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SaaSの概要とクラウドサービスについて

ここではSaaS(Software as a Service)ビジネス、やそれに関連する知識について詳しく説明させていただきます。 現在のビジネスにおいて大きな役割を果たしているクラウドサービスですが、特にIT業界で働くエンジニアにとってクラウドに関する知識は必須と言えるでしょう。 インフラエンジニアやソフトウェアエンジニアやデータベースエンジニア、アプリケーションエンジニアまで あらゆるエンジニアにとってクラウドサービスとの接点を持つことになることは間違いありません。 また、メディアで報道されているようにクラウドサービスは多様化し実に多くのサービスがリリースされ、ビジネスや人々の生活に影響を与えております。 クラウドサービス市場は将来的に大きな成長を見せることは間違いなく大手企業やベンチャー企業などを始めとした多くの企業が積極的にテクノロジーに対して投資を行い開発を進めている分野でもあります。 クラウドサービスは大きく分類するとSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)の3つに分類されます。 これらの3つは提供するサービスの範囲やサービス内容によって分類されておりますので、基本的な知識について紹介させていただきます。

SaaSとPaaSおよびIaaSを技術的な点から違いを説明させていただくとクラウドベンダーもしくはサービス提供側がユーザーに対してアプリケーションとインフラにおいて、 どの部分を担当・管理を行っているのかという点が異なります。 PaaSは「データ」「アプリケーション」をユーザーが管理し、 それ以外のインフラに関する部分である「ランチタイム」「ミドルウェア」「OS」「仮想化」「物理サーバー」「ストレージ」「ネットワーク」は クラウドベンダーやサービス提供側が管理する形となります。 Google App Engine(GAE)などがPaaSとなり、PaaSを導入することで開発者にとってはコストが低くクラウドの開発環境を利用することができるというメリットがあります。
PaaSのメリットや特徴についても簡単に説明しておきます。 メリットの一点目がコスト削減ということです。 PaaSを導入することでアプリケーション開発のための環境構築の初期費用や設備費用などのコストを削減することが可能です。 また、ライセンスなどにかかる費用も同様です。 インフラ環境を構築したあとの運用保守や障害対応などの保守コストも 削減できるため、 長期的にみるとPaaSの費用対効果は非常に高いと言え、これもPaaSを導入する大きなメリットと言えるでしょう。
メリットの二点目がスピードです。 大規模なサービスを開発する場合、その環境を構築することや整備することで時間がかかってしまいます。 そのため、素晴らしいアイデアや技術を保有していても市場に対してサービスを投入するために時間がかかり ビジネスチャンスを逃してしまうケースは決して少なくありません。 PaaSを導入することで開発者はスムーズに開発を行うことが可能であり、 スピード感をもってビジネスを立ち上げることができます。 これもPaaSの大きなメリットです。
メリットの三点目が拡張性となります。 オンンプレミスでインフラ環境構築を行った場合、スケールアップする際のコストがかかるだけでなくケースによっては無駄なスケールアップを実行する必要があり無駄なコストやコストがかかるケースは少なくありません。 PaaSのクラウド環境であればスケールアップやスケールダウンが容易であり、 かつサービスによっては様々なプランが準備されており使用したデータ量に対して適切な形で課金されるケースがほとんどです。 このような拡張性とそれに伴うコスト面はPaaSを導入するメリットと言えるでしょう。 特に変化の激しい近年のビジネスにおいては、PaaSの特徴である拡張性は様々なシーンで役に立つことは間違いありません。 また、近年ではPaaSに関するサービスは多様化しており、PaaSの中でも様々な種類に分類することが可能なので紹介させていただきます。 日本においては知名度が低くとも海外ではすでにスタンダードとなっているPaaSもあり注目しておきたいところです。
PaaSにおいて最も注目を浴びているのがAIaaS(Artificial Intelligence as a Service)となります。 これはサービスとしての人工知能(AI)という意味であり、所謂AI開発のためのプラットフォームやツールをクラウド上で提供するサービスとなります。 従来であればAIは莫大なコストと時間をかけ、高度な知識を保有した専門家が行う必要がありました。 ところがテクノジーの発展によりAIaaSを導入することで最新のAIにおける技術を実装や拡張できるようにすることができるようになりました。 AIaaSとして最も有名なサービスの一つがIBM社が提供するAIプラットフォームであるIBM Watsonです。 IBM Watsonは2006年に開発がスタートしましたが、世界中のIBM社のエンジニアを集結したテクノロジーの集合体とも言える存在です。 IBM Watsonは様々な種類のAPI(IBM WatsonAPI)を提供することで簡単に人工知能の機能を開発することを 実現します。 AIaaSを導入することで低コストでAPIを利用することが可能となります。 IBM Watsonでは機械学習とディープラーニングのモデルや音声認識や言語認識などのAIaaSとして必要なAPIが準備されております。 AIaaSはサービスにより得意とする分野や領域が異なるため、自社の開発目的やサービス内容と照らし合わせたうえでどのサービスを導入するかという点について検討するといいでしょう。 以上がPaaSに関する簡単な説明とさせていただきます。

