Azure Table Storageの機能と料金について

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コラム
Azure Table Storag

マイクロソフト社が提供するクラウドプラットフォーム「Azure」。今回はAzureのサービスの一部である「Azure Table Storage」の機能やメリット、料金についてご紹介いたします。

Azureとは？

Azureとはマイクロソフト社が提供する「クラウドプラットフォーム」のことです。仮想マシンをクラウド上に作成・利用したり、仮想マシンのOS事態をマイクロソフト社が管理してもらうサービスなどを提供しています。世界に55もの拠点があり、膨大なサーバが設置されています。また、強力なWANバックボーンを持っているため、国内外を問わず多くの方が利用されています。

また、Azureには大きく分けて2種類のサービスがあります。

Azure IaaS

「Azure IaaS」とは仮想マシンをクラウド上にインターネット経由で作成、利用するサービスです。「IaaS」とは『Infrastructure as a Service 』の略称になります。サービスの内容としては、仮想化レイヤーより下のサーバーやストレージ、ネットワークといったインフラストラクチャをマイクロソフト社が管理する機能が含まれています。

Azure PaaS

「Azure PaaS」もAzure Iaasと同様に仮想マシンをクラウド上にインターネット経由で作成、利用するサービスです。「PaaS」とは『Platform as a Service』の略称になります。 Azure Iaasと異なる点としては、Azure Iaasがインフラストラクチャをマイクロソフト社が管理するのに対し、 Azure PaaSはインフラストラクチャに加え、Webアプリケーション開発のライフサイクルに対応するように、ミドルウェアや開発ツールビジネスインテリジェンスサービス、データベース管理サービスなどがサービスに加わります。

Azure Table Storageとは？

Azure Table StorageはAzureが提供するストレージ機能の一つで、NoSQLの構造データをクラウド環境にあるストレージに格納するマネージドサービスです。半構造化データセットを使用しているため、迅速な開発を行うのに向いています。Oracleなどが例に挙げられるRDB(リレーショナルデータベース)のテーブルとは異なる構造をした、「分散Key-Valueストア」を採用しています。 Azure Table Storageの利用例としてはWebアプリケーションやアドレス帳などのユーザーデータの管理を行うシステムに向いています。

Azure Table Storageを利用するメリット

Azure Table Storageを利用する事により、以下のようなメリットが生まれます。

大規模な構造化データの保存が可能

Azure Table Storageではペタバイトほどの大規模な犯行増加データを保存することが可能になっています。ほかのデータストアとは異なり、データセットを手動でシャード化する必要もなく、スケールアップすることが可能です。

利用しやすい料金設定

詳細は後述しますが、Azure Table Storageは従量課金制を採用しているため、使用した分の料金を支払うことになります。そのため、かなりの低料金でこの機能を利用する事が可能です。

同時に利用できるその他のストレージ機能

Azure Table Storageを利用するためには「Azure Storage Account」というアカウントを取得する必要がありますが、このアカウントを取得することでAzure Table Storage以外のAzureが提供しているストレージサービスであるデータを「オブジェクト」と呼ばれる単位で保管するオブジェクトストレージである「Azure BLOB」や、SMBプロトコルを採用し保存されたファイルの共有・同期化が可能なファイル」ストレージである「Azure Files」、そして分離されたシステム間でメッセージのやり取りを行うことが可能なメッセージ処理サービス「Azure Queue storage」を利用することが可能になります。

Azure Table Storageの料金

Azure Table Storageでは従量課金制を採用しています。Azure Table Storageを利用した場合、以下の項目で料金が発生します。

データストレージ料金

利用するストレージの容量によって料金が異なります。

ストレージ容量「LRS」：毎月1GBあたり5.04円

ストレージ容量「GRS」：毎月1GBあたり6.72円

ストレージ容量「RA-GRS」：毎月1GBあたり8.40円

ストレージ容量「ZRS」：毎月1GBあたり6.2944円

操作時、データ転送時の料金

Azure Table Storageでは読み取りや書き込み、削除などのストレージに対する操作をすべて1トランザクションとしてカウントし、10，000件あたり約0.04円の料金が発生します。

サポートに関する料金

請求やサブスクリプション管理のサポートは無料で利用可能ですが、さらに柔軟に対応するためのサポートプランや99.9％以上の可用性を保証するSLAを受けるには別途料金が発生します。

まとめ

今回はAzure Table Storageの利用時のメリットや料金についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？ペタバイトという途方もないような大規模データを利用しやすい料金で利用できるのがとても魅力的に感じました。この記事を読んでくださった方に少しでもAzure Table Storageの魅力が伝わったら幸いです。