Visual Studio Codeの機能とは？
Visual Studio Codeとは？
Visual Studio Code（以下VSCode)はマイクロソフト社が開発したオープンソースのテキストエディタで、Windows、MacOS、Linux、などマルチプラットフォームでの使用が可能です。軽量かつ高速でバージョンアップも頻繁に行われる上に拡張機能も豊富であり、各ユーザーに必要な機能を追加することが可能です。この記事では、VSCodeの機能の一部とメリットについて記載していきます。※VSCodeと似た名前の「Visual Studio」がありますが、こちらはIDE（エディタ・コンパイラ・デバッガ等の機能を備えた総合開発環境）であるのに対し、VSCodeはあくまでもテキストエディタになるので使用目的が大きく異なります。違いには注意が必要です。
VSCodeの機能について
VSCodeにはコード記述の整合性・効率性の向上のための機能が多数備わっています。その中でも一部ですが、よく用いられる機能について紹介します。
①インテリセンス機能
インテリセンスとはマイクロソフト社が開発した入力補完機能のことです。入力補完機能の中には、コードの補完表示・パラメータインフォ・クイックインフォ・メンバーリストの表示等があります。この機能を用いることで、コード記述が非常に快適になります。
・コードの補完表示‥コードの一部を記載すると自動的に候補を呼び出してくれる機能です。
例：System.out.printlnを記述したいときに、「Sys‥」 まで記述するとコードの候補が表示されます。
・パラメータインフォ‥メソッド・関数の引数に用いられる変数の型を表示してくれる機能です。
・クイックインフォ‥そのメソッド・関数の情報を簡易的に示したものです。
・メンバーリスト‥コード補完時に別の候補を表示する機能を指します。
例：consoleと記述したときに「con‥」まで記述するとconから始まるメソッド・関数を複数表示します。
②ユーザースニペット機能
ユーザースニペットとは、if文やtry-catch文など良く用いられるコードの定型文を表示する機能のことを指します。これによりさらに効率よくコード記述を行うことが可能です。VSCode内でも、よく用いられる構文では定型文は設定されています。自分がよく用いる拡張子に関しては定型文を自分で作成し、使用することも可能です。
③マルチカーソル機能
同時にテキストを編集する機能です。同じ変数名を一度に編集したいという時などに用います。複数の共通コードを操作できるので、コード記述の効率が上がります。
④デバック機能
VSCodeには他のテキストエディタではあまり見られないデバック機能が備わっています。初期状態ではJavaScriptに対してのデバック機能ですが、機能を拡張することにより他の言語（RubyやPythonなど）もデバックが可能になります。
⑤言語サポート
VSCodeはほぼすべての言語に対応可能です。一部対応していない場合もありますが、その時は拡張機能をインストールすることで対応可能になることが多いです。
⑥Git連携機能
VSCodeはGitとの連携も可能です。Gitの基本的な操作はVSCode内でGUIを用いれば操作が可能になります。使用方法も複雑ではなく、VSCodeとGitをそれぞれインストールしておくだけで簡単な操作は可能になります。これを用いることによりテキストのバージョン管理が可能になり、テキスト共有・復元も簡単になります。
VSCodeを利用するには
VSCodeは、Visual Studio Code公式サイトから無料でダウンロードできます。使用するOSによってバージョンが異なるので、ダウンロードするときには注意が必要です。Windowsはインストール後そのまま使えますが、Macの場合は圧縮ファイルを展開する必要がありますのでそこも注意が必要です。またインストール後は英語表記になっているので、日本語化するためには拡張機能を追加する必要があります。
※インストール後、VSCodeを開き「Exteisions」をクリック。検索部分で「japan」と入力した後、「Japanese Language Pack for VS Code」をクリック。インストールが完了し、再起動すれば拡張完了です。
まとめ
この記事では近年良く用いられているテキストエディタであるVSCodeのメリットについて記載しました。自分もVSCodeを用いてコード記述を行っていますが、拡張子・変数名の判別がつきやすいように文字の色が変化したり、コードが間違っている要因を示すエディタ本来の機能も備わっていたりしますので、ユーザーに非常に寄り添ってくれているエディタだと感じています。他のテキストエディタとも比較して自分にあったテキストエディタを探すことは、今後開発するにあたって重要になってきます。VSCodeにはたくさんの機能、メリットが存在するので非常に使いやすく、拡張機能を用いることでより自分に合ったものにできるのでお勧めです。今後テキストエディタを使用する場合は、VSCodeを使用してみてはいかがでしょうか？