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  • EAIとは?詳しく解説します

EAIの概要について

DX(デジタルインフォメーション)やビッグデータ時代において、企業の蓄積するデータやその活用方法の重要性については様々なところで報道され、多くのビジネスマンに認知されてきているといってもいいでしょう。 ここでは、データ連携と関係の深いEAIについて説明させていただきます。 EAIはEnterprise Application Integrationの略となり、直訳すると企業アプリケーション統合という意味となります。 EAIは企業内におけるコンピュータシステムやビジネスパッケージを有機的に連携や統合する仕組みやそのテクノロジーを指します。 企業が活動するためには、様々な部署や社員の業務を支援するための様々なシステムが必要になります。 (例えば、営業支援サービスと財務システム、顧客管理システムなどが代表的な例となります) ただし様々なシステムが混在することにより、データが散在してしまうことや、データをうまく活用できないこと、あるいは不整合データが生まれてしまうなどの様々な課題や問題が生まれてしまうのも事実です。 そういった企業が活動する際のシステム上の課題を解決するために誕生したのが、EAIとなります。 EAIは企業内における多数のシステムを連携させてデータ統合し、それらを利用する目的から2000年頃からニーズが高まり、 市場に流通するようになりました。 システムが複雑化、多様化するなかでEAIの重要性は高まっていることもあり、各ベンダーから様々な製品がリリースされ企業が導入を行っております。 EAIツールは製品ごとに機能や特徴が異なるため、自社の課題にあわせて商品を選定することでより業務の効率を上げることが可能になるでしょう。 それではさらに詳しくEAIを解説させていただきますので、是非参考にしてみてください。

システム連携についての課題

EAIを導入する企業においては、何らかのシステム連携に関する課題を抱え、それを解決するための導入することが多数です。 また、一定規模の企業であれば複数の業務システムを導入しているケースがほとんどであることから、 システム連携やデータの扱いに関する改善の余地というのはどのような企業にも存在する問題であるとも言えます。 そのようなシステム連携の課題を理解し最適な製品を導入することで業務の最適化を実現することが可能となります。 システム連携についてのよくある課題をいくつか紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

システム変更

システム連携についての課題の一点目がシステム変更となります。 企業が活動を行う上で事業あるいはビジネスの拡大に伴いシステムが変更、追加されることはよくあります。 そういったシステム変更やシステム追加の度にシステム連携を実施することは非常に手間やコストかかり 企業にとっての負担は少なくありません。 EAIを導入することでそのような手間が 解消されるというのは大きなメリットと言えます。

システム連携の多様化

システム連携についての課題の二点目がシステム連携の多様化となります。 システム変更や追加と類似した内容となりますが、 企業によっては地方拠点、海外支社など様々な展開を行う上で 多くのシステムを導入する必要があります。 このようなケースにおいてはシステム自体が別々の運営をされていることで、 データの統合が難しくなるケースやせっかく蓄積された貴重なデータが 活用されないままサイロ化してしまうリスクを抱えます。 システム連携を行いデータ統合をすることで、データの一元管理や効率的な運用を実現することが可能となります。

技術者不足

システム連携についての課題の三点目が技術者不足となります。 多くのシステムを連携することは技術者や有識者が必要となり、 企業によっては技術者のリソースが足りなくなるケースやコスト面の負担が大きく なるケースも少なくありません。 EAIを導入することでそういった問題を 解決することができる点はメリットと言えるでしょう。

不整合データ

システム連携についての課題の四点目が不整合データとなります。 複数のシステムを導入していると、データの整合性が取れないことや データの信頼性が下がってしまうことがあります。 しっかりとデータ連携を行うことでそのようなリスクを回避し 正しくデータ活用を行い企業活動を最適化させることが可能となります。

EAIのメリットについて

EAIを導入するメリットについてポイントを絞り紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

データ連携

EAIを導入するメリットの一点目がデータ連携となります。 企業活動においてデータの重要性は言うまでもありませんが、 多数存在するシステムのデータを連携することで、各部署の業務を効率的に実行することが可能となります。

開発負担の軽減

EAIを導入するメリットの二点目が開発負担の軽減となります。 システム連携を実行するために、様々な技術的な課題が生まれるケースも少なくありません。 EAIを導入することで、開発者や担当者の負担を減らすことが可能です。

データの信頼性

EAIを導入するメリットの三点目がデータの信頼性を担保することが できる点となります。 多数のシステムにデータが存在する場合、データの整合性がとれず信頼性が低下してしまう ケースがあります。正しいデータを活用することで業務を効率化することができるため、 企業にとってデータの信頼性を担保することは非常に重要と言えるでしょう。

