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はじめに

フリーランスとなったら働く場所も時間も自分次第で、社内のしがらみから開放され自分らしく仕事ができるとイメージを抱きます。これはもちろん間違いではありません。しかし自分で仕事の案件を獲得するなど、フリーランスだからこそやらなければいけないことも出てきます

フリーランスを始める際に利用したいWebサービス

まずはパソコンを利用してフリーランスとして働く場合に、活用したいWebサービスを紹介していきます。フリーランスで仕事を始める場合にすでに多くのコネクションを持っていると、知り合い伝いに案件を獲得することもできますが、そういったコネがない場合は営業などを行う必要が出てきます。しかしどうしても営業は気が引ける、あるいは手始めにちょっとした案件から受注したいといった場合に最適なのがクラウドソーシングサービスです。

クラウドソーシングはWeb上で登録でき、アンケートや内職のような簡単作業からライティング、動画作成、プログラム、システム構築、デザインなどの本格的な仕事まで幅広く受注することができます。仕事の契約形態は中長期で契約を結ぶプロジェクト型や、デザインなどの作品を応募するコンペ型があります。各サービスそれぞれに特徴があり、例えばWeb上で学習を行うeラーニングの受講が充実しているサイトや、主婦向けの仕事が多くそろったサイト、ライティングの案件に特化したサイトも存在します。

自分の持っているスキルを好きな方法で売ることができるサービスもあります。自分ではスキルと判断しがたい内容であっても求めている人は意外といるため、無料で登録が可能ですので思い切って仕事を募集してみるのも面白いでしょう。そうすることで可能性も広がってきます。なおクラウドソーシングはシステム手数料が取られるサービスがほとんどなため、クライアントが提示する報酬のうち数%は引かれていきます。

その他に販売系のサービスとして、動画や音楽といったデジタルコンテンツの販売ができるサイトや、フリマアプリ、手作り商品だけを販売できるサイトも個人事業を行う際に便利なサービスです。イラストレーターやデザイナーであれば、作成したイラストやロゴを販売できるサイトや、様々な作品の公募をまとめて公開しているサイトの利用もできます。

エージェントを使って仕事を獲得

クラウドソーシングなどのサイトがあるものの中々仕事を獲得できない、思ったように稼げないという場合はエージェントを頼るのも一つの手です。特にIT関連の仕事を扱ったエージェントが多いです。サービスによって募集がある地域に違いがあります。パソコンで仕事をするスタイルであれば問題ないですが、社内に常駐して仕事をするスタイルならば自宅近くの企業ではないと案件獲得が難しくなります。扱っている求人の仕事スタイルや、一件ごとの報酬額もサービスによって異なります。

フリーランス専用の保険サービスについて

請求書を買い取ってもらうことで報酬の確保をより確実にするフリーランス専用の補償サービスがあります。企業へ提出した請求書を買い取ってもらい、実際にクライアントから支払われる前に代行で支払いをしてくれます。

個人で契約していると口約束のみで契約していることもあり、いつ支払いがされるかわからない、支払ってもらえるかわからないといった不安がつきものですが、これらを解消することができます。手数料が高いというデメリットがありますが、たくさん利用して与信スコアを上げるうちに手数料が割引されることもあります。

フリーランスは個人業であることがほとんどで、自分の体が資本となります。病気や怪我をした場合、収入に直接的に影響が出ます。そういった独自の悩みを抱えるフリーランス向けの保険サービスというものもあります。大手クラウドソーシングサービスを運営する会社が運用している保険もあって安心です。

事務処理を簡略化できるサービス

フリーランスになった際にまず戸惑うことが見積もりや請求書の作成です。もともとあまり他社と接する機会のないエンジニアであったり、稟議こそ出したことはあるものの事務関連の対応は経理にやってもらっていると、見積もりや請求書を作成する機会はありません。そのためフリーランスとして働き始めた際に各書類のフォーマットをどうするかということを迷う可能性もあります。

ただ請求書のフォーマットはネット上で探すことができ、フォーマットの取得はもちろん、スタイルに合わせた税金計算や、定型文の保存、作成した請求書の複製などができるサービスもあるため大変便利です。特定の条件下で無料で利用できるものもあります。事務処理にかける時間を最小限に抑えることができ、本職に専念できます。特にフリーランスは一つの企業だけではなく案件ごとに請求先が異なることがあるため、極力簡略化したいものです。

またフリーランスでの契約に関してはクライアント先で源泉徴収が行われないことも多く、確定申告を自分で行う必要があります。年末あたりから確定申告に必要な情報集めや書類作成に追われてまともに本職に時間が割けないという可能性もあるかもしれません。

確定申告書の書き方などの相談は、自分が住んでいる市町村の役所や税務署で事前相談を受け付けています。しかし税理士などに有料で代行作業を頼まない限り、実際に計算したり書類を作成するのはあくまで自分となります。そういった際に便利に利用できるサービスもネット上にあります。有料のサービスもありますが、一部無料で使えるクラウド上の会計ソフトもあるため、資金に余裕があって本業に専念したいのであれば税理士に頼むのも一つの手ですが、極力支出を抑えたい状況であれば会計ソフトサービスを利用することをおすすめします。

