支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

皆さん、プログラミング、してますか?プログラミングを行って行くにあたって避けては通れないのが、変数。空のメモリ領域に様々なデータを格納しながらプログラムを構築していくのに用いる変数ですが、これはあらゆるプログラミング言語で存在します。この変数を用いるときには、多くの場合「宣言」を行う必要があります。この宣言によって、どのような名前の変数を用いるのかを明らかにしていくこととなるのです。では、この宣言の方法は、あらゆるプログラミング言語で同一でしょうか?そんなことはありません。変数を宣言する際、他の情報をもたせる必要がある言語があったりなど、その方法は様々です。本記事では、そんな変数の宣言にフォーカスを当てて、様々な言語での変数宣言の書き方と、その特徴の違いについてまとめていきたいと思います。今すぐ役立つような内容ではありませんが、知っておくとちょっとうれしい内容かもしれません。それでは早速参りましょう。

FORTRAN

FORTRANは1956年に最初のマニュアルがリリースされたプログラミング言語です。科学技術計算に適した手続き型プログラミング言語です。歴史が長く、その歴史の中で蓄えられた豊富な数学関数やサブルーチンを持っています。FORTRANDOMにおいては、変数は宣言してから利用します。変数名は、英字始まりの任意の英数字と"_"の組み合わせで、いわゆるスネークケースで記述します。文字列は、かっこを用いて長さを指定することができます。 ・変数の宣言の例 integer a → integer型のaという変数を宣言 character a → character型のaという変数を宣言 character(3) b → character型のbという変数を宣言、長さは3

Lisp

Lispは1958年にジョン・マッカーシーによって考案された言語です。いわゆる式思考の言語で、式と文は区別されず、あらゆるコードとデータは式として書き表されます。リストと呼ばれるデータ型を扱うのが得意です。Lispで変数を用いる際は、setqを打ち込みます。setqのあとに、変数名、そして値の順に打ち込んでいきます。Lispの変数に型はなく、データに型があるため、型宣言は必要ない。また、文字列を代入した変数に数値を代入することもできる。 ・変数の使用の例 (setq aaaa 345) → aaaaに345の値がセットされる。 (setq bbbb "string") → bbbbにstringという文字列がセットされる。

C言語

C言語は、1972年にデニス・リッチーという、AT&Tベル研究所の計算機科学者が主体となって開発した汎用プログラミング言語です。高水準言語と低水準言語の特徴を併せ持つ言語です。汎用性が高いほか、プログラムの自由度が高いことが大きな特徴です。低水準言語に比べると、ソースコードの再利用性、メンテナンス性に大変優れており、拡張が容易なため、OSやアプリケーションソフトウェア・ファームウェアの記述や、デバイスドライバーの開発機械制御など、あらゆる分野に用いることができます。その変数宣言はFortranのように型宣言、変数名、の順に打ち込んでいく。 ・変数宣言の例 main(){ int a=3; }

Java

Javaは、ジェームズ・ゴズリンという、サン・マイクロシステムズ(その後Oracleに買収された)によって開発されました。現在の最新バージョンは、2020年9月にリリースされたJava15と、長期サポート版のJava 11です。レガシーであるJava 8についても、2020年12月までは個人利用向けの公開アップデートをサポートする予定です。write once, run anywhere(一度書いたらどこでも実行できる)が目的となっており、一度コンパイルしてしまえばJavaをサポートするあらゆるプラットフォームで実行できます。変数宣言については、データ型→変数名の順に記述していく、Fortranと同じ形式です。ローカル変数の場合、値を入れて初期化しなければコンパイルエラーとなってしまいますので、初期値の代入を忘れないようにしなければなりません。 ・変数宣言の例 int a = 1; → int型のaに1という初期値を代入している String b = "Hello"; → String型のbにHelloという文字列を代入している

おわりに

本記事では、様々な言語での変数宣言についてまとめました。基本的には型宣言→変数名→値の順に記述していく方式が主流となっており、様々な言語に応用できそうです。変数に様々な値を入れ込んで、使い回すのは、プログラミングの基本となっています。脈々と受け継がれる流れが、変数宣言の方法にも刻み込まれているんですね。この記事がプログラミング学習の一助になっていれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。