EAIの機能について

EAIは「アダプタ機能」「フォーマット機能」「ルーティング機能」「ワークフロー機能」 の機能から構成され、データを統合します。 それぞれの機能について簡単に説明させていただきますので、参考にしてみてください。

アダプタ機能

EAIの機能の一点目がアダプタ機能となります。 アダプタ機能はEAIとシステムの接続を表し、 製品によって接続できるシステムが異なりますので、導入前に接続可能先をしっかりと確認しておくことが 必要です。 また、将来的に追加される可能性があるシステムなども考慮したうえで EAIの製品を選ぶと無駄なコストなどが発生する心配がありません。

フォーマット機能

EAIの機能の二点目がフォーマット機能となります。 アダプタからデータを受け取り、その後変換を行うのがフォーマット機能となり、 各システムにはさまざまなデータ形式やプロトコルが利用されております。 製品によって変換に対応できる形式が異なるため、確認を行うとともに処理能力や パフォーマンスに注意して製品を選ぶようにしましょう。

ルーティング機能

EAIの機能の三点目がルーティング機能となります。 製品ごとの違いはなく、フォーマット変換されたデータを各システムに振り分ける機能として 標準的なEAIに備わっている機能となります。

ワークフロー機能

EAIの機能の四点目がワークフロー機能となります。 ワークフロー機能ではシステムの連携を実施する際のフローを設計し 構築するため、業務の流れやシステムについての理解度が必要となります。

EAIツールの紹介

EAIについて代表的な製品をいくつか紹介させていただきますので、 参考にしてみてください。

ASTERIA Warp

ASTERIA Warpについて説明させていただきます。 ASTERIA Warpは市場シェアトップを誇るEAIツールとして有名です。 ノーコード開発でドラッグ&ドロップで既存のデータベース、ファイルシステム、各種業務システム、各種クラウドサービスと簡単に接続、連携することができる手軽さが特徴となります。 製品のラインナップとしては「ASTERIA Warp Core」「ASTERIA Warp Standard」「ASTERIA Warp Enterprise」の3つがあります。 「ASTERIA Warp Core」は中小企業向けであり、基本的な機能と簡単に使える業務自動化ツールが揃っております。 「ASTERIA Warp Standard」は中堅企業向けであり、標準的なデータ連携の機能とシステム間のデータ連携が可能となります。 「ASTERIA Warp Enterprise」は大企業向けであり、大規模連携・大量データの取り扱いを考慮した機能の提供やデータ連携基盤を提供します。ASTERIA Warpを導入することでデータ連携やシステム連携し、業務を最適化することが 可能となりますのでいくつか適用例について紹介させていただきます。 複数の基幹システム・業務システム間で行っているデータ連携をASTERIA Warpに集約することで データ連携処理・運用管理業務の標準化・簡素化を実現することが可能となります。 インターフェース変換やフォーマット変換や連携制御を実現することでユーザーにとって 最適なシステム連携基盤を構築します。 また、マスターDBの統合を行うこともASTERIA Warpの代表的な適用例と言えます。 統合マスタDBの管理体系を一元化し、メンテナンスコストの削減とシステム間のマスタ不整合による障害を防止することが期待できます。 また、ビジネスマンであればExcelを使いデータや情報の管理を行うケースは少なくありません。 Excelデータをメールに添付して送信し、ASTERIA WarpがDBに統合することで業務効率を向上されることが可能となります。 また、近年では社内システムをクラウド化することやクラウドサービスを利用することは一般的となっておりますが ASTERIA Warpを利用してクラウドとオンプレミスのシステム連携を実現することも可能です。 ASTERIA WarpはWindows Azure、Amazon Web Service、Salesforceと連携しておりますのでシステムの効率化を図ることができます。

Magic xpi

Magic xpiは複雑なデータ連携をシンプルに実行するEAIツールです。 Magic xpiの特徴をいくつか紹介させていただきます。 まずはプログラミングの知識が不要なノーコーディングでデータ連携フローを作成することが可能である点です。 また、マウスで線を引くだけでデータ変換・加工・編集・計算などの複雑な処理を行うことができるため Excelの関数や簡単なマクロの知識があれば操作が可能です。 ノンストップサービスと分散並行処理や集中管理によりユーザーの利便性を高め快適な操作を実現します。

