支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


CompTIA Linux+の概要について

ここではCompTIA Linux+について詳しく解説させていただきます。 CompTIA Linux+はCompTIA(The Computing Technology Industry Association)が主催している資格であり、 Linuxで稼働するシステムの運用、管理を実施する管理者に必須とされるスキルを評価する認定資格となります。 CompTIA Linux+はCompTIAの発行する他の資格と同様、 ベンダーニュートラルの資格として国際的な信頼性や権威性のある認定資格と言えるため、 取得することで日本国内だけでなくグローバルに活躍する場所を広げることができるでしょう。 また、インフラエンジニアであればLinuxに関する知識はどのような業務においても役立ちますので、 基礎的な能力を高め市場価値がを高め業務のパフォーマンス向上に貢献してくれることは間違いありません。インフラはあらゆるビジネスの基盤であり、社会基盤を構成するために不可欠なものです。 インフラが適切に構築されていることで初めてビジネスが効果的に機能することを可能にしますが、 インフラエンジニアはそれらを支える重要な役割を担い、様々なテクノロジーに関する専門的な知識が求められます。企業は、物理的なインフラを提供するだけでなく、技術インフラなど様々な知識が必要な時代になってきており、今後ますますインフラエンジニアの価値が高まることは間違いありません。 テクノロジーはオフィス環境だけでなく、マーケティングや流通チャネルなどの他の分野でも使用されています。たとえばテクノロジーは生産プロセスで使用したり、在庫レベルを監視したりするために使用できます。技術インフラは企業が効率的に業務を遂行し、業界の他の企業と競争できるようにするものです。 国のインフラは経済活動の基盤で、政府の投資によって構築することも、民間企業が投資から収益を上げることを目的として作成することもできます。

インフラエンジニアとして必須の知識がクラウドサービスに関する知識となります。 CompTIAが主催している資格の中でもクラウドサービスに関する最新の情報が盛り込まれており、 今後もその知識はさらに重要になってくることは間違いありません。 クラウドサービスは、インターネットを介したコンピューティングサービスを指します。 インターネットベースのコンピューティングの一種であり、共有処理リソースとデータをコンピューターやその他のデバイスにオンデマンドで提供します。 また、データを処理するためにローカルハードウェアを使用するのではなく、コンピューターリソースの共有に依存しています。 クラウドサービスの利点として、ビジネスを行う際にお金とリソースを節約することができる点が挙げられます。 さらに、消費者がいつ、どのデバイスからでも高品質のサービスにアクセスでき、利便性が高いこともその特徴です。 クラウドには従来のデータストレージオプションに比べて多くの利点があります。 1つめはデータを保存するために高価な機器を購入する必要がないため、ハードウェアへの投資の必要性が減ります。 2つめのは、IT管理が簡素化されることです。これは、すべてのデータとアプリケーションが1つの場所に保存されるため、ITスタッフがそれらすべてを一度に管理しやすくなるためです。
クラウドサービスには、パブリック、プライベート、ハイブリッドの3つのタイプがあります。 まずパブリッククラウドは、契約や発注書を必要とせずに誰でも利用できます。 次にプライベートクラウドは通常、企業や大学などの大規模な組織で使用されます。 このタイプのクラウドは、会社の従業員、メンバー、または学生のみが利用できます。 最後にハイブリッドクラウドは、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方の側面を組み合わせたものです。 これらは、組織が両方の環境のメリットを求めている場合によく使用されます。パブリッククラウドコンピューティングは、データとサービスを一般に公開するクラウドコンピューティングの一種です。データとサービスは通常、サービスプロバイダーに属するサーバーでホストされます。 一方、プライベートクラウドコンピューティングは、データとサービスを特定のグループの人々だけが利用できるようにするクラウドコンピューティングの一種です。 データとサービスは通常、組織独自のネットワークに属するサーバーでホストされます。 ハイブリッドクラウドは、2つ以上のタイプのクラウド(パブリック、プライベート、またはその両方)の組み合わせであり、一意のエンティティのままですが、データとアプリケーションの移植性を可能にする標準化されたテクノロジ(Microsoft Azureスタックなど)によって結合されます。 クラウドストレージは、インターネット経由でファイルへのアクセスを提供するオンラインデータストレージの形式です。 これは、自分のコンピューターや他のデバイスを使用せずにファイルを保存および共有するための便利な方法です。 クラウドストレージは、個人と企業の両方に多くのメリットをもたらします。 個人の場合、特定のデバイスや場所に関連付けられていないため、データをより細かく制御できます。 クラウドストレージを使用すると、生産性を高めるために、自宅や外出先で仕事をすることもできます。 企業にとって、クラウドストレージは、オンサイトでデータを保存するために必要となる高価なハードウェアおよびソフトウェアシステムに投資する必要がないため、コストを節約するのに役立ちます。 クラウドコンピューティングはしばらく前から存在しており、今でも最も急速に成長しているテクノロジーの1つです。クラウドには、コスト削減、スケーラビリティ、俊敏性など、多くのメリットがあります。 また、アプリケーションをパブリックプラウドに移行することも主流の流れです。アプリケーションをパブリッククラウドに移動すると、多くのメリットがあります。それは会社のお金を節約し、ダウンタイムを減らし、そしてより機敏にすることができます。ただしその前に、パブリッククラウドについていくつか知っておく必要があります。
アプリケーションをパブリッククラウドに移動するには、戦略を立てる必要があります。また、それが何を意味するのか、何を得るのかを理解することによって、ビジネスがこの変化に対応できるようにする必要があります。 クラウドサービスは過去10年間で最も革新的なテクノロジーの1つであることは間違いありません。実際、それはますます大きくなっており、ビジネスの運営方法に大きな影響を与え、多くの点でビジネス運営を改善してきました。