IaaSは「データ」「アプリケーション」「ランチタイム」「ミドルウェア」「OS」をユーザーが管理し「仮想化」「物理サーバー」「ストレージ」「ネットワーク」 はクラウドベンダーやサービス提供側が管理する形となります。 IaaSの代表的なサービスがGoogle Compute Engine(GCE)やAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)となり、ユーザーはカスタマイズ性が高いクラウドインフラ環境を利用することが可能となります。 SaaSはアプリケーションとインフラのすべての部分をクラウドベンダーやサービス側担当するため、ユーザーは提供されたサービスを簡単に利用することができます。 また、運用保守やアップデートあるいは障害対応といったインフラ面の管理を行う必要がありません。 従来であればサービスを導入する際に、パッケージ商品あるいはライセンスなどを購入する必要があり、 多くの初期費用が必要になることが一般的でした。サービスによりますがSaaSでは初期コストをおさえサービスを利用することができる点が大きな特徴となります。 一方でSaaSはカスタマイズに対して制限があることや、サービスを運営している企業がサービス提供になった場合利用することができなくなるといったデメリットもあります。 また、SaaSビジネスを展開するうえでは専門的なマーケティング知識が必要となります。 SaaSビジネスはサブスクリプションモデルとなるため、収益が安定するというメリットがありますが そのためにはLTVを高めユーザーに寄り添ったサービスを提供する必要がありますので、それらについては後述させていただきます。

SaaSのメリット

SaaSのメリットについてポイントを絞り紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

簡単にサービスを受けることができる

SaaSのメリットの一点目が簡単にサービスを受けることができる点です。 SaaSはクラウドサービスの利点を生かし従来のようにパッケージ商品を購入することや、インストールすることが不要で手軽に利用できる点が大きなメリットとなります。 サービスに登録し、支払いなどの準備を完了すれば即日サービスを利用することができます。 ビジネスにおいて準備や手続きに時間がかかる点は大きなデメリットやリスクとなりますが そういった心配がない点はユーザーにとって魅力と言えるでしょう。 もちろんセットアップに関して専門的な知識がなくとも簡単に実行することができる点も SaaSの魅力となります。

運用保守が不要

SaaSのメリットの二点目が運用保守が不要という点です。 すでに本文で説明したようにSaaSはアプリケーションとインフラのすべての部分をクラウドベンダーやサービス側が担当するため、 ユーザーは提供されたサービスを簡単に利用することができる点がPaaSや IaaSと異なる点となります。 従来のオンプレミス型のサービスでは運用保守のためにリソースが必要でした。 また、障害対応やトラブル対応、アップデート対応などサービスを運用するために 様々な手間が必要でしたがSaaSではそれらは不要となります。 また、SaaSを提供するクラウドベンダーやサービス提供側は ユーザーに対して常に最新のテクノロジーを提供し競争力を担保しております。 そのため、ユーザーは最新のテクノロジーの提供を受け、セキュリティ面や機能面で高水準の サービスを安心して使うことができるという点もメリットとなります。

コストの負担が少ない

SaaSのメリットの三点目がコストの負担が少ないという点です。 SaaSのコストはサービスにより異なりますが、 従来のオンプレミス型のようにインフラ環境を準備し、 自社で開発を行うことと比較するとコストの負担が少ないことは間違いありません。 また、SaaSの多くがサブスクリプション型の課金モデルであり、 初期導入費用を抑え月額の課金サービスであることから、ユーザーにとっては コストの負担が少なく高品質なサービスを利用することができるというメリットがあります。

