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  • クラウドシステムの利点・欠点

クラウドとは

クラウドには、2つの意味があります。雲(cloud)と群衆(crowd)という意味があります。様々な機器の普及により、【いつでも】【どこでも】といったようなIoT化が進んでいます。結果、従来の個人のストレージに保存していたメールや各種コンテンツといったデータを、一か所に集め、管理しインターネットをを通して、雲(cloud)の向こう側にある保存テリトリーやSoftware(ソフトウェア)を利用するサービスの事をクラウドサービスと言います。

クラウドサービスの分類

SaaS(Software as a Service)

SaaSはネットワークを経由してSoftware(ソフトウェア)を提供するサービスです。GoogleマップやYahooメールなどがSaaSに属され、Software(ソフトウェア)パッケージの購入やインストールをせずに、必要な機能をチョイスして利用する事が出来ます。

PaaS(Platform as a Service)

PaaSはアプリケーションを構築して稼働させる開発環境をネットワーク経由で提供するサービスです。SaaSは一般の方でも利用しやすいクラウドサービスであるのに対して、PaaSはシステム開発者にとって欠かせないサービスと言えます。

HaaS(Hardware as a Service)

HaaSは、サーバーや記憶装置などのインフラ機能をネットワーク経由で提供するサービスです。サービスはネットワーク経由で提供される為、ハードウェアで起こりうる危険性を回避する事が出来ます。

個人向けクラウドの利点

①BU(バックアップ)の必要性がない

PCやSmartphoneにデータを保存した場合、機器が故障してしまうとデータを復旧する事はなかなか難しい事です。そんな時の為にBUを取っている人も多いでしょうが、作業は結構面倒臭いです。しかし、Online Storage(オンラインストレージ)を利用すれば、BU作業は自動的に行ってくれます。

②どこからでもアクセス可能

一度アカウントを作成すると、PCやSmartphoneで色々な場所からアクセス可能です。Standard DefinitionカードやUniversal Serial BusメモリなどにBUを取っていなくても、インターネットに繋がりさえすれば複数の端末から利用者同士の共有が可能になります。

③キャパシティーを気にしなくて良い

Smartphoneは、まだまだ保存キャパシティーが少なく、気づけばキャパシティーが足らない事もあるでしょう。しかし、クラウド上の保存テリトリーを利用すればそんな問題は解決します。無料で使えるテリトリーには制限がありますが、有料版を使えばキャパシティーを増やす事も可能です。無料に拘るのであれば複数のサービスを利用する事で、かなりキャパシティーが確保出来ます。

個人向けクラウドの欠点

①メールなどの内容が分析されている可能性がある

クラウドサービスを利用する時には、規約を確認しましょう。無料で利用出来るクラウドサービスのほとんどは広告収入によって運営されている為、メールの内容などが記憶されています。その為、メールの内容は筒抜けです。

②永遠に利用出来る保証はない

利用者の増加やサービス競争によって日々サーバのキャパシティーを増やしたり、コストが増えていきます。その為、一定期間ログインしないとアカウントが削除されてしまったり、最悪の場合、サービスが終了してしまう事もあります。こういった可能性を予め予測し、長く利用出来るサービスをチョイスする事が重要です。

企業向けクラウドの利点

①費用があまりかからない

自社でサーバやシステムを用意するとなかなかのコストがかかってきます。しかし、クラウドにおいては、コンパクトなシステムを運用する場面ではあまり気にしなくても良いでしょう。安くて損する事も無いですからね。

②保守・管理コストの削減

自前でシステムを所有した場合は保守、管理に人的資源を振り分ける必要が出てきます。しかし、クラウドであればオペレーティングシステムのアップデートやアプリケーションの更新作業などは管理会社が請け負ってくれる為、結果的に保守、管理コストの削減が期待出来ます。

企業向けクラウドの欠点

①仕様の変更が難しい

欠点として仕様の変更の問題が挙げられます。クラウドサービスではシステムやアプリケーションがパッケージ化されている為、自社で保有する場合に比べて細かな修正に対応できず、新しくかわった物を入れるシステム開発には向いていないでしょう。

②セキュリティに対する不安

次の欠点として、セキュリティ面の問題が挙げられます。クラウドではその性質上、様々な企業の重要機密や個人情報を保存している為ハッキングの対象になりやすく、これらのデータの流出リスクが日々付き纏います。安全面を考えるなら、クラウド上に預けるデータはよく考えた方が良いと言えます。

③依存しすぎると危険性が大きくなる

クラウドは便利ですが、システムやデータ管理においてサービス提供会社に依存してしまうという側面があります。システム障害や倒産などが起こると危険性も増します。クラウドを利用する際は、危険性と利益をよく考えた上で自分の会社の管理とのバランスを考えていく必要があるでしょう。

まとめ

個人クラウドと企業クラウドの利点、欠点について記事にさせて頂きました。クラウドにもセキュリティ面の不安などが潜んでいる為、絶対的な安全性は信用できません。しかし、便利な物でもある為、使った方が断然良いでしょう。