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  • スラッグはSEO対策に重要?英語や日

はじめに

この記事を読まれているということは、おそらくスラッグの設定でお悩みというところでしょうか。スラッグは英語が良いのか、日本語が良いのか、それともローマ字が良いのか。結論から言うと、英語ベースでローマ字も使用するのが良いでしょう。ただしこれは個人の見解であり、これが絶対に正しいというものではありません。その根拠としてGoogleのジョン・ミューラー氏(GoogleのSenior Webmaster Trends Analyst)の発言も合わせてご紹介します。

スラッグとパーマリンクの違い

まず、スラッグとパーマリンクの違いについて理解しておきましょう。パーマリンクとはページごとに設定されたURLのことです。
対してスラッグとは「位置を示すコード」という意味がありURLの末尾にあたる部分のことです。スラッグは運営者が自由に設定できますが、ないがしろにしている運営者も多くいます。日付や投稿した順の数字になっているケースもあります。ただし、サイトが成長し、上位表示している状態でパーマリンクやスラッグを変更してしまうのはよくありません。その点については後述します。

スラッグはSEO対策に効果的?

Webサイトやブログの作成経験がある方は特にわかると思いますが、サイト名を決める際にサイトのURLがサイト名と同じかそれに近い意味のものにするはずです。例えばサイトの趣旨が「車の中古車販売」なのに、サイトURLが「cooking」など料理に関係するものだとしたらどう思いますか?このようにサイト名や趣旨とサイトURLがまったく関係がない場合、ユーザーは混乱します。またSEO的にも良いとは言えないでしょう。Googleはユーザーにとって有益な情報を提供しているコンテンツを上位に表示させようとします。そのためできるだけ関連のない情報を伝えることはやめ、混乱を招かないような表現にすべきなのです。
Googleのジョン・ミューラー氏はこのように述べています。

コンテンツと同様の言語をURLでも使用することがベストだ。何故ならURLは検索結果で目に見え、ブラウザでも見ることができるからだ。

つまり、ユーザーはURLを見てそのサイトがどんなサイトなのかを把握しているということです。きっとご自身でも経験があるはずです。URLだけが貼られている状態のとき、なにも考えずに押すでしょうか?
押すと答えた方は危険行為なのでやめましょう。おそらく一度URLを見て、Amazonや食べログなどのよく利用しているものである場合はクリックするのではないでしょうか。このようにURLはユーザーが判断するための材料となるためアクセス数にも影響します。また、ジョン・ミューラー氏は「URLにキーワードを含めることの効果」に対してこのように述べています。

小さくではあるが、効果はある。Webサイト管理者に「必ず行うように」と指示を出すほどでもないが。

まったく関係のないスラッグを設定するのは良くないですが、スラッグを徹底的に攻略することにSEO効果はあるが、そこまで大きいものではないということです。重要なのはコンテンツであり、スラッグはあくまでもユーザーにどんなコンテンツなのかを判断させるためのもの程度と認識しておくのが良いでしょう。

スラッグは日本語か英語か。はたまたローマ字か

スラッグを設定する場合、日本語にするか英語にするか、それとも日本語をローマ字表記にするか悩むと思います。前述しましたが、ジョン・ミューラー氏は

コンテンツと同様の言語をURLでも使用することがベストだ。何故ならURLは検索結果で目に見え、ブラウザでも見ることができるからだ。

と、述べています。つまり日本語のコンテンツはスラッグに日本語を用いたほうが良い、ということです。しかし、さきほどもお伝えしましたがURLはSEOにそれほど効果は期待しないほうが良いでしょう。それにスラッグに日本語を用いることのデメリットもあります。スラッグを日本語にした場合、そのURLをコピペすると非常に長い英数字や記号を含むURLに変換されます。Amazonがそのわかりやすい例ではないでしょうか。今の時代、SNSで宣伝したり拡散されることもあります。Amazonのような世界中にサービスを提供している企業はその国の数のWebサイトがあり、各国に合わせたスラッグを設定しているのでしょう。もし日本語だけのサイトなのであれば、SNSマーケティングや拡散されることを考慮して日本語のスラッグを使用しない、という判断をすることも選択肢に入れるべきです。
ではスラッグは英語表記がベストなのかと言われると、それも一概にYESとは言えません。多くのWebサイトでスラッグに英語が利用されており、日本語の単語を英単語に変換する方法が一般的となっていますが、英語が苦手な人やわからない人にとっては英単語を用いたスラッグは読めずに理解できないことになります。「bag」や「fashion」など英単語でも日本でよく使われている単語であればそのまま英語表記で利用するのは問題ないでしょう。では「refrigerator」や「Ventilation fan」の日本語の意味は何でしょうか?すぐにわかる方もいると思いますが、日常的に日本で使われている単語ではありません。

答えは「冷蔵庫」と「換気扇」です。

ここでは「英語表記がダメなら日本語表記にすれば良い。」と言っているのでありません。もう1つの選択肢として、日本語をローマ字表記にすることも考えるべき、と提唱したいのです。そこで、スラッグをローマ字表記にした例を紹介しましょう。

スラッグにローマ字を使っている例

有名な例として「100日後に死ぬワニ」があります。100nitigonisinuwaniと検索してみてください。環境や時期によっても変動する可能性がありますが、おそらくTOPに表示されているでしょう。そのページのURLは100nitigonisinuwaniと表示があるはずです。しかし本文中にはローマ字表記は一切ありません。つまり、URLのスラッグ部分と合致したためGoogleが検索結果のTOPに表示させたのでしょう。
しかし注意しなければいけないのは既存の言葉をローマ字で検索した場合、変換されて検索されます。例えば、「スマホ」で見てみると、「スマホ」と「sumaho」で同じ検索結果になります。そのため、既存の言葉では英語、新規の言葉ではローマ字で表記するのが良いでしょう。

おわりに

すでにサイトを運営されている場合は無闇にURLのスラッグを変更することはおすすめしません。URLを変更すると今まで上位表示されていたページへのアクセス数が減少する可能性が高く、ブックマークをしている場合、URLが変更されることでアクセスできなくなります。SNSで拡散されていた場合もそこからの検索流入がなくなります。これらを回避するためにはリダイレクトをすることで防ぐことができますが、手間も当然かかります。既存の記事のスラッグはそのままで新規記事から変更していくほうが良いでしょう。