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エンベデッドシステムスペシャリスト試験の概要について

ここでは、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(Embedded Systems Specialist Examination)について詳しく解説させていただきます。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験はIoTを含む組込みシステムの開発に関係 する広い知識や知識を証明するための資格で、組込みシステム開発基盤の構築や組込みシステ ムの設計・構築・製造を行うエンジニア、あるいはIoTの業務に携わるエンジニアが対象となります。

まずはエンベデッドシステムスペシャリスト試験において 重要な知識でもあるIoTについて説明させていただきます。 IoTは今や人々の暮らしを支えるためになくてはならないテクノロジーの一つで、社会に大きなインパクトとイノベーションをもたらしております。 IT業界においても大きな影響を与え、将来的に大きな成長が期待できる領域であることは間違いありません。 IoTとは「Internet of Things」の頭文字をとった文字で、「モノのインターネット」という意味になります。 ヒトのインターネットである「Internet of Human/IoH 」(ヒトがインターネットと繋がる)や能力のインターネット化である「Internet of Ability/IoA」 などと共に人々の生活を豊かにする新しいテクノロジーとして様々な開発が行われております。 IoTが活躍するシーンは非常に多岐に渡り、例えば家電・車など我々の身の回りにあるありとあらゆる「モノ」がIoTの対象となります。センサーやネットワークを活用してモノにセンサーを付けることで様々な情報を読み取ることを実現することもそれらの特徴です。 例えば家電であれば、温度・湿度・明るさなどの情報を取得できるセンサーを付けることで 一定の条件下において自動的に電源のオンオフや様々な微調整を行うことが実現することができます。 また、データを取得するだけではなくそのデータをネットワークを通じてPCに送信する必要がありますので、 ネットワークの技術も活用されます。 IoTの例としてデータとして送信した情報をアプリケーションによって処理することもよく見かける事例の一つです。

IoTが我々にもたらすメリットは非常に大きくその具体的な例などを紹介させていただきます。 一点目は利便性です。IoTにより人々は圧倒的に快適な暮らしを実現することができるようになります。 例えば家電の遠隔操作などはその代表的な例になるでしょう。 IoTが導入されているIoT家電はエアコン・掃除機・加湿器・照明器具・調理器具など多岐に渡ります。 IoTによる快適な暮らしの実現については、各家電メーカーにより日々研究が行われております。 IoT導入により、「衣食住」の住に関わる部分の質を上げることでQOLの高い暮らしを実現することが可能になります。 また、これらのテクノロジーや医療や介護にも使われます。 高齢化社会を迎えるにあたり、IoTのテクノロジーがより多くの人を豊かにし健康的な生活を行うための基盤となる日が近いことは間違いありません。
二点目が経済の発展となります。 IoT導入により生産工程や物流工程において大幅なコスト削減を行うことが可能になります。 今までは人間が担当して無駄なコストが発生していた作業をIoT化することで、働き方や生産性に大きな変化が生まれてくることは間違いありません。 こういった業務の効率化がイノベーションを起こし、経済の発展に繋がっていくと見られております。 実際に多くの企業においてはIoTや人工知能(AI)のテクノロジーにより、人々の仕事はよりクリエイティブな業務に集中できるようになっております。 これらの社会的な変革を担うのがIoTであり、それらは経済の飛躍的な発展に繋がると見られております。 このように、 IoTには非常に大きな可能性がありそれらに関する体系的な知識をエンベデッドシステムスペシャリスト試験によって学習することが可能となります。

組み込み系エンジニアにとってもエンベデッドシステムスペシャリスト試験は重要な資格の一つと言えるでしょう。 組み込み系システムは長い歴史を持ち、今後も様々なシーンで活用されるテクノロジーの一つとなります。 組み込み系のエンジニアにとって関連する認定資格は決して多くないため、この資格を取得することで第三者に対して知識やスキルを証明することが可能となります。国内における組み込み系の認定資格の最難関の資格の一つと言えますので、資格を取得することでエンジニアのキャリアアップに繋がることは間違いありません。
では、エンベデッドシステムスペシャリスト試験によって獲得できる知識について詳しく説明させていただきます。機能仕様に基づき、ハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを実現し、組み込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できるための知識を獲得することができます。 また、特定の技術・製品分野についての高度で専門的な知識、開発経験を基に開発 する当該分野の専門家から技術上の知識を獲得して、組み込みシステム開発を行う上で効果的な開発環境の構築と改善ができるための知識を獲得できます。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験は比較的難易度の高い資格として知られており、合格率は毎年10%前後で推移しております。 受験者の多くが応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の合格に到達していることから考えると、難易度の高さをご理解いただけるはずです。 また、電子回路や電気に関する知識も要求される問題があり数学の知識も必要とされますので、 事前の準備が必要です。計算問題も出題されますので、不慣れな方は練習して慣れておく必要があります。 以上が簡単ではありますが、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の説明とさせていただきます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験のメリット