さて、CompTIAは「CompTIA A+」「CompTIA Network+」「CompTIA Security+」 「CompTIA Cybersecurity Analyst」「CompTIA Pentest+」「CompTIA Cloud+」 「CompTIA Server+」 「CompTIA Project+」「CompTIA CTT+」 「CompTIA Linux+ Powered by LPI」など多くの資格があります。 CompTIA Linux+以外でもこれらの資格を学習し取得することでキャリアアップを狙うことが可能です。 また、特定のベンダーに依存しない資格となりますが、自身のスキルに関連するベンダー資格などと一緒に学習することでさらにエンジニアとしての知見が広がるでしょう。 いずれにせよインフラエンジニアにとって資格は非常に重要な役割を持ちますので、様々な資格を検討してみるといいでしょう。
CompTIA Linux+では多くのエンジニアのとって必要不可欠な知識の一つである、 Linuxディストリビューションを管理する上で共通して必要とされるスキルが網羅されていります。 現在では多くのクラウド、セキュリティ管理、モバイル、Web管理のアプリケーションにLinuxを活用していることは知られており、その価値は今後もさらに高まると見られております。 CompTIA Linux+は最新のIT市場を状況を踏まえ、自動車・スマートフォン・サーバーやスーパーコンピューターまで多くの現場において必要なLinuxに関する知識を体系的に学ぶことができる資格となっております。 CompTIA Linux+はハードウェアとシステム設定、システムオペレーションとメンテナンス、セキュリティ、Linuxのトラブルシューティングと診断自動化とシェルスクリプトの5つの分野から構成されております。
ハードウェアとシステム設定では、カーネルモジュール、ネットワークパラメータ、ストレージ、クラウドや仮想化テクノロジーなどを設定するための知識が問われます。
セキュリティではパーミッションと認証、ファイアーウォール、ファイルマネジメントのベストプラクティスを理解する知識が問われます。
シェルスクリプトでは基本的なBASHスクリプト、Gitを使用したバージョン管理、オーケストレーションプロセスを実行するための知識が問われます。
システムのオペレーションとメンテナンスではソフトウェアとサービスを管理し、サーバの役割、ジョブのスケジューリングとLinuxデバイスの使用と運用について説明するための知識が問われます。
Linuxのトラブルシューティングと診断ではシステムのプロパティを分析し、ユーザー、アプリケーション、ハードウェアの問題をトラブルシューティングするための知識が問われます。
CompTIA Linux+では、これらの知識を学ぶことでLinux管理者として体系的な知識を身につけ、実践でも活躍できように エンジニアを強力にバックアップしてくれるでしょう。 さらに詳しくCompTIA Linux+を紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