フリーランスで活用したい場所

フリーランスとして一人で仕事をしていくとなると、職種によっては常にパソコンと向き合っていて人とコミュニケーションをとることが少なくなってしまいます

この時何が起きるかというと、自分の携わっていること以外の情報が入ってきづらくなります。またフリーランスとしてのモチベーションを保ち続けるための刺激も受けづらくなくなる傾向にあります。さらに新たな案件を獲得するチャンスに巡り合いづらくなっているかもしれません。

そのような事態を解消する手段として、自宅外で仕事をするという方法があります。Wi-Fiの利用できるカフェでも良いのですが、長時間は居づらい上に、そこでコミュニケーションが生まれたり、有用な情報が獲得できたりすることは可能性として低いです。そこで利用したいのがコワーキングスペースやシェアオフィスです。

シェアオフィスはどちらかというと特定のオフィスを持たないフリーランスや少人数の事業者が、固定費を支払ってオフィスとして利用することがメインの場所です。自宅では仕事がしづらい、あるいは複数人で仕事をするのに集まって仕事ができる場所が欲しいという場合におすすめです。固定の契約がなく誰でも自由に利用できるオープンスペースを持つ場所もあります。

コワーキングスペースはもう少しカジュアルで、フリーランスや、やり残した会社の仕事をしに来る人、ちょっとした休憩や簡単なミーティングをするために利用するなど利用用途が広く、シェアオフィスのような固定費でレンタルできるオフィススペースもあります。スタートアップのセミナーや相談会、講座といったイベントも開催されており、新たな情報を取り入れて刺激を受けることができます。

単純に外で仕事をするだけで気分転換にもなります。また施設によっては自分のオフィスの住所として登録できるところもあるため、業務上どうしてもオフィスの住所が必要な場合に利用できる場所で、さらに郵便物の受け取りをしてもらえるところもあります。

無料で使える便利なツール

フリーランスとしてパソコンを使って仕事をする際に無料で使える便利なサービスやツールを紹介します。

ビジネスにおいてのコミュニケーションツールは時代とともに形を変えてきました。少し前まではメールが一般的でしたが、ここ数年はビジネス、プライベートどちらでもチャットツールがコミュニケーションの手段として利用される傾向があります。

チャットツールにも種類があり、各自タスクの管理がしやすいもの、仕事の効率化のため他社アプリとのAPI連携に優れているもの、「いいね」ボタンなどSNS要素を前面に出しているもの、掲示板やカレンダーでのスケジュール把握などグループウェアの機能を持ったもの、オンラインゲームを仲間同士でプレーすることに特化したものなど様々です。

これらには有料版が存在していますが、無料版でもある程度の機能制限のもとで利用することができます。主な制限として多いのはチャットの部屋数ですが、何らかのプロジェクトでチャットを利用する場合、1つのグループチャット内で参加者全員とやり取りすることが多いため、多数の案件を抱えていない限りは無料版でも十分利用することができます。

また顔を見合せながらの打ち合わせや会議を行う場合も、ビデオ機能がすでについているチャットサービスもあります。それ以外にもビデオ会議に特化し、無料で利用できるアプリやサービスがたくさん存在しています。

他に利用することが考えられるサービスはサーバー類です。例えばデザイン関連の仕事などで容量の大きいファイルのやりとりを行いたい場合、メールでは限界があります。近年、USBメモリ等でデータを受け渡しするというスタイルはあまり見られなくなり、ファイルサーバーを利用してのアップロード・ダウンロードが主流です。そのファイルサーバーを確保するにはサーバー契約をすればもちろん可能なのですが、100GB程度利用できる無料のオンラインストレージサービス、Web上でファイルの受け渡しが済んでしまうサービスがあり、データの受け渡しという点では十分利用できる無料サービスが揃っています。

なおセキュリティ面をより厳重に運用したい場合は、サーバーのレンタル会社などからサーバーを借りることもご検討ください。最近のレンタル型サーバーサービスは目で見て簡単に操作できるユーザーインターフェースも充実しており、初心者でも簡単に操作ができるので便利です。

また実はGoogleやMicrosoftのアカウントを持っているだけでも利用できるストレージ機能があります。個人あるいは個人事業のサイトやブログを作成したい場合は、初心者が簡単に作成ができるサービスが無数にあります。無料である程度作っていくことはできますが、本格的に運用していくのであれば安くても有料で契約した方が機能の制限も解除され、SEOと呼ばれる検索エンジン上で有意な設定が行いやすいです。

まとめ

以上、フリーランスになった際に案件を獲得する方法や実際に仕事をする際に利用できるサービス、ツールについての紹介でした。記事内で各ジャンルのサービス名についてはあえて触れずに紹介してきましたが、「(行いたいこと) 無料」などで検索するとたくさんの結果が出てくるため、評価なども併せて参照した上でお気に入りのサービスやツールを見つけて、フリーランスとしての道を着実に確立していただけると幸いです。