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  • MariaDBとは?詳しく解説します

MariaDBの概要

ここでは、MariaDBについて説明させていただきます。 データベースはデータの一定の形式で整理されたデータの集合体であり、 データの「登録・整理・統合・共有・検索・抽出・分類・更新」などを実行し それらを一元的に管理を行うことであり、それによりデータを整理・保存し情報として活用することを実現します。 データの扱い方はこれからの企業にとっては重要な位置付けなることは間違いありませんので データベースの果たす役割はさらに高まってくるでしょう。 データベース市場には多くの製品がリリースされており、誰もが知るメジャーな製品からあまり聞いたことがない製品まで多くのサービスが存在します。 例えばビッグデータや金融システムなどの大規模なデータ処理に対応する目的のデータベースから 個人開発に適切な小規模なデータベースまで実に多種多様なサービスを機能や目的に応じて選定することが可能です。 データベース市場の中で主流となり大きなシェアを誇るのがリレーショナルデータベースです。 リレーショナルデータベースはデータを複数の表として管理し、各関係を定義し複雑なデータ処理を可能にするという特徴を持ち、データの一貫性や正確性を担保できる点がメリットとなります。 リレーショナルデータベースは「Oracle Database」「IBM DB2」「Microsoft SQL Server」「MySQL」「PostgreSQL」などが代表的であり、業界でも知名度の高い商品がこれらに分類されます。 ここでは、データベースとして近年普及しているMariaDBについて詳しく解説させていただきます。 MariaDBはMySQLの開発者であるミカエル・ウィデニウス氏が開発したオープンソースのリレーショナル データベースとなります。 MariaDBはMySQLをベースに様々な改善を行っており、その性能の高さから多くのユーザーに利用されるようになりました。 MariaDBの現在のデータベース市場におけるシェアとランキングはおよそ12位~13位となっております。 AWS(Amazon Web Services)GCP(Google Cloud Platform)などにも導入されており、 ビッグデータ時代への対応も行っております。 また、MariaDBはMySQLからの派生ということもあり互換性が高いことも大きな特徴です。 すでにMySQLはリレーショナルデータベースとしてデータベース市場の上位シェアを誇りますが、 時代の流れとしてMySQLからMariaDBの移行する大手企業は増えております。 このような点からもMariaDBの将来性は非常に高いということが間違いなく、今後データベース市場の シェア争いにおいてどのような位置付けになるのか楽しみなデータベースでもあります。 以上がMariaDBの概要についての簡単な説明となりますが、さらに詳しく解説させていただきますので参考にしていただけますと幸いです。

MariaDBの名前の由来

MariaDBの名前の由来について説明させていただきます。 ミカエル・ウィデニウス氏の自身の娘の名前がMariaであることからMariaDBと名前が付けられたようです。 また、MySQLも自身の娘のMyから命名されたことは広く知られております。

MariaDBの歴史

MariaDBの歴史について説明させていただきます。 MariaDBはMySQLを手掛けたミカエル・ウィデニウス氏が開発を行ったデータベースであることはお伝えした通りです。 MySQLは1995年に内部リリースが行われ、2008年サン・マイクロシステムズに買収されました。 ミカエル・ウィデニウス氏は約 1,660万ユーロのキャピタルゲインを獲得することになり、当年におけるフィンランドで10位にランクインするほどの収入を得ました。 その後ミカエル・ウィデニウス氏はサン・マイクロシステムズを退社し2009年にMariaDBをリリースします。 その後、2010年にサン・マイクロシステムズはOracleに買収されます。 当時ミカエル・ウィデニウス氏はOracleによるサン・マイクロシステムズの買収に反対の立場を表明しておりました。 理由としてはMySQLの保護のためであり、Oracleが過去に行ったオープンソースソフト企業のInnobase買収の歴史などをあげております。 また、オープンソースのデータベース最大手であったMySQLをOracleが買収することの市場に対する悪影響を主張しておりました。 ミカエル・ウィデニウス氏は欧州委員会に対して意見を述べておりましたが、最終的には Oracleによるサン・マイクロシステムズは承認されることとなりました。 フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)の設立者であるリチャード・ストールマン氏も欧州委員会に対して「買収を承認すべきではない」との 立場を表明したこともあり、この件は当時大きな話題となりました。 2013年2月にMySQLは大規模なリファクタリングを加えたMySQL5.6をリリースしました。 2018年のバージョン10.3では、Oracle Databaseからの移行をサポートするOracle Database互換機能が実装されました。 2018年に分散型MySQL互換データベースのClustrix(英語版)を買収しました。 2019年には有償顧客向けに MariaDB Enterprise Serverの提供をスタートしました。 以上が簡単ではありますがMariaDBの歴史となります。