CompTIA Linux+試験について

CompTIA Linux+試験について説明させていただきます。 CompTIA Linux+は最大90問、単一/複数選択、パフォーマンスベースドテスト、 90分で実施され、合格ラインは720(100~900のスコア形式)と設定されております。 出題内容としては、ハードウェアとシステム設定、システムオペレーションとメンテナンス、セキュリティ、Linuxのトラブルシューティングと診断自動化とシェルスクリプトの5つの分野から構成されています。
ハードウェアとシステム設定の出題比率は21%で、 Linuxの起動プロセスのコンセプトについて説明することができること、 与えられたシナリオに基づいてカーネル モジュールをインストー ル、設定、監視することができること、与えられたシナリオに基づいてネットワーク接続パラメーターを 設定、確認することができること、与えられたシナリオに基づいてLinux環境でストレージを管理する ことができること、クラウドと仮想化のコンセプトとテクノロジーを比較対照すること ができること、与えられたシナリオに基づいてローカライゼーションオプションを 設定することができることといった知識が問われます。
システムオペレーションとメンテナンスの出題比率は26%で、 与えられたシナリオに基づいてソフトウェアのインストール、 設定、更新、削除を実施することができること、与えられたシナリオに基づいてユーザーとグループを管理すること、与えられたシナリオに基づいてファイルを作成、修正、リダイレ クトすることができること、与えられたシナリオに基づいてサービスを管理することができること、 サーバーの役割について要約し、説明することができること、 与えられたシナリオに基づいてジョブの自動化とスケジュール をすることができること、Linuxデバイスの使用と運用方法を説明することができること、 Linuxグラフィカルユーザーインターフェースを比較対照することができることといった知識が問われます。
セキュリティの出題比率は19%で、与えられたシナリオに基づいて適切なユーザーおよび/もしくは グループの権限とオーナーシップを適用、取得することができること、 与えられたシナリオに基づいて適切なアクセスと認証方法を設定、実装 することができること、Linux環境におけるセキュリティのベストプラクティスについて要約 することができること、与えられたシナリオに基づいてログ管理を実装することができること、 与えられたシナリオに基づいてLinuxファイアウォールを実装、設定 することができること、与えられたシナリオに基づいてファイルのバックアップ、リストア、 圧縮を実施することができることといった知識が問われます。
Linuxのトラブルシューティングと診断の出題比率は20%で、与えられたシナリオに基づいてシステムプロパティを分析し、適切に修正することができること、与えられたシナリオに基づいてシステムプロセスを分析し、パフォーマンスを最適化することができること、与えられたシナリオに基づいてユーザーの問題を分析し、 トラブルシューティングすることができること、 与えられたシナリオに基づいて、アプリケーションとハードウェア の問題を分析し、トラブルシューティングすることができることといった知識が問われます。
自動化とシェルスクリプトの出題比率は14%で、与えられたシナリオに基づいて基本的なBASHスクリプトを展開することができること、与えられたシナリオに基づいてGitを使いバージョン管理を実施する ことができること、オーケストレーションのプロセスとコンセプトを要約することができることといった 知識が問われます。 以上がCompTIA Linux+試験についての説明となります。

CompTIA Linux+の学習について

CompTIA Linux+の学習について説明させていただきます。 CompTIA Linux+の学習はCompTIAの推奨する 参考書「The Official CompTIA Linux+ Self-Paced Study Guide」を利用するといいでしょう。 学習範囲が全て網羅されておりますので、必要なスキルを取得することが可能です。 また、CompTIA Labs for Linux+を利用することで、 CompTIAの提供するバーチャル環境を提供し、実践的なスキルを学ぶことができます。 こちらは有料となりますが、効率的にトレーニングを行うためには有効な学習の方法の一つと言えるでしょう。

