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  • Tableauとは?詳しく解説させて

Tableauの概要について

Tableau Software社はアメリカで設立された企業であり、同社が開発・提供を行うTableauは業界においてもトップクラスのシェアを誇るBIツールです。 BIツールのBIとはBusiness Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略語となり、 データ分析やレポート分析などをスムーズに支援し経営判断や業務支援を行う技術を指します。 BIツールが注目されている背景としてはビッグデータ時代におけるデータ分析やデータ管理の 重要性が増している点や、DX(デジタルインフォメーション)化によるIT活用の効率化への意識が高まっている点をあげることができるでしょう。 特に日々の業務において効率化できる作業やデジタル化に課題がある企業の場合、 BIツールの導入により無駄を削減し、大幅に業務効率を向上させることが可能となります。 BIツールの一般的な機能としてデータ抽出・分析やレポート作成機能などが搭載されており、 営業分析・経営分析・データ集計・データ分析など実に様々な用途で活用されます。 Tableauの特徴は誰でも直感的に利用することができるビジュアルと操作性です。 特に高機能なダッシュボードはインタラクティブ性に優れ手軽に必要な データにアクセスすることが可能であり、より効率的なデータ分析を実現します。 データベース連携にも優れているため、普段業務で使っているツールやデータベースとの連携も容易に実行するため負担が少なくすぐさま多くのデータを活用することができます。 また、100万人以上のコミュニティーが存在しており世界各地のメンバーグループにより活発な交流が行われているため、最新の情報やニュースを取得し業務に生かすことが可能です。 もちろんTableauはBIツール市場をリードする存在であり、20年近い歴史の中において大手企業への導入実績も豊富であるため信頼感が高い点も忘れてはいけません。
ここでTableau Software社の歴史についても簡単に触れておきましょう。 Tableau Software社は2003年に創業され、多くのユーザーに導入されておりましたが、2019年にCRMの大手であるSalesforce社に買収されました。 その際のSalesforceの会長兼共同CEOであるMarc Benioff氏は 「Tableauは素晴らしい製品とチーム、そして驚くほど情熱的なコミュニティを兼ね備えた、卓越した企業です」 「Tableauと協力することで、顧客だけでなく、全体を理解するための方法を変革して、あらゆるタイプのデータやあらゆるスキルレベルのユーザーのための使用事例にわたり、強力なAIドリブンなインサイトを提供することができます」とコメントしています。 2019年以降はSalesforceグループの一員として企業活動を行っておりますが、CRMの大手であるSalesforce社とのシナジー効果もあり業績は順調に推移しており、BIツール市場において大きな存在感を示し続けております。 特に冒頭で述べたようにビッグデータやDX化によりBIツールに注目が集まっている昨今において同社の担う役割は非常に重要と言えるでしょう。 以上がTableauの概要です。 ここでは、Tableauについて詳しく解説させていただきますので、BIツールに興味のある方は是非参考にしていただけましたら幸いです。

データドリブンについて

Tableauと関連の高い言葉としてデータドリブンがあります。 データドリブンとは直訳すると「データ駆動」となり、ごくシンプルに理解するとデータをビジネスに活用することです。 特にビッグデータ時代やDXをビジネスに取り入れるのが 当然となったきた昨今、データドリブンの考え方は大きな注目を浴びております。 もう少し踏み込んで説明させていただくと、経験や勘によってビジネスにおける行動の意識決定を行うのではなく、企業に蓄積されたデータやデータ分析を行い、適切な判断を行うことを指します。 従来の経営は経営層が培った経験や勘によって判断が行われていた内容に対して しっかりとした理論的な裏付けをとって行動することで効率的な行動や判断をすることが可能となります。

