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本記事では中堅社員とはといった内容から中堅社員向けの研修についてご紹介していきます。

1.中堅社員とは

中堅社員とは簡単に言うと数年の業務経験を積んだ新人と管理職の間に位置する社員のことを指します。
中堅社員は新人とは異なり、一定の経験を積んでいるため自分の担当業務は一人でこなすことができます。業務の数年の経験から、今まで以上に仕事の効率化を図り、新しい仕事にも着手する余裕を作ることができます。
また、自分の業務をしながら自分の後輩のメンター係になって指導する立場になるような将来の管理職候補も多数いらっしゃいます。

一方で、社会人としてのベースもでき、仕事の効率化を図れるようになっているので、転職や独立をして自分の可能性を試そうと考える方も出てきます。

ここまで中堅社員とは何かについて記載してきましたが、そもそも中堅社員と言っても何年以上が中堅社員に該当するのでしょうか。
これには明確な基準がありません。実際に「3年以上」「3年以上7年未満」など社歴で定義する会社もあれば「30代」など年齢で定義する会社もあります。

中堅社員の役割とは一体どのようなものがあるのでしょうか。

〜中堅社員の役割〜

・後輩の育成

新人などのメンターとして日々の業務の細かい指導を行う立場になります。
指導方法としては実際にOJTで後輩に仕事を教える方法が一般的です。
OJTを行うことにより新人社員に仕事の流れを把握してもらうことができます。 指導中に新人社員のいいところや課題点などを見つけ、どのように改善していくかなど考え方を教える必要もあります。
また、新人社員がどのくらいの業務ができるようになったのか、どこまでの仕事を任せていいのかなど新人社員の成長や課題を上司に報告することも仕事の一つです。

・主戦力となるプレイヤー

中堅社員は業務経験を数年積んでいるため、一人でも業務が遂行できる力がついています。 そのため、新しいプロジェクトなど任せて結果を出してもらいたいなどの期待をされます。

・若手と上司の架け橋

若手社員がミスをして怒られたときなど、落ち込んでいる若手のフォローや怒られた理由などを一緒に考え、若手だけじゃ分からない課題の発見をする必要があります。
また、若手から直接上司に言いにくいことなどある場合や上司から若手に伝えることなどを噛み砕いてそれぞれに伝える架け橋となる必要もあります。
チーム全体が仕事をしやすい雰囲気を作っていくというのは全員で取り組むことですが、一番意見が言いやすい中堅社員が先頭に立ち雰囲気をよくしていくというのも大事になってきます。

2.中堅社員研修

ここからは中堅社員に対する研修の参考例を挙げていきます。

・リーダーシップ研修

中堅社員は部下や後輩のサポートをしつつ、個人の目標も達成し、手本となる必要があります。
次期管理職候補として、チームを引っ張っていくためのリーダーシップ能力を学びます。

・後輩指導研修

中堅社員は後輩を指導する立場になります。しかしいざ指導係になるとどのように指導したらいいかわからないことがあると思います。
その際「見て覚えなさい」「普通はこうする」など曖昧な言葉で指導を行うのは一番最悪です。 中堅社員のいう「普通」と新人社員の「普通」は全く違ったものになります。 したがって、中堅社員に後輩の指導方法などを教える研修は非常に重要になってきます。

・ハラスメント研修

ハラスメント研修は全社員が受けるべき研修ではありますが、その中でも特に中堅以上の社員には定期的に受けさせるべき研修です。
中堅社員になったときに後輩の指導が始まると思います。その指導中に、「自分はこうだった」と言って夜遅くまで仕事をさせたり、毎日激しい口調で後輩を威圧したりするようなパワハラ指導はしてはいけません。
また、飲み会を無理矢理誘うアルハラや、女性社員などにセクハラをするなどそういったことはあってはなりません。
正しい指導のもと後輩を育てていく必要がありますので、そのことを再認識させるためにもハラスメント研修は必須と言えます。

・コミュニケーション研修

先ほども述べたように中堅社員になると上司と後輩の架け橋になることや、チームを引っ張っていくリーダーになります。その際に今までのコミュニケーションだけではなくもっとコミュニケーションをとっていく必要が出てきます。
そのため、より深いコミュニケーション能力を身につけていき、自分だけではなく後輩の課題やチームの課題などをわかりやすく伝えていくことが重要になってきます。
また、中堅社員になるとチーム内だけでなく、チーム外の人と接する機会も増えるため、コミュニケーション能力研修は大事になってきます。

まとめ

ここまで中堅社員とはどういう人を言うのかといった内容から中堅社員向けの研修の参考例を上げてきました。
中堅社員は、実際に後輩の指導係になるケースが多々ありますので、早めに研修を受け心構えを作ることが大切です。