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SQL Serverとは

データベースに関する正しい知識を習得することは、インフラエンジニアだけでなく開発エンジニアにとっても非常に重要です。 様々なデータベースの知識を習得することで多くの開発環境に柔軟に対応することが 可能となることは間違いありません。また、データベースの特徴やツールについての知識を深めることで効率的な開発を行う事ができるようになります。 ここではデータべースに関する知識としてSQL Serverについて詳しく解説させていただきます。 SQL Serverの正式名称は「Microsoft SQL Server」となり、Microsoft社が開発したRDBMS(データベース管理システム)として有名であり、RDBMS(データベース管理システム)市場においてOracle・MySQLに肩を並べ世界的にも大きなシェアを誇ることで知られております。 RDBMS(データベース管理システム)の分野では、Oracle・MySQL・SQL Serverの三社が競合として 大きなシェアを奪っており、大きく離されたポディションにPostgreSQL・MongoDB・DB2などの製品が位置しております。 SQL Serverは様々なエディションを揃えており、大企業・大規模向けシステムの高度なパフォーマンス要求に答えるハイスペックなエディションから個人や小規模のアプリケーション開発に利用されるエディションまで様々なラインナップが準備されており、ユーザーの要求に対して幅広く対応することが可能です。 また、SQL Serverの特徴として直感的に操作が可能である点やTransact-SQL(T-SQL)を利用し高度なデータベース操作を行える点もメリットと言えるでしょう。 ここではSQL Serverについて掘り下げて解説していきますので、興味のある方は是非参考にしていただけましたら幸いです。

SQL Serverの歴史について

SQL Serverの歴史について説明させていただきます。 SQL Serverのバージョン1.0は1989年にリリースされました。 SQL Serverは Sybase社とMicrosoft社が提携して開発が行われましたが、1993年に両社の提携は解除されることとなります。 SQL Server 6.5 までは Sybase社の技術提供を受けておりましたがSQL Server 7において、 ビルゲイツが複数の技術者をMicrosoft社にヘッドハンティングしその後コードを一新した後、リリースされたという経緯があります。 その後定期的にバージョンアップが行われており、直近によるバージョンアップは 2014年「SQL Server 2014」2016年「SQL Server 2016」2017年「SQL Server 2017」2019年「SQL Server 2019」といった形で発表が行われてきました。 また、2016年には「SQL Server on Linux」の計画が公表され、「SQL Server 2017」においてはLinuxやDockerへの対応を完了しております。これによりLinux 版SQL ServerにおいてもWindows 版SQL Server と同様のパフォーマンスを担保することが可能となりました。 以上が簡単ではありますがSQL Serverの歴史となります。

SQL Serverのエディションについて

SQL Serverのエディションについて説明させていただきます。 すでに説明させていただいたように、SQL Serverには複数のエディションが用意されておりユーザーの目的に応じて使い分けることが可能です。 SQL Serverのエディションについて4つほど紹介させていただきますので参考にしてみてください。

EnterpriseEdition

SQL Serverのエディションの一点目がEnterpriseEditionです。 EnterpriseEditionはSQL Serverにおいてのプレミアム製品です。 大企業・大規模システムにおいて非常に優秀なパフォーマンスを実現することが可能であり、SQL Server の全機能を搭載している最上位のエディションとなっております。 また、無制限の仮想化やデータ分析サービスなど包括的なサービスによりユーザーのビジネスを支援することが可能です。

StandardEdition

SQL Serverのエディションの二点目がStandardEditionです。 中小規模~大規模の企業において利用されることの多い標準的な装備を搭載したエディションとなっております。 最小限のリソースでデータベースを効率的に管理することを実現しております。

DeveloperEdition

SQL Serverのエディションの三点目がDeveloperEditionです。 DeveloperEditionはSQL Serverの最上位エディションであるEnterpriseEditionと同機能を 全て利用することが可能となりますが、サーバーとして実稼働させることはできません。 エディション名がDeveloperとなっていることからご理解いただけるように、開発者がアプリケーションを開発・テストを実行することができるエディションという位置付けとなります。

