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  • 【インフラ編】運用での仕事

はじめに

今回はインフラエンジニアの運用について詳しくみていきます。運用ルールは自分の知らないところで変化していることがあります。そのためコミュニケーションをとることはもちろん、自身が知ろうとしなければ知れないこともある場合があります。今回は、インフラエンジニアが運用を行う上で事前に知っておいたほうがいいことを中心にご紹介します。

職種による運用

IT業界の運用の種類はたくさんあり、運用統制やヘルプデスク、業務運用、システム運用などがあります。今回はシステム運用を中心に着目していきます。
システム運用といえばインフラエンジニア!と思われるかもしれませんが、システムエンジニアの方でも関わることはあります。
システムエンジニアの中で運用が必要になってくる職種は・・・

  • アプリケーションエンジニア
  • Webエンジニア
  • データベースエンジニア
  • などがあります。
    システムエンジニアは開発をするというイメージが強いですが、開発したものを改善していくためそのサービスを運用していることが窺えます。例えばWebエンジニアなどは、Webサイトを監視し利用者のパソコンに負荷がかからないようにWebサイトの軽量化を追求することがあります。リリースしたものに対し、様々な観点からテコ入れしていくことでWebサイトの運用をしていると言えます。


    インフラエンジニアにおいては
  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • などがあります。
    インフラエンジニアにおける運用は突発的に起きる事象に対してどういうアプローチをかけていくのかが重要になります。そのため、膨大な知識を求められるためサーバーエンジニアであってもセキュリティ関係の知識を求められたりします。

    サーバーエンジニア

    サーバーエンジニアは、サーバーの構築を行いサーバーの運用をします。サーバー障害時への対応やクラウド化に対するアクションを行うこともあります。前述にある通り、時と場合によりサーバーやセキュリティの知識が求められます。主にLinuxやWindowsのOSでの運用を図ります。

    ネットワークエンジニア

    ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチなどの機器を使ってネットワークを構築します。混同されがちですがサーバーはソフトウェアを用いた通信を行いますが、ネットワークは通信回路そのものなので別物です。しかしネットワークとサーバーは隣り合わせの存在のため、運用する上ではどちらの知識も必要という場合が出てきます。

    セキュリティエンジニア

    セキュリティエンジニアは、内外部のアクセスを制御し機密を守る役割を果たします。セキュリティ上で問題があった場合はログから洗い出し原因追究と新たなセキュリティ対策が求められます。より正確な情報を求められるため、コミュニケーション能力が高い人物に適しています。

    運用ルール

    運用をするうえで誰がどのように何をするかを示すために運用手順書が必要になってきます。では誰がこの運用手順書を作成するのでしょうか。運用手順書には様々な種類があり、監視に関する手順書であったり、パッチ運用での手順書など業務単位ごとでの区別がされています。基本的に前任者が作った手順書などを使用しますが、機器など環境が変化していくと自分で新たに手順書を作成する必要が出てきます。また、運用する範囲はシステムエンジニアが事前に取り決めることで、責任関係をハッキリさせておきます。

    運用する上で必要な知識

    手順書などの資料を作成する上で、システム全体への理解が求められます。例として、ネットワーク構成図や管理台帳などが挙げられます。

    ネットワーク構成図

    ネットワークに関するインフラエンジニアの方などには必須の知識となるのがネットワーク構成図です。社内のネットワークは常に動いているため、エラーなどが発生した場合に即座に対応する必要があります。図解で表されるネットワーク構成図はすぐにエラー箇所の特定が出来ます。また、ネットワーク環境の変更を行うときにも現況を確認するためのソースとして使うため、常に更新されていくものです。

    管理台帳

    管理台帳はシステムエンジニアとインフラエンジニアのどちらにとっても関係のある事柄になります。管理台帳には会社にもよりますがIPアドレス管理台帳、クライアントパソコン管理台帳、ハードウェア台帳、ライセンス台帳などが存在します。どれも会社においては重要な資料となるので、常に記帳していかないととんでもないことになります。例えばライセンス台帳には有効期間などの項目がありますが、そのまま期間外に突入することによってコンプライアンス違反となり自分だけでなく会社としての信用を失ってしまいます。こちらも常にチェックと更新を継続的に行うことで未然に防いでいきましょう。

    運用手順書の項目

    運用手順書は各社によって差があると思うので、大体の概要としてみていきます。流れとしては・・・

  • 運用ルール
  • 作業の概要
  • 事前に準備するもの
  • 作業手順
  • 確認と経過報告
  • となっています。 基本的に運用手順書は自分以外、または初心者が見ても分かるように書くことが絶対とされているので全然分からないという状況には陥らないかと思われます。逆に手順書を作成する立場になったときは、簡潔で分かりやすくまとまった手順書の作成をしなければなりません。図解したものや写真を落とし込むことで伝わりやすくなるため作成者の理解度が反映されやすい一面ともいえます。


    運用についての一環をまとめてみました。運用ルールについては会社ごとで決まり事があったりするので、まずは自身で確認することが大切です。こちらの記事が少しでも役に立てれば幸いです。