CompTIA Linux+に関連する資格について

CompTIA Linux+に関連する資格について説明させていただきます。 まず一つ目のLinuCですが、これはLPI-Japanが発行する資格で2018年にスタートし、 2020年に改訂が行われ、現在の出題内容となりました。 LinuCで問われる知識はオンプレミスだけではなくクラウド環境まで最新の内容を反映したものになっており、 「オープンソースのリテラシー」やシステム環境の多様化に対応したシステム設計ができる「システムアーキテクチャ」まで、実践的な知識を体系的に学ぶことができる資格となっております。 特に昨今ではクラウド環境における知識は全てのエンジニアに必須の知識となっております。 Linuxシステムの構築・運用に関わるLinux技術者にとどまらず、クラウドシステムや各種アプリケーション開発に携わるIT技術者にとっても有効な技術認定として今後さらに需要が高まる認定資格であることは間違いありません。 LinuCは3つのレベルが設定されており、それぞれ難易度と出題範囲が異なります。 また、順次ステップアップしていく認定構成になっています。上位レベルに認定されるためには、下位レベルの認定が必須という仕組みとなっておりますので 若手エンジニアの場合、まずは下位資格の学習から始めるといいでしょう。
LinuCレベル1では、物理/仮想Linuxサーバーの構築と運用に関して出題されます。 仮想マシンとコンテナを含むLinuxサーバーの構築と運用・管理ができること、 クラウドのセキュリティを理解し、安全に運用できること、 オープンソースの文化を理解し、業務に活用できることといった知識が問われます。 LinuCレベル1は、クラウド環境やオンプレミス環境における「Linuxシステムの構築・運用・管理の専門家」を認定する認定試験として、「Linuxシステムの構築・運用・保守をするために必要な基本操作ができる」 「Linuxディストリビューションを利用するために必要な知識がある」 「Linuxシステムの構築・運用・保守に必要なネットワーク、セキュリティの基本設定ができる」 「クラウド構成技術である仮想化とコンテナの基礎知識がある」 「オープンソースの文化を理解し、エコシステムに貢献できる」といったようなLinux操作においての技術的なスキル指標を確認できます。 これからインフラエンジニアになりたい方や基礎固めを行いたいエンジニアにとって、まず目指すのはLinuCレベル1です。
次にLinuCレベル2は仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができる技術者を 認定する資格となっております。 Linuxシステムの設計、構築、監視、トラブルシューティングができること、 仮想マシンやコンテナの仕組みを理解し、その管理と運用ができること、 セキュリティとシステムアーキテクチャの基本を理解し、サービスの設計、構築、運用・管理ができることといった知識が問われます。 また、クラウド環境やオンプレミス環境における Linuxによるシステム構築、ネットワーク構築を行ったりLinuxの応用的なシステム管理やサーバー構築ができるために必要な知識が 幅広く問われます。 具体的には 「小規模から中規模までのサイトを管理する」 「仮想マシンやコンテナを含む複数システムを統合管理する」 「次のような異種OS(Linux, Windows)混在環境ネットワークの計画、実装、保守、一貫性の維持、セキュリティ設定、トラブルシューティングを行う」 「LANサーバー (Samba, NFS, DNS, DHCP, クライアントの設定)」 「インターネットゲートウェイ(firewall, VPN, SSH, web cache/proxy, mail)」 「インターネットサーバー (HTTP サーバーとリバースプロキシ)」 「プロジェクトメンバーを指導する。」 「システム導入、案件の発注内容、予算等についてプロジェクトマネージャーに助言やサポートをする。」 「代表的な非機能要件である可用性とスケーラビリティを考慮したシステムアーキテクチャの基本パターンを理解し、実際のシステム構成に応用できる。」といった内容が出題されます。 LinuCレベル2を取得することで、基礎的な知識を取得したエンジニアであると第三者に証明することが 可能となります。転職活動やキャリアアップの際にも効果的な資格と言えます。
次に、LinuCレベル3は各分野の最高レベルの技術力を持つ専門家となります。 LinuCレベル3はMixed Environment(300試験)とSecurity(303試験)とVirtualization & High Availability (304試験)の3つの資格が存在します。レベル3の試験は専門試験のため、それぞれ別々の認定です。「有意なLinuCレベル2」を保有し、かつ、300試験、303試験、304試験のいずれか一つの試験に合格すればLinuCレベル3のいずれか一つの認定を取得できます。
ではまず、Mixed Environment(300試験)について説明させていただきます。 Mixed Environment(300試験)は「エンタープライズレベルでの仕事ができる技術者」を認定する資格試験となります。 Linux、Windows、UNIXの混在環境でのシステムインテグレーションやトラブルシューティングができることや、冗長構成でLDAP、OpenLDAP、Sambaを使ったシステムや認証サーバーを構築できるなどといった Linuxを使ってエンタープライズレベルの大規模システム構築やコンサルティングができる、 最高技術レベルのLinuxプロフェッショナルの能力を確認することができます。 インフラの現場は実に様々な環境やテクノロジーによって構成されております。 Linuxだけでなく、インフラエンジニアとして幅広い知識で対応するプロフェッショナルとしての 能力を問われるのがMixed Environment(300試験)となります。 具体的にはSambaを使って、ユーザー管理、ドメインコントロール、セキュリティ、パフォーマンス調整など、ファイルサービスとプリントサービスをWindowsと統合した経歴を有することや、 SambaとLDAP、OpenLDAPを使って完全な環境を計画、構成、設計、構築、実装できるほか、これらのサービスのキャパシティプランニング、セキュリティの評価、トラブルシューティングもできることと いった内容が出題されます。 一般的な勉強期間の目安としては、半年~1年程度と設定されておりますので一定の実務経験をもったエンジニアがしっかりと準備を行い合格できる難易度と理解しておけばいいでしょう。受験する際には認定要件として、 「300試験」、「303試験」、「304試験」のいずれか1つに合格し、かつ、「有意なLinuCレベル2」の認定を持っていると、「LinuCレベル3」に認定されますので しっかりと理解して学習計画を立てる必要があります。
次にSecurity(303試験)について説明させていただきます。 Security(303試験)は「エンタープライズレベルでの仕事ができる技術者」を認定する資格試験とされております。 Linux環境での認証の技術及びシステムセキュリティを考慮したシステム計画、構成、設計、構築、実装ができることや、 セキュアなシステムにするために、ぜい弱性及びその対策を評価し、トラブルシューティングができる知識が問われます。 IT業界において、現在最も需要の高いキーワードの一つがセキュリティとなります。 セキュリティエンジニアの需要は高まっており、今後多くの企業や組織においてセキュリティの専門家が必要になると予想されておりますので、Security(303試験)は大きな注目を集めるでしょう。出題範囲のセキュリティに関する専門知識以外でも 「マルチサイトの企業や負荷が非常に高いインターネットサイトなどのように、複雑な自動化の問題向けにカスタマイズしたソリューションを設計して実装することができること」 「プロジェクトを開始し、予算を意識して作業することができること」 「アシスタントを監督し、問題のトラブルシューティングを支援することができること」 「上位管理職のコンサルタントとなれること」といった知識が問われます。 こちらも一般的な勉強期間の目安として半年~1年程度とされておりますので、難易度の高い資格であることは間違いありません。
最後にVirtualization & High Availability(304試験)を説明させていただきます。 Virtualization & High Availability(304試験)は仮想化システムや高可用性システムを構築するスキルを証明するための資格となります。 仮想化の概念と技術を理解し、Linux/OSSを使って仮想化システムを構築、運用する専門家であることを証明できることや負荷分散、クラスタ管理、クラスタストレージなどの高可用性のための技術をLinux/OSSを使って構築、運用できる能力を証明できる知識が問われます。 特に仮想化においての高度な専門知識はあらゆる現場で必要とされるでしょう。 また、プロフェッショナルとして負荷分散やクラスタ管理なども多くの現場で重要な知識となりますので、 是非学習しておきたいところです。 以上がCompTIA Linux+に関連する資格であるLinuCの説明とさせていただきます。