データドリブンは重要なポイントから成立しています。 一点目は「データの収集」となります。 データをどのような方法で収集し、どういったデータ基盤を利用するのかという点は非常に重要なポイントとなります。 なぜならデータを正しく収集するテクノロジーがなければ正しい分析を実行することができないためです。 特に大規模データを取り扱う場合、データの処理に関しては高い専門的な知識が必要となることは言うまでもありません。
二点目は「データの可視化」となります。 データ分析においてデータの可視化は非常に重要となります。 ビッグデータのように膨大な量のデータを扱う場合、そのデータがどういった意味を持つのかという点について 分類し理解することが非常に重要となってきます。 特にデータ分析の専門家でないユーザーがデータを取り扱う場合、データ可視化をして直感的に データの傾向を把握できるためのダッシュボードや機能などの支援は必須となります。
三点目は「データ分析」となります。 膨大なデータを様々な角度から検証し分析することでユーザー自身が気がつかなかった視点を持つことが可能となります。 また、経営分析・営業分析・販売分析など多くの要素を分析し業務を効率化させることが可能です。
四点目が実行となります。 上記のデータを基に意思決定を行い、さらにPDCAを回すことで重要となります。 以上が簡単ではありますがデータドリブンのついての説明とさせていただきます。 TableauやBIツールはデータドリブンのためのツールとして非常に有効であるため、基礎的な知識を 抑えておく必要があります。

Tableauの特徴

Tableauの特徴について説明させていただきます。 ポイントを絞り紹介させていただきますので、参考にしていただけましたら幸いです。

ダッシュボード

Tableauの特徴の一点目がダッシュボードとなります。 Tableau製品はユーザーに最大限配慮しており、視覚的なデータ探索を無制限にかつ誰にでも行うことが できるように設計されております。 データ分析において視覚化がされることは非常に重要であることはいうまでもなく、 いかに重要なデータを揃えてもそれを理解や活用しビジネスに活用するのはあくまでもユーザーだからです。 Tableauのダッシュボードは高機能であるだけでなく、ユーザビリティーを最大に高めるような工夫が されておりユーザーを選びません。

ノーコード

Tableauの特徴の二点目がノーコードであることとなります。 Tableauを利用するためにプログラミングの知識やデータ分析の高度な知識は不要です。 非エンジニア、もしくは専門家以外においても簡単な操作さえ覚えれば業務において活用することが可能となる点が大きな特徴と言えるでしょう。

データ連携

Tableauの特徴の三点目がデータ連携となります。 Tableauのデータコネクタを利用することで、Microsoft SQL Server、MySQL、Oracle、Amazon Redshift、PostgreSQLなど 主だったデータベースと連携することが可能です。 また、Googleアナリティクス、Google Ads、Google BigQueryといったGoogle社の提供するサービスとの連携も容易に 行えるため普段業務で利用しているデータと簡単にデータ連携を行える点もメリットの一つです。

Tableau製品について

Tableauは機能の違いによっていくつかの製品がリリースされておりますのでTableau製品を紹介させていただきます。 製品は「分析」「共有」「データ準備」によって分類することができます。ユーザーの目的とする内容によって製品を選定するようにしましょう。

分析

Tableau製品の分析に関わるサービスについて説明させていただきます。 分析においては「Tableau Desktop」「Tableau Public」という製品がリリースされております。 「Tableau Desktop」は実用的なインサイトをすばやく引き出すことが可能です。 ビジュアル分析をライブで行うことが可能であり、インタラクティブなダッシュボードは、隠れたインサイトを 引き出してくれます。 また、多くのデータに接続できることも「Tableau Desktop」の特徴です。 データがオンプレミス環境・クラウド環境問わず接続することが可能であり、 例えばビッグデータ、SQL データベース、スプレッドシート、そして Google アナリティクスや Salesforce といったメジャーなサービスに対してスムーズに連携することができます。 また、メタデータのピボットや分割、管理操作で、データソースを最適化できます。 世界50か国以上の郵便番号を使った高速マッピングも可能ですので地図と地域データを 組み合わせて独自のデータ分析を実現することが可能となります。 「Tableau Public」は無料で利用することが可能なデータ分析の製品です。 インタラクティブなグラフ、美しいマップ、ライブダッシュボードを誰でも利用することが可能となり、 Tableauの基本的な機能を利用することができます。

