格となります。前述したとおりPython3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎文法や構文を問う試験になります。出題範囲は、オライリー・ジャパンの「Pythonチュートリアル 第3版」の掲載内容や一般的な知識などが出題されます。出題数が特に多い範囲は、制御構造ツールの知識を問う問題が22.5%の出題率で、データ構造の知識を問う問題が17.5%の出題率です。この2つの範囲をしっかり抑えられるかどうかが合格の鍵となるでしょう。Pythonチュートリアル第3版の内容はネットからも閲覧することが出来ますが、こちらの内容は他言語のプログラミング経験者向けのため、初心者には内容が難しいようです。ですので、初心者の方が勉強するのであれば、他の入門者向けの書籍や開発環境のインストールや設定がいらないprogateなどから学習を進めるのがオススメです。

試験のレベル

Python3エンジニア認定基礎試験の合格率は77%です。Pythonの基礎的な文法などを問う問題なので、すでに実務でPythonを使っている方や他のプログラミング言語経験者であれば取得はさほど難しくはないでしょう. プログラミング未経験者であっても、基本的な文法や構文の勉強であれば100時間程度の勉強で合格できると言われています。1日2時間の勉強時間を取ることができれば、1ヶ月半から、2ヶ月程度で取得できる計算です。 Pythonは前述したとおり、初心者にはオススメの言語です。Javaなどと比べると構文なども簡素でわかりやすく、C言語のようにややこしいポインタや文字列の扱いなどがないため、楽しく学習を進めることができるでしょう。

今後のPythonエンジニアの需要

Pythonを初心者にオススメする理由は、習得しやすいということ以外にもう一つあります。それは将来性です。Pythonは現在、需要に対して供給が追いついていない状態と言っても過言ではありません。日本ではまだまだPythonエンジニアが不足している状態なので、希少性が高いと言われています。そのため他の言語のエンジニアに比べてPythonエンジニアは年収も高いのです。今後、AIの発達によりますます需要が高まると予測されています。PHPやJavaScriptなども習得しやすく需要がありオススメのプログラミング言語ではありますが、Pythonの需要や人気、希少性を考えると、こちらを勉強しておく方がより役に立つでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Python3エンジニア認定基礎試験の内容のほかに、ここ数年でどのくらいPythonの人気や需要が上がっているかということも知っていただけたのではないでしょうか。プログラミングを勉強しようと思ってはいるけれど、どの言語を学習すれば良いのか分からないという方には、ぜひPythonをオススメします。