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IT業界の運用と要件定義、運用要件

IT業界には運用、要件定義、運用要件という言葉があります。

ここでは、この3つの言葉を紹介します。

IT業界で使用される[運用]とは?

IT業界で使用される[運用]と呼ばれるものはエンジニアの仕事の1つです。

運用業務はサーバー、ネットワークなどのシステムが停止しないように管理、運用をする仕事です。

運用の仕事

運用の仕事はサーバの起動・停止、アプリケーションの操作、定例のデータの入力・出力、バックアップの作成、システム、アクセスログの監視、セキュリティチェックなどが仕事となります。

またアラート、トラブルを発見したときはシステム保守を行っている人に報告するといったものもあります。

トラブル対応、システムの復旧は保守の業務ですが、トラブルが解消したのち、再発を防ぐための具体的な対策を行うのも運用の仕事となっています。

運用に必要なもの

運用の仕事は主にシステムに対して行うものです。

そのため、サーバー、ネットワークなどの基本知識、プログラミング言語の基本知識といったものが必要です。

また、保守に報告、トラブル防止のための連絡といったものを行わなけらばならないためコミュニケーション能力が必須となっています。

資格は必要ありませんが、国家資格の[基本情報技術者試験]がお勧めされています。

IT業界で使用される[要件定義]とは?

IT業界で使用される[要件定義]はシステム開発の工程の1つです。

要件定義はクライアントの要求をまとめる工程です。つまり、クライアントの要求をシステム化していくもののためシステム開発の土台となります。

要件定義はシステム開発の上流工程に位置し、プログラミング言語の知識、プログラミング経験が必要となります。

要件定義の仕事の流れ

要件定義はクライアントからの要求をまとめ要件定義書を作成します。

要件定義書を作成する流れは以下の通りとなります。

クライアントからの要求を聞く→要求を細分化→要件定義書の作成

クライアントからの要求を聞き、クライアントの要求をシステム設計の要件に変換します。

また、クライアントの要求を聞いた時、開発スケジュールを立て、要求を実現できるかどうか判断をします。

クライアントからの要求を聞いたのち、機能を細かく分けてまとめます。

クライアントからの要求をすべて実現できるかわからないため、要件定義の段階で何ができて、何ができないのか判断する必要があります。

要求を切り分け細かくすることで、必ず実現したい機能、できれば実現したい機能を明確に出来るため、ユーザーの要望を漏らすことなくシステム開発を行うことができます。細分化し、要件が固まったら要件定義書の作成を行います。要件定義書で定めたシステムの全体像から、細かく分けた機能までをきちんと書き出します。

システム開発の要件定義書を作成することで、開発チームと要求を共有することが可能となります。

要件定義に必要なスキル

要件定義を行うために必要なスキルを紹介します。

クライアントからの要求を細部までを聞くことができるコミュニケーション能力、実現可能なシステムの設計を把握するスキル、要件をドキュメントに落とし込むスキルが必要となります。

コミュニケーション能力がなければ、クライアントからの要求を聞くことも出来ず、要求に合わないシステムを開発するということもなりえるため、コミュニケーション能力は必要となります。

実現可能なシステムの設計を把握するスキルはプログラミング言語の知識、開発経験など色々なものが含まれます。

開発経験、開発知識がなければ、システムが完成するまでの工程を計算出来なかったりするため、スケジュール通りに開発が行えなかったりと色々な問題が出てきます。

そのため、実現可能なシステムの設計を把握するスキルが必要となります。

システム開発の要件をユーザーや開発メンバーに共有するためにも、システム開発の詳細を言葉など正確に表現することが必要です。

そのため、要件をドキュメントに落とし込むスキルが必要となります。

運用要件とは?

IT業界には[運用要件]と呼ばれるものがあります。

運用要件は、一般的に[要件定義書]のドキュメントに項目のひとつとして組み込まれているものです。

運用要件は運用に関する要件が記述されています。開発段階で、運用の事を推測しなければ現場の負荷やコストの増大など色々なことが起こるかもしれません。

そのため、システムを実際に運用していくことを推測し運用要件を定義することは重要なものとなっています。

おわりに

[運用]、[要件定義]、[運用要件]の3つの言葉について説明しました。

[運用]業務はシステムが停止しないように管理や運用をする仕事でありとても重要なものです。

[要件定義]はシステム開発の土台となるもので、[運用要件]は要件定義書に組み込まれているものです。

どちらもシステム開発をする上で重要なものとなっています。