CompTIA Linux+に関連する資格の二つ目としてVMware認定資格を紹介させていただきます。 今やインフラエンジニアであればVMwareの知識は必須と言えるでしょう。 VMware認定資格はVMwareに関する知識を問うVMware社が認定する資格です。 VMwereは仮想化領域において世界トップシェアを誇る企業であり、 世界的に最も知られているベンダー企業の一つです。 1998年の創業以来多くの仮想化やそれらのテクノロジーに関する製品をリリースしてきました。 VMwere認定資格は仮想化に関する知識や特定の商品に関する知識を問う資格であり、 インフラエンジニアが様々な現場で活躍するためにキャリアアップに役立ちます。 仕組みはやや複雑となりますので、しっかりと理解して自身のキャリアや能力に マッチした資格を学習するといいでしょう。 VMware認定資格の難易度は簡単な順番から「VMware Certified Technical Associate(VCTA)」 「VMware Certified Professional(VCP)」「VMware Certified Advanced Professional(VCAP)」 「VMware Certified Design Expert(VCDX)」に分類され、構成されております。 VMware認定資格の場合、日本語で受験できる試験とそれ以外の言語で受験できる資格に分類されており、 VMware認定資格自体が世界的な資格であることからそのような構成になっている点について理解しておきましょう。
では、VCTAから説明させていただきます。 名前の通り、アシスタントクラスあるいはエントリークラスの 試験となっており、VMware認定資格において最も難易度の低い試験となっております。 対象者は仮想化環境の管理者から委任される運用タスクを実行する若手エンジニア、 、これから業界に入る学生、あるいはキャリアアップを目指すIT業界で働く人材が対象であり内容も 基礎的な内容を網羅する構成となっております。学習としては自己学習で充分で、基礎的な参考書などを何冊か準備しながら 試験対策を進めることがおすすめですが、有料のオンライントレーニングなどを活用して受験対策を実施するという方法もあります。
次にVCPについて説明させていただきます。VCPはVMwareソリューションをインストール、構成、管理、および最適化するITプロフェッショナル向けに設計されている 認定資格です。最大の特徴としては日本語で受験することができるので日本の受験者に人気の資格でもあります。 またVCPはエントリークラスではなく、一定の知識やスキルが求められる資格でもあります。取得することで国際的な信頼性や権威性を獲得することができるため、 日本国内だけでなく海外で働きたい方のスキルアップにも最適です。
次にVCAPについて説明させていただきます。管理者、エンジニア、アーキテクトが対象となり比較的難易度の高い資格として知られております。VCAPではVMwareソリューションの設計と構築(VCAP設計)、 VMwareソリューションの管理と最適化(VCAP展開)に関する知識が問われます。 また、実技試験が実施されることも特徴で、 Deploy試験の実環境操作について難易度が高いことで知られており、高い専門性が要求されます。 英語でのみ実施されることもあり、 一定の語学力だけでなく、高い実践力と専門知識が問われる難易度の高い資格となっております。
次にVCDXについて説明させていただきます。VMwareソリューションおよびシステムを設計、構築、および管理するITプロフェッショナルが問われ、 VMware認定資格で最も難易度が高い資格となります。