エンベデッドシステムスペシャリスト試験のメリットについて説明させていただきます。最大のメリットはIoTに関する知識やスキルを証明できることになります。 IoTに関する認定資格は日本国内にはまだまだ多くはありませんが、AIや機械学習、あるいはロボットなどの領域に携わるエンジニアとも関連が深い領域です。 そのため、これらの成長著しい市場においてキャリアアップを狙うことが可能になるでしょう。 これらの領域は今後大きく成長が期待される分野でもありますので、 まだまだ専門的な知識をもったプロフェッショナル人材が不足している市場でもあります。取得することで エンジニアにとっての市場価値が高まり、転職市場において有利になることは間違いありません。
メリットの二点目として他の認定資格が免除となることです。 中小企業診断士試験では第1次試験科目の一部が免除され、弁理士試験 論文式筆記試験選択科目(理工Ⅴ(情報))が免除され、 技術士試験の第一次試験の専門科目(情報工学部門)が免除されるというメリットがあります。 これは、エンベデッドシステムスペシャリスト試験を取得することで一定の専門知識を有しているということを証明することが、他の認定資格の一部免除の背景にあります。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の内容について

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の内容について説明させていただきます。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、午後Iと午後IIで構成されております。出題範囲を簡単に紹介させていただきますと、コンピュータ構成要素、ハードウェア、ソフトウェア、システム開発技術、情報セキュリティ、 コンピュータネットワーク、ソフトウェア開発管理技術、ビジネスインダストリ、 基礎理論(離散数学、応用数学、アルゴリズム、プログラミングなど) 、ヒューマン・インタフェース・デバイス、マルチメディア 、データベース、プロジェクトマネジメント、ITサービスマネジメント、システム監査、 システム戦略、システム企画、経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント 企業活動、法務などかなり幅広い領域に渡り出題されます。 このように試験範囲が広いことも大きな特徴です。 また、それぞれに関して専門的な内容を問われ、それらに対応し合格ラインに到達する必要がありますので、しっかりと過去問題と参考書を繰り返し解き学習を行う必要があります。試験内容を分類し具体的な内容を記載させていただきますので、学習に役立ててみてください。
組込みシステムの設計・構築に関する内容では、IoTを含む関連技術の動向及び適用可能性を基にした開発システムの機能要件の分析や機能 要件を満足させるハードウェアとソフトウェアのトレードオフ、ソフトウェア要求仕様・ハ ードウェア要求仕様の把握、システムアーキテクチャ設計、広域無線通信網の活用、リアル タイム設計、機能安全設計、高信頼性設計、保守性設計、環境安全設計セキュリティ設計、 全体性能の予測、省電力設計、テスト手法の検討、開発環境の設計といった知識が問われます。
組込みシステムのソフトウェア設計に関する内容では、 IoT を含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用やリアルタイムOSの応 用、デバイスドライバの設計、タスク設計、共有資源設計、ソフトウェアの実装及びそれら を行うプロセスとしてのソフトウェア要求仕様の吟味やソフトウェア方式設計ソフトウェ ア詳細設計、ソフトウェアコード作成とテストソフトウェア結合テスト、システム確認テ スト、構成管理、変更管理といった知識が問われます。
組込みシステムのハードウェア設計に関する内容では、 IoTを含む関連技術の適用可能性の吟味とプラットフォームの利用やハードウェア要求仕様 の分析、MPU又はMCUの選択、システムLSIの吟味、高位ハードウェア設計言語の活用、 ハードウェアアーキテクチャの設計、メモリ階層の設計、周辺デバイスの検討(センサ,ア クチュエータほか)ハードウェア構成要素の性能評価、有線・無線の通信インタフェースの 設計、高信頼化設計、故障解析、ヒューマンインタフェースの検討、システム確認テスト、 EMC評価、セキュリティ対策、不具合対策、開発及び試験環境の構築、電気・機械まわり の問題検討といった知識が問われます。
保守に関する内容では、IoTを含む関連技術の適用可能性の吟味、ソフトウェア仕様書・ハードウェア設計書に基づ く保守容易化設計、保守計画の作成、リモートメンテナンス、状態監視保守、定期保守、保 守作業の記録と構成管理といった知識が問われます。
これらの知識は参考書のみでなく組み込みシステムの専門書などからも正しい知識を得ることが可能なため、参考書と同時に組み込みシステムの専門書を購入し学習を進めるとさらに理解が深まるでしょう。 以上がエンベデッドシステムスペシャリスト試験の試験内容についての説明となります。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の学習について