MariaDBとライセンス

MariaDBとライセンスについて説明させていただきます。 MariaDB は、GPLライセンス(General Public License)というライセンス形態になっており、 リチャード・ストールマンによって作成されフリーソフトウェア財団(FSF; Free Software Foundation)によって公開・管理されているライセンスとなります。 GPLライセンス(General Public License)はオープンソースソフトウェアにおける代表的なライセンスの一つです。 GPLライセンス(General Public License)は基本的に自由に入手、使用、複製、改変、再配布などについて許可しますが二次的著作物についてもコピーレフトと呼ばれるGPLライセンス(General Public License)と同様の保護を行うという仕組みとなります。 ソフトウェア開発を行い配布する先に対してはそのソースコードを開示しなくてはいけない仕組みとなります。 GPLライセンス(General Public License)は「自由なソフトウェア」であり「ソフトウェアは自由であるべき」という考え方の元に運営されております。 GPLライセンス(General Public License)においてはライセンスと契約など多くの見解が分かれており、 特にアメリカを中心として大手ベンダー企業などで訴訟が起きている問題でもあります。 直近ではPHPのフレームワークであるCodeIgniter3.0 は非コピーレフトである MITライセンスに変更したという件も話題になりました。 いずれにせよMariaDBとライセンスについて基礎知識として抑えておくといいでしょう。

MariaDBの特徴

MariaDBの特徴について説明させていただきます。 ポイントを2つに絞り紹介させていただきますので、参考にしていただけましたら幸いです。

オープンソース

MariaDBの特徴の一点目がオープンソースであるということです。 MariaDBではコミュニティーにより多くの知識を獲得することや開発の支援となる情報を得ることが可能です。 公式サイトからは、コミュニティーメンバーによるドキュメントの変更と追加を随時確認することができ、 GitHubリポジトリ内のすべてのリポジトリへのコードなども同様です。 また、「ナレッジベース」「StackOverflow」「Reddit」「Quora」などにおいて多くのQ&Aの回答がされており、コミュニティーメンバーが回答することもコミュニティーの支援の一つと言えるでしょう。 MariaDBサーバーの開発に関するディスカッションは「maria-developers」 MariaDBサーバーの使用に関するディスカッションおよびその他すべてのトピックは「maria-discuss」 MariaDBサーバーとツールのドキュメントに関するディスカッションは「maria-docs」 というコミュニティーが準備されております。

高性能

MariaDBの特徴の二点目が高性能であることです。 MariaDBでは高性能、安定性、オープン性といった価値観により構築されており、 その性能の優秀さにおいては業界でも高い評価を受けております。 MariaDBにツール・アドオン・サポートサービスなどのサービスが加わったパッケージ製品であり ビジネス用に用いられるMariaDBエンタープライズX6 においては、 「MariaDB Enterprise Server」「MariaDB Xpand」「MariaDB ColumnStore」「MariaDB MaxScale」「MariaDBコネクタ」などのテクノロジーにより高いパフォーマンスを支援します。

まとめ

いかがでしょうか?MariaDBについて詳しく解説させていただきましたので、参考にしていただけましたら幸いです。