SaaSのデメリット

SaaSのデメリットについてもポイントを絞り紹介させていただきますので、参考にしてみてください。

カスタマイズ

SaaSのデメリットの一点目がカスタマイズ性に乏しいという点となります。 SaaSのサービスはパッケージングされておりすぐに利用することが できる点が魅力ですが、一方で複雑なカスタマイズを行うことには適しておりません。 SaaSでは多くのユーザーに対して必要な一般的な機能をパッケージング化して サービスとして提供していることが多いため、専門性の高いカスタマイズやそもそもの機能を 変更する必要があるのであればそれに適したサービスを選択するか自社で開発を行うことが 望ましいでしょう。 例えばよりカスタマイズ性を求めるのであれば、すでに説明したようにPaaSを利用することも選択肢の一つです。 PaaSは「データ」「アプリケーション」をユーザーが管理し、 それ以外のインフラに関する部分である「ランチタイム」「ミドルウェア」「OS」「仮想化」「物理サーバー」「ストレージ」「ネットワーク」は クラウドベンダーやサービス提供側が管理する形となります。 自社に開発者がおり、専門的なプログラミング知識をもっているのであればPaaSを利用することで クラウドサービスの利点を生かすことができるでしょう。

サービス終了

SaaSのデメリットの二点目がサービス終了のリスクを負う事となります。 SaaSを提供している企業の都合により、 サービスが終了になってしまうケースもあります。 企業が特定のサービスに依存していたりすると、サービス終了時に別のサービスを 探すことや移行する必要が発生してしまいますのでその点についてはデメリットと言えるでしょう。 大手のSaaSサービスや市場で大きなシェアを奪っているSaaSであれば その心配は少ないですが、生まれたばかりのSaaSやベンチャー企業の提供するSaaSや ツールなどの場合はサービス終了にリスクが高まるという点も知識として抑えておきたいところです。

導入後の教育

SaaSのデメリットの三点目が導入後の教育となります。 SaaSの場合、そこまで複雑な機能を搭載していることは 少ないですが、業務フローやツールの利用方法など一定の教育が必要な場合もあります。 導入する際にユーザーが導入するSaaS製品の特徴をしっかりと 理解しておく必要があります。

SaaSの分類について

SaaSのサービスはその機能や役割によっていくつかの分野に分類することができます。 参考にしてみてください。

グループウェア

SaaSの分類の一点目がグループウェアです。 グループウェアは企業など組織内のコンピュータネットワークを活用した情報共有のためのアプリケーションソフトウェアとなり、ビジネスにおいて必要な情報をネットワーク間で共有するための機能が搭載されており それらを利用することで業務の効率化を行うことが可能です。 グループウェアを導入することで出社せずともオフィスと同じ環境を構築することや 社員同士の連携がスムーズになるというメリットがあります。 メール、チャット、掲示板や各種の管理システムが該当します。 SaaSはクラウド上でグループウェアを提供することが可能であるため、リモートワークを始めとした働き方の柔軟性を高めビジネスを支援することが可能であり非常に相性が良いということがその特徴となります。

バックオフィス

SaaSの分類の二点目がバックオフィスとなります。 バックオフィスとして総務・人事・経理・財務など非生産部門の業務を支援します。 バックオフィス系のSaaSとして有名なサービスがクラウド会計ソフト「freee」であり 「会計freee」「人事労務freee」などのサービスが有名です。 クラウド会計・人事労務ソフトの法人シェアにおいては1位となっていることでも知られております。

マーケティング

SaaSの分類の三点目がマーケティングとなります。 マーケティングの手段には様々ありますが、リード獲得やLTVの最大化、 あるいは収集したデータの分析などSaaSのサービスを導入することで 様々な形でビジネスを支援することが可能となります。

SaaSビジネスの用語について

SaaSビジネスに関連する用語について説明させていただきます。 SaaSを開発する際の参考にしていただけましたら幸いです。

リード

SaaSビジネスに関する用語としてリードがあります。 リードはマーケティング用語でもあり、見込みの顧客を獲得することやそれを 実施するための方法などを指します。リード獲得という使われ方をされることが一般的です。 SaaSビジネスにおいて最も重要なフェーズの一つがこのリードとなります。 いかに優秀なSaaSサービスを提供している企業であっても、 ユーザーに対して認知してもらえないことには受注することができません。 SaaSビジネスにおいては、自社サービスを利用する属性に近い方に 対していかに有効な訴求を行い広告活動を行うことができるかという点が重要です。 最も一般的なWeb広告だけでなく、オフラインでの活動も重要となってきます。 例えば展示場や販促コンテンツ、あるいはポスティングなどもその一つです。 また、SaaSサービスの訴求対象がビジネスマンであれば タクシー広告を利用するなどもよく見られるケースとなります。