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の学習について 説明させていただきます。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験の特徴は 出題範囲が広いことです。 専門的な知識を問われるケースが多いため、知識不足の分野を作らないように繰り返し参考書と問題集を解くことが必要です。 おすすめは「情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2021~2022年版」 「エンベデッドシステムスペシャリスト試験 午前 厳選問題集」などです。 また、組み込み系の知識が必須となりますので、組込みシステムの専門書で基礎的な知識やスキルを体系的に 学ぶことも有効な学習方法の一つと言えます。 また、エンベデッドシステムスペシャリスト試験の傾向として、 出題数が多いという点があげられます。そのため、問題を解くペース配分も重要になりますので、 このあたりも意識しながら過去問題を解くといいでしょう。 また、計算問題なども出題されますので、普段からあまり計算を行わない方は対策として経験を積み テストに備えることも必要になります。 以上がエンベデッドシステムスペシャリスト試験の学習についての説明とさせていただきます。

ETECについて

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に関連する資格として、ETEC(Embedded Technology Engineer Certification)を紹介させていただきます。 ETECは一般社団法人組込みシステム技術協会(略称「JASA」)が開発し、運営している資格です。 ETECを取得するメリットについていくつか紹介させていただきます。 まず、受験者のメリットとして、取得することで技術者・開発者の知識レベルを自己評価することが可能です。ETECでは合否でなくグレード制により評価が実施されるので、自身が周囲の受験者と比較してどれくらいのレベルにいるのかという点を客観視できます。自身の知識について足りない部分を把握することで今後のスキルアップにも繋がります。また、公正な評価として外部組織などに提示することができるという点もメリットです。 他の認定資格と同様、エンジニアにとって資格を保有することは第三者にとって自身の知識を証明する重要な 方法です。
一方、企業のメリットは企業の人的資産のアピールです。 組み込み系の知識を保有しているエンジニアが在籍することで、企業としての価値や信頼性が高まるでしょう。 エンジニアのレベルを外部から評価するのは難しいですが、多くのエンジニアがETECを取得していることで取引先や発注先からの信頼性を担保することやアピールすることに繋がります。 また、自社の社員の習熟度を測れるという点も企業側のメリットです。スキルの評価や学習の取り組みを評価するなど、企業がエンジニアを測定するためのツールとしても有効に活用することができます。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は 難易度が高い資格として知られておりますが、ETECは エントリークラスの試験も準備されており、比較的難易度が低く経験の浅いエンジニアでも しっかりと学習を行えば合格できることが特徴となります。 ETECではコンピュータ環境により受験するCBT(Computer-Based Testing)を採用しており、出題分野ごとの正答率を基に評価を実施します。 受験者はインターネットによるオンライン予約で受験申し込みを行うことができ、全国にある試験会場で受験でき ます。会場では本人確認が行われ、受験者は会場に用意されたコンピュータから出題される問題を、コンピュータに対して解答します。 試験結果はその場でスコアレポートによって確認ができます。 CBTによる試験で従来型の試験のように指定された場所や決められた日時に受験する必要がなく、受験者の都合に合わせ、場所や日時を自由に選択することができるため スムーズに受験を行えることができる点は大きな特徴です。