共有

Tableau製品の共有に関わるサービスについて説明させていただきます。 「Tableau Server」は企業内でデータ共有をする際に役立ちます。 セキュアな環境と高機能なサービスによりユーザーのビジネスを強力に支援します。 「Tableau Online」は、完全クラウドベースの分析プラットフォームです。 「Tableau Mobile」はTableau Server または Tableau Online サイトへの窓口となり 迅速なデータ分析を実現します。 「Tableau Viewer」はTableau Desktop で作成した ビジュアライゼーションを見るためのツールであり、分析を組織の隅々にまで行き渡らせるように準備されております。

データ準備

Tableau製品のデータ分析に関わるサービスについて説明させていただきます。 「Tableau Prep」は専門的な知識が不要でデータの結合、クリーニング、形式変換、共有が簡単にできるツールです。 ユーザーがセルフサービスでデータを準備するために、としてデータの全体像を効率的に把握するための支援を行うことができます。

Tableau認定資格について

Tableau認定資格について説明させていただきます。 Tableau認定資格は業界や役職、キャリアに関わらず多くのシーンで役立つ資格の一つと言えます。 Tableauの基礎的な知識を身につけ、業務がスムーズに実行することができるようになるというメリット以外にも 資格を保有していることで転職の際に有利に働くケースも少なくありません。 特に企業でTableauを積極的に導入している企業や、Tableauを頻繁に利用する部署、もしくはBツールに関する知識が期待される業務の場合ですとTableau認定資格を保有していることで他の候補者に対して差をつけることが可能となります。 Tableau認定資格の内容は難易度や習熟度により分類されユーザーの知識や目的により選択することが可能となります。 受験数が多い四つの資格の「Tableau Desktop Specialist」「Tableau Certified Data Analyst」「Tableau Desktop Certified Associate」「Tableau Server Certified Associate」について それぞれについて詳しく解説させていただきますので、参考にしてみてください。

Tableau Desktop Specialist

Tableau認定資格の一点目がTableau Desktop Specialistとなります。 Tableau Desktop SpecialistはTableau Desktop の基本的なスキルと知識があり、3 か月以上の使用経験があるユーザーが対象となります。 Tableauが推奨している学習方法として、ブレンド型学習コースであるTableau Desktop Specialist 試験、クラスルームトレーニングの Desktop I: Fundamentals (初級~中 級) の受講があります。また、Tableauのオフィシャルサイトのコンテンツである「無料のハウツートレーニングビデオ」「Tableau 製品サポート」 「Tableau 製品のヘルプ」「視覚的分析のベストプラクティス: ガイドブック」 をチェックすることで基礎的な知識のバックアップを行うことができ試験を有利に進めることができるでしょう。 試験の形式は、試験時間60分・設問形式は択一、複数回答・問題数は45 問 (得点対象 40 問、得点対象外 5 問)です。オンラインでの受験、試験センターでの受験を選択することが可能ですが、現在はオンラインでの受験が主流となっているようです。合格基準は750 (スケールドスコアにて配点)というのが基本的な情報となります。スケールドスコアのモデルは、難易度がわずかに異なって いる複数の試験形式全体で得点を公平に扱えるようにするために使用されます。 不合格となった場合は各セクションレベルでのカテゴリー別の成績が表示されますので、次回受験の際の修正に役立てることできます。

Tableau Certified Data Analyst

Tableau認定資格の二点目がTableau Certified Data Analystとなります。 こちらは新設されたばかりで、まだ日本語は未対応となります。

Tableau Desktop Certified Associate

Tableau認定資格の三点目がTableau Desktop Certified Associateとなります。 Tableau Desktop の機能を幅広く理解しており、5か月以上の使用経験があるユーザーが対象となり 出題される範囲は包括的な機能と製品の専門知識が中心となりますので参考にしてみてください。 Tableau Desktop Certified Associate は2021年9月30日にて終了となっており、 現在は取り扱いがありません。

Tableau Server Certified Associate

Tableau認定資格の四点目がTableau Server Certified Associateとなります。 Tableau Serverの機能を幅広く理解しており、実際に製品を使用した経験が4 ~6か月あるユーザーが対象となり、システム管理者やコンサルタントの方などにお勧めであり、出題される範囲は管理機能とプラットフォームに関する知識が中心となりますので参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?Tableauについて詳しく解説させていただきましたので、 参考にしていただけましたら幸いです。