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クラウドベンダーについて

クラウドサービスは世の中の大きな潮流として 様々なメディアやニュースで取り上げられ報道されております。 クラウドサービスは今やビジネスマンだけでなく一般的な人々の日常生活にも様々な形で導入されており、 将来的にはさらに大きくなる市場であることは間違いありません。 ここでは、クラウドサービスを扱うクラウドベンダーについて説明させていただきます。 クラウドベンダーとはその名の通りクラウド技術を利用して様々なサービスを展開する事業会社を指します。 最も有名なクラウドベンダーであるAmazon Web Services(AWS)を始めとして、 Microsoft(Microsoft Azure)やGoogle(Google Cloud Platform)のサービスの名前を聞いたことがある方や、 実際に利用した機会のある方は少なくないはずです。 上記のような有名なクラウドベンダー以外でもIBMやOracleといった老舗ベンダー企業も独自のサービスを展開しクラウドサービス市場において 上位企業を追従しております。 クラウドサービス市場は最近5年で平均年30%以上という驚異的な速度で拡大している市場です。 クラウドベンダーは各企業が独自のサービスを持ちユーザーを奪い合っている状況となります。 それだけでなく新しいサービスのリリースや企業の買収などによりクラウドベンダー市場は非常に速い速度で 変動している点も大きな特徴と言えます。 ここでは、クラウドベンダーについて詳しく説明させていただきますので是非参考にしていただけましたら幸いです。

クラウドサービスの種類

クラウドサービスの種類について説明させていただきす。 クラウドサービスはクラウドベンダーの提供するサービスの種類や内容により呼び方が変わります。 クラウドベンダーにより強みとするサービス領域が異なりますので、 一概にクラウドベンダーをランキング付けすることは難しく 提供するサービスの種類によって比較を行うことや、必要な機能によって選定することが好ましいと言えるでしょう。 クラウドサービスの種類は「SaaS」「PaaS」「IaaS」に分類されますので、それぞれについてどういったサービス 内容となっているか理解していくようにしておきましょう。 それぞれのサービスについて説明させていただきますので、参考にしていただければと思います。

SaaS

クラウドサービスの種類の一つ目がSaaSとなります。 SaaSは「Software as a Service」の略語となり、文字通りソフトウェアを提供するサービスです。 ユーザーは必要なアプリケーションをクラウドベンダーの提供を受けて利用する形式となります。 簡単にサービスを導入することが可能な点や、場所を選ばずにソフトウェアを利用できる点、 多人数が利用できる点、デバイスを選ばない点などがSaaSの特徴です。 また、環境構築が不要なため導入費用を抑えることが可能でありコストを削減できる点も SaaSの大きなメリットと言えます。 SaaSは実に様々なサービスがリリースされておりますが、ビジネスマンが日常的に使うコミュニケーションツールの Chatworkやクラウド会計ソフトのfreeeなどが例としてあげられます。

PaaS

クラウドサービスの種類の二つ目がPaaSとなります。 PaaSは「Platform as a Service」の略語となり、ソフトウェアやアプリケーションを開発する環境や プラットフォームを提供するサービスです。 具体的にはOSやミドルウェアなどのプラットフォームをクラウドベンダーが提供する形となり、ユーザーが開発環境を整える必要がなく アプリケーションの開発を実行することができます。 その一方で使用できるプログラミング言語はプラットフォームの制約を受ける点は注意が必要となります。 Google Apps Engineが例としてあげられます。

IaaS

クラウドサービスの種類の三つ目がIaaSとなります。 IaaSは「Infrastructure as a Service」の略語となり、サーバーや仮想マシンなどのインフラ環境を提供するサービスです。 ハードウェアのスペックやOSをユーザーが選定することが可能となります。 自由度の高いインフラ環境を構築できる一方でインフラに関する専門的な知識が必要となります。 Google Compute Engine(GCE)が例としてあげられます。

クラウドベンダーの紹介

クラウドベンダーについて、有名な企業を5社に絞り紹介させていただきますので参考にしていただけましたら幸いです。

Amazon Web Services(AWS)

クラウドベンダーの一社目がAmazon Web Services(AWS)となります。 Amazon Web Services(AWS)は世界のトップシェアを誇り多くのサービスを提供しております。 Amazon Web Services(AWS)のサービスの特徴は何といっても高い技術力と抜群の実績となります。 世界トップクラスの技術力を結集させたクラウドサービスは常にバージョンアップを行い技術の最先端を走っております。 クラウドサービス導入を検討する際の注意点としては、クラウド業界は動向が早いため提供するサービスも 変化していくという点となります。 多数あるサービスの中で自社に適したサービスを選定できるように最新の情報を取得することや クラウド系の知識をつけておくことでより自社に見合った機能を選定することができるでしょう。

Microsoft(Microsoft Azure)

クラウドベンダーの二社目がMicrosoft(Microsoft Azure)となります。 Microsoft(Microsoft Azure)は Amazon Web Services(AWS)に次ぐ存在であり、Microsoft社製品との親和性が高い点が特徴となります。 世界中にデータセンターを持ち強固なインフラ網が整備されている点や拡張性や柔軟性に優れた点なども Microsoft(Microsoft Azure)の強みと言えます。 普段から利用しているMicrosoft社製品と連携や統合がスムーズに行えるため、多くの企業が導入しております。 日本国内においても富士通やトヨタ自動車など日本を代表する企業が導入をしており、その信頼と実績は非常に高いサービスと言えるでしょう。