ETECは組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)と組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)の二つの試験が用意されており、自身のスキルレベルに応じて選択することが可能です。 組込みソフトウェア技術者試験クラス2の対象者としては組み込みソフトウェアの教育を受けている学生や、組み込みソフトウェアの開発部門に配属されたエンジニアなど経験の浅い組み込みエンジニアで、上級者の指導のもとにプログラミング作業を行える技術者に必要とされる知識や組み込み開発で必要とされる組み込みリテラシーの理解が問われます。 組み込みリテラシーとは、当該技術を適切に利用するにあたり、その目的や効果、機能、特 徴を的確に理解していることであり、「知識」と「知識の応用能力」の 2つから構成され ます。「知識」とはその技術の意味、特徴、目的などを正確に理解していることであり、「知 識の応用能力」とは業務の中でその技術を適切に応用できることです。試験範囲としては、技術要素・開発技術・管理技術・通信から出題されます。 また、ETECの特徴は試験結果が合否という形ではなく、 グレードという形で理解度を示される点ですが、組込みソフトウェア技術者試験クラス2では、グレードが3つに分類されます。 グレードAは技術要素、開発技術、管理技術に関してエントリレベルに要求される組込み技術知識を充分に保有しています。 これらの知識を応用して「上級者の指導のもとに」実務能力を高められることを期待します、という結果です。 グレードBは技術要素、開発技術、管理技術に関してエントリレベルに要求される組込み技術知識を保有していますが、まだ不足する部分も見受けられます。実務経験を通じてスキルの蓄積を行いながら、不足する知識を習得し てください。という結果です。 グレードCは組込みソフトウェア開発関連業務に要求される組込み 技術知識が不十分であり、実務に携わるには更なる知識の習得が必要です。という結果です。 このグレード制は不得意分野をなくして、バランスのとれた知識を獲得するための勉強の参考となり、組み込みエンジニアとしてのレベルアップを図ることに貢献するでしょう。

次に、組込みソフトウェア技術者試験クラス1は中級者レベルとして、 要求、設計工程、それに対応するテスト工程における知識から分析能力までの総合力や 現場リーダとして不可欠な、実装、QCD等の知識・能力や 実装の実務能力が問われます。 こちらも合否については、組込みソフトウェア技術者試験クラス2と同様グレード制による 評価という形で発表が行われます。
ETECの学習は受験者のレベルによりますが、基本的には 出題範囲を学習を独学で行う形となります。他の認定試験のように合否を問うものではなく、 あくまでも自身の知識やスキルを客観的に理解し成長するための役割を担う試験だというようにとらえることもできるでしょう。JASAから「よくわかる組込みシステム開発入門」 という書籍が出版されておりますので、学習の際はこちらを参考にするとスムーズに学習を行うことができます。 一般に販売されている組み込み系に関する専門書による学習ももちろん有効ですので、 自身のスキルや知識レベルにあわせて柔軟に学習を行うといいでしょう。また、ETECでは試験にあたり 試験委員会が設けられております。 多くの認定資格と同様、試験の妥当性や最新の情報を反映しているかなど多くの専門家の意見を取り入れて 構成されております。具体的には各分野で広い見識を培われた大学教授などが携わっています。 また、これらの試験委員会では試験の方針、制度、仕組み、証明などについて取りまと めており、問題の品質確保とレベルの妥当性評価を行っています。 試験委員会の下部に問題作成ワーキンググループと問題チェックワーキンググループの 2つの独立したワーキンググループがあり、試験問題作成と試験問題チェックを行ってい ます。また定期的に問題の追加・入れ替え、問題レビューを行っており、高い品質保証の 観点から運営体制を築いております。 これによりETECの試験は高い品質が担保できるような 仕組みを構築しております。 以上が簡単ではありますが、ETECに関する説明とさせていただきます。

