HTML/CSSを習得した後に学習すべきWeb言語についてご紹介いたします。

Web制作のためHTMLとCSSを勉強した方の中には、さらなるスキルアップのために新たな言語を習得したいとお考えの方もいらっしゃるではないでしょうか。
当記事では、HTMLとCSSを学び終えた方が次に学習するべきWeb言語をご紹介いたします。

はじめに

Web言語の紹介の前に事前知識として知っておいてほしいのが、「クライアント」と「サーバー」です。
クライアントとは、私たちが使っているPCやスマートフォンなど、ブラウザを開くデバイス側のことを指します。
サーバーは、サービスを提供するもの、日々私たちが閲覧しているWebサイトやWebアプリケーションを提供してくれるコンピューターのことです。
Web言語は、「クライアントサイド」と「サーバーサイド」、どちらかで動作しています。

では、まずクライアントサイドで動作するWeb言語をご紹介いたします。

JavaScript

クライアントサイドで動作するWeb言語は、皆さん学習済みであるHTML、CSSのほかに「JavaScript」があります。
HTMLとCSSを学習した方に、最も次に習得してほしいWeb言語です。

「JavaScript」はWebページの動的部分を担う言語で、クリックすると画像が拡大される、スクロールに合わせて要素がヌルっと動く、などといった動きをつけることができます。
そういった動きはCSSアニメーションでも実現可能ですが、CSSアニメーションで複雑な動きを実現するとなると非常に面倒なコーディングの必要があり、作業効率が悪い上に、すべてのブラウザで同様に動作するとも限りません。
JavaScriptであれば。比較的シンプルな記述で複雑な動きが実現でき、ブラウザの互換性も高いです。
単純なアニメーションならCSS、細かい制御が必要ならばJavaScriptといった使い分けがなされます。

また動きの部分だけでなく、JavaScriptでは、お問い合わせフォームやユーザー登録など、入力された情報をサーバーへ送信するといったこともできます。
これはCSSでは不可能なことですので、昨今のWeb開発には必須のスキルとなっています。

jQuery

JavaScriptをより簡単に扱えるようにしたものが「jQuery」です。
JavaScriptが難しい！と感じた方はjQueryから触ってみると良いかもしれません。
jQueryは、JavaScriptをより簡潔な記述で扱えるようにしたJavaScriptライブラリーです。
プラグインも豊富でWeb制作初心者でも様々なエフェクトを扱えたり、動きをつけることができます。
JavaScriptの入門用に学習してみてはいかがでしょうか。

次に、サーバーサイドで動作するWeb言語をご紹介いたします。

PHP

Web開発において最もよく使用されているサーバーサイド言語と言えば「PHP」でしょう。
PHPはWeb開発を行うために生まれた言語で、他言語と比べて習得が容易と言われております。
PHPでできることは、お問い合わせフォームの作成、予約機能、ログイン機能、SNS、データベースとの連携など、現在WebサービスやWebアプリケーションでできることの、ほぼすべてが可能です。
Webサイト制作において有名な「WordPress」もPHPで作られています。

PHPで実現できることは多岐にわたりますが、不得意な分野もありまして、膨大な量のデータの計算処理など、コンピューターに負荷のかかる作業には向いておりません。
できないことはないですが、処理に時間がかかってしまいますので、そういった業務は他Web言語を使用しましょう。
また、PHPはWebに特化した言語ですので、Web以外の分野では活躍しづらいのが現状です。
将来的にWeb以外の分野で活躍したいという方は、最初に選択する言語としては不適切ともなりえますので、ご自身のキャリアと相談して学習しましょう。

Laravel

LaravelはPHPのフレームワークです。フレームワークとは、アプリやシステムの開発を簡単に行えるようにするため、処理をまとめたひな形のようなものです。
Laravelは比較的近年知名度の上がってきたフレームワークで、現在では広く使用されています。
PHPの学習と併せて勉強してみましょう。

Java

Javaは、PHPと同等以上に広く使用されている言語で、Webに限らず様々な分野で需要のある言語です。
Javaを学んでおけば、他プログラミング言語の習得のハードルも下がると言われており、学習価値は高いです。
PHPが1つ1つのWebサービスの開発に向いているのに対し、Javaは大規模な開発に向いている言語で、個人でWeb言語として使うより、企業に所属するエンジニアがWebアプリ開発などのために使用することが多いです。
そのため、そういった環境で働いていきたいとお考えの方には、PHPよりJavaの習得をおすすめします。
難点としては習得難易度が高いことでしょうか。

Ruby/Ruby on Rails

Rubyは日本で生まれたプログラミング言語で、日本語の情報が多く学習しやすいWeb言語と言えます。
Rubyを学習することによって、「Ruby on Rails」というフレームワークを使用できることも習得するメリットです。ちなみに、Ruby on Railsは、SNSや掲示板などを作る際に使用されていることが多いようです。
PHPやJavaよりも習得の優先度は低いですが、Rubyを使えるという点が他者との差別化にもなりえます。

最後に

以上、HTML/CSSを身に着けた方が次に学ぶべきWeb言語についてのご紹介となります。
いくつかご紹介しましたが、ご自身の将来像が定まっていなければとりあえずJava、Web特化でやっていきたい方にはJavaScript、PHPがおすすめです。