Google(Google Cloud Platform)

クラウドベンダーの三社目がGoogle(Google Cloud Platform)となります。 Google(Google Cloud Platform)はGoogle 社内で培ったノウハウや技術を生かし、 高品質なクラウドサービスを提供します。 AIの活用・データ分析・画像分析やIoT技術など最先端の技術を活用することができる点も大きなメリットと言えます。 Google(Google Cloud Platform)の代表的なサービスとして「Google App Engine」「BigQuery」「Cloud Machine Learning Engine」 などが知られております。 Google(Google Cloud Platform)が提供しているサービスはコンピューティング、AI・機械学習、データ分析、データベース、API管理、IoT、ネットワーク、ストレージ など多岐に渡りますがAI分野において最先端のサービスを利用できる点は大きな特徴と言えるでしょう。

IBM(IBM Cloud)

クラウドベンダーの四社目がIBM(IBM Cloud)となります。 IBM Cloudは老舗ベンダーのIBM社が提供するクラウドサービスです。 IBM社は基幹系システムの顧客を多く抱えその実績とテクノロジーは業界でもトップクラスであり、 その堅牢性や信頼性を生かしたクラウドサービスを提供します。 オンプレミスからの移行であったり、クラウドへの移行を検討しているユーザーや ハイブリッドクラウドによりオンプレミス環境とクラウド環境両方での運用を検討しているユーザーに とっては非常に頼りになるでしょう。 また、IBM Cloud上では業界で最もメジャーなAIの一つであるIBM Watsonを利用することが可能です。 機械学習のための様々なAPIを手軽に利用することができますので、これからAIを学習したいユーザーにもおすすめできます。 IBM CloudはAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft(Microsoft Azure)やGoogle(Google Cloud Platform) と異なる独自のクラウド戦略を持っており、自社の強みやテクノロジーを生かしたサービスにより シェアを奪う動きを集めており注目してきたいところとなります。

Alibaba Cloud

クラウドベンダーの五社目がAlibaba Cloudとなります。 Alibaba Cloudはアリババグループの子会社であるアリババクラウドインテリジェンス が提供するクラウドサービスの名称となります。 中国アリババグループのクラウドコンピューティング事業部門として2009年9月に設立以降 着実に実績を積み上げており、2017年には国際オリンピック委員会(IOC)とパートナーシップ契約を締結し、 2028年までオリンピックのオフィシャルクラウドサービスプロバイダーを務めクラウドサービスの提供を 行うことで合意しました。 また、世界21の地域に63を誇り中国で100万社にセキュリティーサービスを提供するなど 特にアジア太平洋地域において大きなシェアを誇ります。 クラウド市場においてAmazon Web Services(AWS)Microsoft(Microsoft Azure)Google(Google Cloud Platform)の 三強のシェアには及ばないものの、今後の成長戦略が非常に注目されるサービスであることは間違いありません。

国内のクラウドベンダーの状況について

国内のクラウドベンダーの状況について説明させていただきます。 国内のクラウドベンダーはナンバーワンのシェアを誇るAmazon Web Services(AWS)と高い成長率でそれに迫る Microsoft(Microsoft Azure)国内への投資を強化するGoogle(Google Cloud Platform)の 三強といった様相を呈しており、外資系企業が市場を独占しており日本企業は残されたパイを奪い合っているという状況となっております。 国内のクラウドベンダーも実はクラウド市場に参入し10年以上経過している企業がほとんどであり、 歴史としては圧倒的なシェアを誇るAmazon Web Services(AWS)とそこまで差はありません。 国内のクラウドベンダーはいかに外資系と戦いポディショニングをとるかという戦略が非常に重要となっております。 例えば国内大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)では自社ブランドの「IIJ GIO」を扱っておりますが、 「IIJ GIO」単体のみの販売でなく、AWSやAzureの営業活動も積極的に行っております。 自社ブランドの「IIJ GIO」とメガクラウドを組み合わせた提案などを行い、ユーザーに寄り添う提案を行うことや サポート面を強化することなどで他社との差別化を生み出すという戦略を行っております。 中央省庁向けのクラウドサービスにおいても Amazon Web Services(AWS)が抜け出した存在であり、「政府共通プラットフォーム」が同社のサービスの採用方針を固めております。 こういった中でNTTデータ、富士通、NECなどの国内企業により競争が激化してくることは間違いありません。 国内最大手のNTTデータは公共機関に向けたクラウド基盤サービスである「Digital Community Platform」を 2020年にリリース致しました。 「Digital Community Platform」においては大手パブリックプラウドとの共存とも言える戦略をとっており、 複数のクラウドサービスを組み合わせたうえで自社の技術や経験を活かしハブとなるような存在となるべく サービスの提供を行っております。 公共機関特有の要件を理解する同社は新しい施策や戦略を狙っており、競合他社との差別化を図っております。 国内のクラウドベンダーの状況について簡単に説明させていただきました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?クラウドベンダーについて詳しく解説させていただきましたので、 参考にしていただけましたら幸いです。