DataMagic

DataMagicはデータ加工やデータ変換プロセスに特化したEAIツールの一つです。 企業が蓄積したデータの活用を強力に支援するツールであり、データの抽出から加工、変換、そしてDB連携までを含めた一連のプロセスが自動化、 高速化できるという特徴があります。 シンプルなGUIによる設定だけで複雑なプログラム開発は不要のノーコードであることもその製品の特徴と言えるでしょう。
DataMagicを利用した課題解決事例をいくつか紹介させていただきます。 例えば、システム間の異なる文字データを統一したい場合においてスムーズに文字変換をすることができます。 また、既存データを新データ形式に一括変換したいなどという事例においても自社システムのフォーマットに 簡単に変換することができます。 さらに、リレーショナルデータベースの連携により、不正なデータを排除し必要なデータのみ格納することが可能です。 このように、DataMagicではデータ加工やデータ変換により様々なビジネス上の課題を解決します。 DataMagicの最大の特徴は変換速度の早さにあり、テキスト変換、CSV変換速度は他社データ変換製品の約3~10倍の速度で処理することが可能となります。 また、幅広いコード体系に対応していることもDataMagicの強みと言えるでしょう。 マルチスレッドによる、高速なデータアンロードを実現し、他社製品と比較し、最大30倍のパフォーマンスでかつ設定は全てGUIにより、SQLの設定は不要となります。

DataSpider Servista

DataSpider Servistaは株式会社セゾン情報システムズが提供しておりデータ連携基盤、クラウド連携、データ活用、IoT連携などを実現するEAIツールとして有名です。 システムを柔軟かつ簡単に連携し、スピーディーなデータ活用や精度の高いデータ収集を実現することが可能です。 豊富な接続先と大容量データを処理するパフォーマンスの高さが評価されております。 DataSpider Servistaの特徴の一点目がノンプログラミングでデータを繋ぐことができる点であり、 データの入出力はもちろん、変換や加工に必要な処理もアイコンのドラッグ&ドロップで行えます。 これにより開発や運用コストを大幅に削減すること可能となり、14000のステップのプログラムコードがわずか13個のアイコンを並べてつなぐだけでスムーズな連携を行うことができます。
DataSpider Servistaの特徴の二点目が豊富な接続先です。 多種多様な接続先に応じたアダプタが提供されているため、既存のシステムを変更することなく 拡張を行うことができます。 アダプタの接続先としては、クラウドサービスとしては「Amazon Web Services」 「Cloudn」「Google Apps」」「Microsoft Azure」「ニフティクラウド」「kintone」「GAEデータストア」「Salesforce」「Log Manager for Salesforce」 などが接続先となります。 データベースの接続先としては「JDBC」「ODBC」「MicrosoftAccess」「DB2」「MySQL」「Oracle」「PostgreSQL」「MicrosoftSQLServer」「NeoCore」 「DB2 for i」「MongoDB」となります。
DataSpider Servistaの特徴の三点目に、少ないメモリで大量データを高速に処理することができるという点もあげられます。 データの入力、変換、出力の工程を分割し、それぞれ実行するパラレルストリーミング機能(PSP)を実装することで 高速処理を実現し必要なデータをすぐに取り出すことが可能となります。
さらにDataSpider Servistaの料金体験についても紹介させていただきます。 DataSpider Servistaは利用目的や機能に応じて複数の料金体系が用意されておりますが、 最も標準的なスタンダードパッケージでは「アドバンス」と「ベーシック」があり、 DataSpider Servista Basic Server Packageは300万円~でDataSpider Servista Advanced Server Packageは550万円~となります。 スモールスタート用のDataSpider Servistaセレクトライセンスは70万円~となります。

Qanat 2.0

Qanat 2.0について説明させていただきます。 Qanat 2.0はJBアドバンスト・テクノロジー株式会社が展開するEAIツールであり、 オンプレミス、クラウドの様々なデータを様々なデータをノンプログラミングで簡単に他のシステムへ連携・変換し、 業務の効率UP・運用コスト削減に貢献することが可能です。
Qanat 2.0の特徴をいくつか紹介させていただきます。 Qanat 2.0はデータ連携を行う際の設計をアイコン・線を利用するだけで簡単に設計することが可能となります。 また、ノーコードで関数の知識がなくとも豊富なアイコン群を利用することで 簡単にデータ変換が可能となります。 また、スケジューリング機能で業務の自動化を実現することが可能である点や、 前処理/後処理で他プログラムを実行可能することができる点など直感的で簡単な操作で効率よく データ連携を実行できるという点が大きな特徴になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?EAIについて説明させていただきましたので、参考にしていただけましたら幸いです。



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