さらにVMware認定資格は「VMware Data Center Virtualization」「VMware Network Virtualization」 「VMware Cloud Management and Automation」「VMwareEnd-userComputing」 「VMware Security」「VMware Application Modernization」の専門的な6つの分野に分類されます。 VMwareの取り扱う領域は広いため、それぞれについてしっかりと理解をして自身の受験する分野を選択するといいでしょう。
「VMware Data Center Virtualization」はデータセンターの仮想化に関する資格であり、 vSphereインフラストラクチャを実装、管理、およびトラブルシューティングするための候補スキルを検証し、 ベストプラクティスを使用して、クラウドコンピューティングへの変換を加速できるビジネスアジリティの強力で柔軟かつ安全な基盤を提供するための知識や近いが問われます。
「VMware Network Virtualization」はVMware NSX環境の設計、実装、および管理のスキルのレベルを評価する資格となります。
「VMware Cloud Management and Automation」はVMware vRealize環境をインストール、構成、および管理する能力を検証します。 効率と生産性の向上につながる、反復可能でスケーラブルな方法でデータセンター内の主要なプロセスを自動化するために使用されます。 これらのスキルにより、より複雑な日常の活動を簡素化および標準化して、組織内の信頼性と価値を高めることができますが、このような知識を体系的に理解することが必要となります。
「VMwareEnd-userComputing」はVMware Workspace Oneを使用したデジタルワークスペースソリューションと、VMwareHorizo​​nを使用したデスクトップ管理ソリューションの設計、 インストール、および管理のスキルレベルを評価する資格となります。
「VMware Security」はVMwareのセキュリティソリューションに対する候補者の理解と、NSX-Tデータセンター、Workspace ONE、VMware Carbon BlackCloudなどの VMware製品のセキュリティ機能に対するエントリーレベルのサポートを提供する候補者の能力を検証する資格となっております。
「VMware Application Modernization」はスペシャリスト試験に合格することで検証されたスキルのレベルを評価する資格となります。 以上がVMware認定資格の説明とさせていただきます。

