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データベーススペシャリスト試験とは

データベーススペシャリスト試験は情報処理推進機構(IPA)が行っている情報処理技術者試験の一つです。午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4つの試験を受験する必要があり、午前は四肢択一問題、午後は記述式問題となっています。合格のためにはそれぞれの試験で60点以上取らなくてはなりません。なお、応用情報技術者試験や他の高度区分試験の午前試験に合格してから2年以内であれば午前Ⅰ試験が免除されます。

情報管理の専門家

データベーススペシャリストは情報管理の専門家です。企業にとって欠かせないデータの管理や、データベースの設計や開発、運用、保守の中心人物として活躍できます。特にデータベースのパフォーマンス向上は業務の効率化に大きく関わってきます。品質の高いデータベースを構築するためには、データベーススペシャリストの持つ専門知識が役に立つのです。

データベーススペシャリスト試験の難易度と合格率

データベーススペシャリストは情報処理技術者試験の中でも、最高難度のレベル4に位置する試験です。平成30年度試験の合格率は13.9%とかなり低い数字になっています。データベーススペシャリスト試験を受けるのは経験を積んだエンジニアがほとんどです。しかし、試験には数ページにわたる長文を読み、内容を理解した上で解答する問題が出題されます。単にエンジニアとしての経験だけでなく、文章の読解力も求められるため、かなり難易度が高い試験だといえるでしょう。

データベーススペシャリスト試験の必要な勉強時間

データベーススペシャリスト試験は難易度が高く、専門的な知識が求められる試験です。合格するためには自分の知識レベルに合わせた計画的な学習が必要です。

ほとんど知識がない場合

簡単なSQLが使用できる程度で、データベースに関する知識がほとんどないという場合は、遅くとも試験の3か月前から勉強を始めて試験に必要な知識を身につけましょう。また、応用情報技術者試験などを持っておらず、午前Ⅰ試験が免除にならない場合も同様です。基本的には毎日1~2時間、休日にある程度まとまった勉強時間を確保しましょう。

基礎知識がある場合

普段の業務でデータベースを使っている、あるいは午前Ⅰ試験が免除になるなど、基礎的な知識がある人なら、もう少し短期間の1~2か月程度の勉強でも合格できます。ただし、短期間で集中的に勉強する分、日々の勉強時間を捻出する必要があります。例えば仕事をしている平日でも1日30分ならどうにか捻出できるはずです。さらに休日は半日を勉強にあてることができれば、かなり密度の濃い勉強ができます。

データベーススペシャリスト試験の勉強方法

データベーススペシャリスト試験は午前問題と午後問題で出題形式が異なります。特に午後問題は読解力が求められるため、知識をしっかりと身につけておくことが重要です。

午前対策

午前Ⅰ試験が免除にならない場合は、午前Ⅰ試験の対策が必要です。なお、午前Ⅰ試験は他の高度区分試験と共通問題が出題されます。午前Ⅰ試験対策としては携帯に便利なポケット版の参考書を常に持ち歩き、通勤などの隙間時間にインプットすることで十分対応できるでしょう。また、午前Ⅱ対策は、テキストを読み過去問を解くことが重要です。本試験では半数近くの問題が過去問から再出題されるので、過去問をたくさん解いておきましょう。

午後Ⅰ対策

午後Ⅰ試験は大問3問の中から2問を選んで解答する試験です。午後問題は午前問題の四肢択一式とは異なり、文章問題となるため文章の読解力が求められます。午後Ⅰ問題も基本的にはテキストと過去問を使って学習します。問題文読解に必要な用語を押さえ、過去問を数多く解くことで問題のパターンが見えるようになります。この時問題を解く時間を計測しておくと、本試験で時間が足りなくなるという事態を防ぐことができます。午後問題は単なる丸暗記では対処できません。問題の意味を理解し、なぜその答えになるのかを正しくつかむことが合格への近道です。

午後Ⅱ対策

午後Ⅱ試験は大問2問から1問を選んで解答する試験です。2時間で1問解答するので午後Ⅰ試験よりも時間に余裕はありますが、問題文が10ページを超える長文となっています。午後Ⅰ問題以上の読解力に加え、指定の文字数で回答できる要約力が求められます。午後Ⅱ試験も過去問をたくさんこなしておくことが重要です。また、問題文を読む前に設問を読み、何が問われているのか先にポイントを押さえてしまうことも試験のテクニックとして有効です。

まとめ

情報管理の専門家であるデータベーススペシャリストは、合格すればデータベースに関する知識を客観的に証明できる資格です。データベースは企業にとってかかせないものであり、また専門知識を必要とするため、資格を取得すれば活躍の幅を広げることができるでしょう。