支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

昨今AI技術の発展により、自動車の自動運転機能やお掃除ロボットなど身近な場面でAIに触れる機会が増えています。それと同時にAIの開発に使われる「Python」という言語も、どのような事ができるかはわからなくてもたくさんの人が耳にする機会が増えていることでしょう。本記事ではPythonの特徴やPythonを使って出来ることをまとめてみました。

Pythonとは

はじめにPythonについてご紹介します。Pythonは1991年に開発されたオープンソースの言語です。Pythonは統計解析や機械学習の他に組み込み開発やWebアプリケーション開発に用いられます。Pythonはコードをより書きやすく、より読みやすくするために生まれたプログラミング言語のため初心者でもプロのようなコードを書く事ができるという特徴を持っています。他にも以下のような特徴を持っています。

・簡単に動作確認ができる
・便利な機能が充実している
・開発を効率化できる

簡単に動作確認できる

プログラミング言語は大きく「コンパイラ型」「インタプリタ型」に分けることが出来ます。Pythonはインタプリタ型にあたります。コンパイラ型はコンパイルして実行ファイルを作成するのでコンパイル時に大量のエラーが発生し多くの時間を必要とします。一方インタプリタ型はプログラム実行時にソースコードをそのまま読み込むため、コンパイルの必要がなくすぐにプログラムの動作を確認できます。

便利な機能が充実

Pythonは様々な用途で使われるため、たくさんの便利なライブラリを実装しています。例えば、Webページから必要な情報を抽出できるWebスクレイピングや画像認識、また暗号化なども出来るので楽に色々な機能を利用することができます。

開発を効率化できる

Pythonは大規模なWebアプリケーションやWebサービスを効率よく開発できるフレームワークが充実しているので、画面遷移、ログイン処理、セキュリティ管理などのプログラミングを手軽に構築することが出来ます。

Pythonでできること

このような特徴を持つPythonですが、それらの特徴を生かし実際にどのようなことができるのか以下にまとめてみました。

①AIの開発
②Webサービス・アプリケーションの開発
③スマホアプリ開発
④デスクトップアプリ開発
⑤フィンテック・ブロックチェーン技術の開発
⑥Web上の情報を自動収集
⑦データ処理・分析・解析
⑧組み込みアプリケーションの開発

①AIの開発

画像認識や音声認識などの機械学習、深層学習が可能でAI(人工知能)の開発をすることができます。

②Webサービス・アプリケーションの開発

PythonはWebサービスやアプリケーションの開発にも適しています。代表的なものでInstagramやYoutube、DropboxなどでPythonが使われています。仕事を効率化させるWebサービスやブラウザで動くゲームの作成もすることができます。

③スマホアプリ開発

Kivyというフレームワークを使う事でスマホアプリ制作にも対応できるので、スマホアプリ開発をすることも可能です。

④デスクトップアプリ開発

マイナーですがWindows、Mac、iPadに対応したデスクトップアプリ開発ができます。パソコンのカメラ機能と電話機能を用いてスカイプのような会議アプリなどを制作できます。

⑤フィンテック技術の開発

ブロックチェーンのような技術にも用いられます。主要ライブラリであるhashlibというハッシュ関数を備えている点、HTTPリクエストを操作できる点、数値計算ライブラリが豊富である点という3つの理由からPythonが用いられることが多いです。

⑥Web上の情報を自動収集

「クローリング」「スクレイピング」という技術を用いWeb上のテキスト、画像データなどを自動で収集することができます。

⑦データ処理・分析・解析

Pythonの強みの一つとして数値計算能力と連携可能なシステムの多さがあげられます。例えば大量にあるデータベースのデータを内部計算して読みやすい行列表に計算したり、膨大なエクセルのデータを開かないで目的のデータのみ抽出して別アプリにコピーしたりと様々なデータ処理が可能です。

⑧組み込みアプリケーションの開発

機械に同梱してプログラムを動かす組み込み系の開発にも適しています。洗濯機や電子レンジなどの家電製品などが例としてあげられます。

おわりに

本記事ではPythonの特徴やPythonを用いることで出来ることを8つご紹介させていただきました。Pythonは上記の通り、様々な特徴を持ち出来ることもたくさんあり近年需要が高まっている言語の1つです。Pythonを使いこなすことができれば、主に「AIエンジニア」「Webアプリケーションエンジニア」「データサイエンティスト」などのキャリアが歩めます。