OMG認定資格試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に関連する資格としてOMG認定技術者資格試験を説明させていただきます。 OMG認定資格試験は国際標準化団体であるOMG(Object Management Group) が提供するOMG認定技術者資格試験プログラム(OMG Certification Program)で日本語版 によって受験することが可能です。 OMGは1989年にした組織であり、コンピューターアプリケーションのアーキテクチャー​テクノロジーに 関する標準を推進する世界的な非営利団体として知られております。 全世界で数百にのぼるIT関連会社など様々な組織が会員となっており、日本でも活動を行っております。 日本のOMGは世界に先駆け推奨する世界標準管理手法の利活用と現場改善を目的とし、主に中小企業向けに業務改善手法やプロジェクト推進を通じて積極的に企業貢献活動を行なっていることでも知られております。 OMG認定資格試験はモデリングの世界標準であるUML ,BPM ,MBSE&SysML の概念と利用方法に関する知識と利活用を認定する資格試験となっております。 組み込みエンジニアだけでなく、ITエンジニアとして大きくスキルアップできるだけでなく世界的な権威と信頼性を獲得できる資格となっておりますので、是非挑戦してみてください。
OMG認定技術者資格試験プログラムは3つの分野によるコースから構成されております。 BPM全般のコースでは、PM分野(BPMN2 BMM および BPMM )に重点をおいていますが、ビジネスプロセス管理や関連するGRCフレームワークといったより広い分野における知識やスキルも測定します。 ファンダメンタル(基礎)レベルより上のレベルでは、ビジネス系統と技術系統に分けられており、BPMの5つの試験では、 企業内BPMにおいて実際にイニシアチブをとることができるための能力に不可欠な内容を網羅しています。 このプログラムはモデル言語BPMN2の改訂版としてリリースされました。
OMG認定技術者資格試験プログラム(OMG Certification Program)のBPM全般は、BPM初級基礎、BPMテクニカル【中級】、BPM ビジネス【中級】、BPM テクニカル【上級】、BPM ビジネス【上級】 といった試験の段階が準備されております。
BPM初級基礎では、BPM言語の基本理解と活用ができると認定される資格です。 ビジネスの基本知識とビジネスモデリング、ビジネスプロセス、ビジネスプロセスの管理、ビジネスプロセスモデリング、 および実務で広く使用されている業界フレームワークの基本要素をカバーしています。
BPMテクニカル【中級】ではBPMによるIT技術の基盤開発責任を認定される資格です。 BPMスイートの特性と機能についてカバーしています。高度なBPMNモデリングやワークフローパターン、ビジネスルールの側面また、SOAやMDAなどのアーキテクチャトピック、 業界フレームワークを含むITインフラストラクチャとビジネスプロセス、プロセス監視と管理などについて技術的な側面から考査します。
BPMビジネス【中級】ではビジネスクラスでは影響度合いの大きい、評価、モデリングシナリオを含むBMMのカバレッジや、多くの業種業態での高度なBPMNモデリングについてカバーしています。 ビジネス領域で共有されている語彙の利点と、これに基づくビジネスルールアプローチ、KPI、プロセスシミュレーションと最適化、ROIのモデリングなどのBP管理の知識とスキルの分野についてもカバーされており、 プロセス品質、メトリクス、ガバナンス、および規制コンプライアンスのための業界フレームワークなど、ビジネスに必要な項目について考査します。
BPM テクニカル【上級】では、BPMを核とするIT基盤技術や設計のトータルコーディネーターとして全責任を担う事を認定するもので、ITアーキテクトとしてグローバルで通用する資格です。 ビジネスプロセス管理の認識に関する高度な技術や知識について具体的には、高度なモデリング技術、モデリングとメタモデリングの概念やアーキテクチャに対する知識、実装と統合、 ベンダーの選択やツールマーケットプレイスとの整合性、ビジネスルールについての認識などについて考査します。
BPMビジネス【上級】ではBPMを核とするビジネスモデル開発のトータルコーディネーターとして全責任を担うグーローバルで認められる資格で、ビジネスアーキテクトとしても認定されます。 BPMと企業の目標およびリソースとの整合性を対象としています。高度なBPモデリング技術を習得しBPMでのプログラム管理が行える事を前提としています。また高度な変更管理やコンプライアンス、 プロセス改善の高度な知識と実行力を要求されます。 以上がOMG認定技術者資格試験プログラムのBPM全般に関する説明とさせていただきます。

次に、OMG認定技術者資格試験プログラムのSysML全般のコースについて説明させていただきます。 SysML全般のコースでは、システムモデリング言語(SysML)に焦点を当てつつ、モデルベースドシステムエンジニアリング (MBSE) まで網羅しています。 最初のレベルであるモデルユーザーは、ステークホルダー・スペシャリストもしくは、モデルベースドエンジニアリングプロジェクトに寄与する人に必要とされる知識と技術力をカバーしています。 SysMLの提供する試験段階はSysMLモデルユーザ-、SysMLファンダメンタル【初級】、SysMLインターメディエイト【中級】、SysMLアドバンス【上級】という形で準備がされております。
では、OMG認定技術者資格試験プログラムのUML全般について説明させていただきます。 UML全般はソフトウエアモデリングUML2.5 (または2.5x)で利用される知識と技能を測定できるように改訂されていて、UMLファンダメンタル【初級】、UMLインターメディエイト【中級】、UMLアドバンス【上級】といった試験段階が準備されております。 以上がOMG認定技術者資格試験の説明とさせていただきます。