ExpressrEdition

SQL Serverのエディションの四点目がExpressrEditionです。 ExpressrEditionは無料で利用することが可能なエディションとなり、 容量制限がありますがアプリケーション開発などのデータベースとして利用することが可能となります。 開発者はトライアルとしてExpressrEditionを利用した後、必要に応じて上位エディションにアップグレードするという利用方法を採用するケースもあります。 また、ExpressrEditionに関連性の高い機能としてSQL Server Express LocalDBがあります。 SQL Server Express LocalDBはExpressrEditionの簡易版となり、ExpressrEditionと同等の機能を備えており よりシンプルにデータベース機能を利用することが可能となります。

SQL Serverの特徴について

SQL Serverの特徴について説明させていただきます。 ポイントを4つに絞り紹介させていただきますので、是非参考にしてみてください。

操作性が高い

SQL Serverの特徴の一点目が操作性が高いことです。 SQLServerの大きな特徴がGUIから直感的な操作ができるという点です。 SQL ServerはGUIツールが豊富であるため、RDBMS(データベース管理システム)の経験が浅いユーザーで あっても扱いやすいという利点があります。 特にコマンドを打たなくともデータベースの操作を行うことができ、他社の製品と比較すると 非常に便利で操作性が高いことは間違いありません。

Windows OSとの相性が良い

SQL Serverの特徴の二点目がWindows OSとの相性が良いことです。 Microsoft社のプログラミング言語との相性が高く、Microsoft社製品に精通している エンジニアにとってはより高いパフォーマンスを発揮することが可能になります。

T-SQL(Transact-SQL)

SQL Serverの特徴の三点目がT-SQL(Transact-SQL)です。 T-SQL(Transact-SQL)とはMicrosoft社とSybase社が開発を行ったプログラミング言語であり、 SQLを拡張した機能を持ちます。 T-SQL(Transact-SQL)では制御フロー言語・局所変数・グローバル変数 文字列処理・データ処理・数値処理のための関数・DELETE文とUPDATE文の強化が実施されております。 T-SQL(Transact-SQL)はSQL Serverで実装されている以外では、Sybase社のSybase SQL Server の後継の Adaptive Server Enterprise で導入しております。

豊富なエディション

SQL Serverの特徴の四点目が豊富なエディションです。 SQL Serverのエディションについてはすでに説明させていただきましたが、 複数あるエディションの中からユーザーの目的にあったものを選択することが可能です。 無料のエディションもありますので、経験の浅いユーザーがSQL Serverの学習やテストといった 用途で利用することも可能です。

SQL Server2019の特徴について

SQL Server2019の特徴について説明させていただきます。 SQL Server2019は現在の最新バージョンであり、前回のバージョンと比較すると いくつかの機能が追加されました。ポイントを絞り紹介させていただきますので、是非参考にしてみてください。

Big Data Cluster

SQL Server2019の最大の特徴がBig Data Clusterです。 Big Data ClusterはAI・ビッグデータ時代に備えデータの分析基盤としての機能を強化しており、 Big Data Clusterと「PolyBase」と呼ばれるによりOracle Database、Teradata、MongoDBなどのデータベースから外部データをSQL Serverに取り込むことが可能となりました。 これにより大量のデータ分析をリアルタイムに実行することが可能となり、より精度の高いデータ分析を 行うことができます。

パフォーマンス

SQL Server2019の特徴の一つがパフォーマンスが高いことです。 機能強化することで過去のボトルネックを解消し、さらに高いパフォーマンスを実現することが 可能となりました。

機能拡張

SQL Server2019の特徴の一つが機能拡張です。 具体的にはSQL ServerにおいてJava プログラムの開発が簡略化された点があげられます。 また、機能拡張によりセキュリティー面の強化が行われたこともSQL Server2019の特徴と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? SQL Serverとは?という点やSQL Serverの特徴について説明させていただきましたので、 是非参考にしていただけましたら幸いです。