CompTIA Linux+に関連する資格として三つ目に GIAC(Global Information AssuranceCertification)を紹介させていただきます。 GIACはセキュリティプロフェッショナルの技術やスキルを客観的に証明する資格です。 過去数年間、サイバーセキュリティは世界中の多くの人々にとってますます重要なトピックになっています。 サイバー攻撃から身を守るために何をすべきか理解することは非常に重要であり、それを実施できるセキュリティプロフェッショナルの価値はこれからも 上がることは間違いありません。 セキュリティエンジニアは、組織のコンピュータシステムのセキュリティを設計、構築、および維持する専門家であり、組織のシステムのリスクと脆弱性を評価し、不正アクセスからネットワークを保護し、データが危険にさらされないようにする責任があります。 また、物理環境と仮想環境の両方で電子情報資産を保護するためのポリシーと手順を開発します。 セキュリティエンジニアは、ファイアウォール、侵入検知システム、仮想プライベートネットワーク(VPN)、暗号化アルゴリズム、生体認証、2要素認証などのさまざまなテクノロジを使用できます。 GIACを発行しているSANS Instituteは政府や企業・団体間における研究、 及びそれらに所属する人々のITセキュリティ教育を目的として1989年に設立された組織で、情報セキュリティ分野に特化した団体として政界的に有名です。 SANS Instituteは165,000人を超えるセキュリティの専門家や情報システム監査人、システムアドミニストレータ、ネットワーク管理者などが在籍しております。これらの専門家によって常に最新の情報が提供され、 情報セキュリティ教育プログラムや各種セキュリティ情報の更新が行われております。 GIACは実践的なセキュリティに関する知識やインフラに関する専門知識を問う資格であり、具体的にはSecurity Essentials、セキュリティ監査、侵入検知、インシデント・ハンドリング、ファイアウォール、フォレンジック、 Windows OS、Unix/Linux OSなどとった知識が問われます。 学習することで、これらの内容について入門レベルから高度な専門性を要求される分野まで幅広く体系的に学ぶことができます。
GIACを取得するメリットはエンジニア、雇用主や企業の二つの面から説明することが可能です。まず、エンジニアが取得することで、 システム・ネットワーク管理者、セキュリティプロフェッショナル等に対し、システムやネットワークの保護のためにどのようなタスクが必要となるかを理解しており、 それらを実行するためのスキルも持っていることを証明します。 これらの知識は企業のセキュリティ部門やインフラ部門の多くにおいて必要な知識となります。 そのため、転職活動やキャリアアップに役立つだけでなく、エンジニアとしての活躍の場を広げることが可能になるというメリットがあります。
雇用主や企業側のメリットとしては、取得しているエンジニアを雇用することで、 組織のシステムやネットワークを安全であることを取引先に証明することが可能です。 それらは企業としての信頼性を高め、取引をスムーズにするでしょう。 また、GIACは実践的な知識を問う資格であるため組織としては即戦力のエンジニアを獲得したい際の判断材料として活用することができるという点も 大きな価値となるでしょう。以上がGIACの説明とさせていただきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?CompTIA Linux+について 解説させていただきましたので、参考にしていただけましたら幸いです。