C言語プログラミング能力認定試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に関連する資格としてC言語プログラミング能力認定試験も紹介させていただきます。 エンベデッドシステムスペシャリスト試験では組み込み系の知識が必要とされますが、組み込み系の開発を行い際にはC言語の知識が必須となります。 C言語は長い歴をもつコンピューター言語であり、今でも世界で最も人気のある言語の1つです。 現在ではJavaやPythonなど新しい言語が台頭しておきておりますが、 将来的に廃れる可能性は極めて低いと言われておりますので、これからエンジニアになろうという方は 是非学習してみるといいでしょう。 JavaやPythonなどの他の一般的な言語と比較した際の強みとしてはセキュリティ面です。 近年ビジネスにおいてセキュリティの重要性は増す一方であり、その面においてもC言語を学習する価値は高いと言えるでしょう。
では、C言語プログラミング能力認定試験について簡単に紹介させていただきます。 C言語プログラミング能力認定試験はサーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する認定資格で、主にC言語に関する知識や能力を問う試験となっております。 C言語プログラミング能力認定試験の各級に合格すると情報処理能力認定委員会から認定証が付与され 履歴書などに記載することが可能となります。 また、ハイライセンスシールが無償で発行され名刺などに添付する形でも利用して能力を証明することができます。 サーティファイ情報処理能力認定委員会がが運営する資格としてJavaプログラミング能力認定試験もありますので、自分のキャリアに応じて資格取得を目指すといいでしょう。 C言語の場合、多くのプログラミング言語の基礎になっているため学習しておくと他の言語の習得の際に役に立ちます。 もちろんC言語を習得することで、ソフトウェア開発や組み込み系、あるいは現在流行となっている IoTやロボット開発やドローン開発など多くの分野において活躍することができるでしょう。 C言語プログラミング能力認定試験はその難易度によって1級、2級、3級というように試験が分類されております。 以上が関連する資格のC言語プログラミング能力認定試験の説明となります。

IoTシステム技術検定

エンベデッドシステムスペシャリスト試験に関連する 資格としてIoTシステム技術検定もあります。 IoTシステム技術検定はIoTが産業と社会に新たなイノベーションをもたらすことが期待されるなか、 IoTビジネスに関わる方々を対象に設けられた制度として知られております。 将来的にはIoTシステムの企画、構築、活用、運用改善などを行うための職業や分野などが 拡大し、IoTエンジニアは現在よりさらに拡大すると予想されております。 そういった中でIoTに関する知識を体系的に学習することができる点が IoTシステム技術検定の特徴となります。 IoT分野における専門的な知識を学びこれからの時代に備えることができるという点では、 エンベデッドシステムスペシャリスト試験と同様 価値の高い資格と言えるでしょう。 IoTシステムは、電子機器、ソフトウェア、センサー、およびネットワーク接続が組み込まれた物理オブジェクトの相互接続されたネットワークです。 急速に進化しており、新しいテクノロジーが定期的に開発されていますが、まだ想像もできない方法で私たちの生活、仕事、遊びの方法を変える可能性を秘めています。IoTは相互に通信してデータを交換できる相互接続されたデバイスのシステムで、単純なセンサーからホームオートメーションのような複雑なシステムまで多岐にわたります。
IoTデバイスは人々の生活をより簡単に、より効率的に、より安全にすることを実現し、すでに少しずつ人々の生活に影響を与えていますが、その代表例がホームオートメーションシステムです。 ホームオートメーションシステム照明の点灯やさまざまな部屋の温度調整などのタスクを自動化することで、 生活を楽にするのに役立つIoTデバイスの一例であり、新しいテクノロジーとして人々の生活を大きく改善されています。これらのテクノロジーは医療、介護などにも役立つでしょう。
IoTシステム技術検定ではこのような将来性の高い領域においてIoTシステム構築・活用に関する知識を中心に、その習熟度を検定することで、IoTシステム構築に関係する技術者の対応力向上を目的として発行される資格です。 また、IoTシステム技術検定は基礎、中級、上級の3つの難易度に分類されております。 基礎ではIoT構成要素の基本的な用語を理解し、一般的なIoT関連の書籍を読解でき、セミナーに参加可能な専門用語と基本的な構成データの流れ、蓄積分析が分かるレベルとなります。
中級ではIoTシステム構築に取り組むための基本技術を認定します。IoTシステム全体を俯瞰することができ顧客の要求または提案の要点を的確に把握でき、システム構成の概要が描けるレベルとなります。 上級では高度なIoTシステム、業界固有または業界をまたがるサービスを構築する実践的な専門技術を認定します。 IoTシステムについて顧客の要求を理解し、課題の整理のうえ、システムの企画、計画し戦略的提案をおこないます。また、IoTシステム構築のリーダとして活動を行うことができるレベルとなります。
以上が簡単ではありますが関連する資格であるIoTシステム技術検定の紹介とさせていただきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? エンベデッドシステムスペシャリスト試験について 説明させていただきましたので、是非参考にしていただけましたら幸いです。