ニーズ

SaaSビジネスに関する用語としてニーズとがあります。 SaaSはユーザーの抱える何らかの課題を解決する 方法やツールを提供するビジネスとなります。 ユーザーのニーズがどこにあるのか?という点について深く理解し サービスを開発することがSaaSにおいて重要なポイントになるでしょう。 また、顕在的なニーズだけでなく潜在的なニーズも存在しますので SaaSを利用するユーザーのビジネスや属性について 多くの知識を保有していることがサービス開発において大切なポイントとなります。 また、ベネフィットも非常に重要な用語です ベネフィットは利益であり、ユーザーがSaaSを利用することで どのようなメリットがあるのかという点について簡潔に理解できるようにサービス設計をするといいでしょう。

リードタイム

SaaSビジネスに関する用語としてリードタイムがあります。 これは上記で説明したリードと関連する用語として抑えておきたいところです。 SaaSビジネスにおけるリードタイムはユーザーが認知してから 受注、あるいは入金までの時間を表します。 特にビジネス設計を行う上で重要なものがリードタイムとなり、 SaaSではサービス開発のコストや時間がかかること、 さらに売り切り型のビジネスモデルでないことからリードタイムや 各KPIを設定することが非常に大切となっています。 これらのKPIをしっかりと設定し実行することができればSaaSビジネスの 強みである安定した収益化やストック型のビジネスを実現することが可能となります。

オンボーディング

SaaSビジネスに関する用語としてオンボーディングがあります。 オンボーディングは人材領域における用語として使われることがあり、 採用した人材に対して、入社後の育成・サポートする一連の取り組みを指して使われます。 SaaSビジネスにおけるオンボーディングは ユーザーに継続して利用してもらうためのサービスの利用方法や支援を行うことです。 SaaSビジネスにおいてオンボーディングは非常に重要となります。 その理由はオンボーディングによりユーザーの継続率が変わり、企業の収益に直結するからです。 また、オンボーディングを活用することでアップセルやクロスセルなどを実行することが 可能となりサービスの利益率向上が期待できます。 アップセルはすでにSaaSを導入しているユーザーに対して アップグレードをしてもらうことや単価の高いコースに変更してもらうことです。 クロスセルはすでにSaaSを導入しているユーザーに対して 関連性の高いサービスや商品を提供することです。 SaaSビジネスは月額課金のビジネスモデルですが、 ユーザーに対して複数のサービスを利用してもらうことや別のサービスを利用してもらうことで 収益基盤がさらに安定します。 このようにアップセルやクロスセルを行うためにはサービスに対する満足度を満たす必要があり、 そのためにオンボーディングは非常に重要なのです。

チャーン

SaaSビジネスに関する用語としてチャーンがあります。 チャーンは解約のことを指し、チャーンレートは解約率のことを指します。 何故チャーンが重要なのかという点について説明させていただきます。 SaaSビジネスのようなサブスクリプションモデルにおいて、 ユーザーがサービスに対してどれくらい継続して利用するのかという点は大きな指標になります。 これらを改善することで収益性が向上しますし、収益基盤が安定するからです。 チャーンを月次、年次などで分析しその原因を追究し改善を行うことが SaaSビジネスを行う上で何よりも重要です。 当然ながらチャーンレートが低いほどユーザーは提供されているSaaSに 対して満足をしているということになります。 チャーンレートを公表している企業は少ないですがSaaS大手のSansanは 1%以下のチャーンレートとされております。 企業が一度導入したら他のサービスに変更するメリットを感じさせないほどの満足度を提供することが チャーンレートを考えるうえで非常に重要なポイントとなります。

LTV

SaaSビジネスに関する用語としてLTVがあります。 LTVはLife Time Valueの略であり日本語で顧客生涯価値となります。 LTVはユーザーが特定のSaaSに対して 将来的に使う金額であり、ユーザーが使う時間と利益を軸に定量化した指標となります。 これらはSaaSビジネスにおいて非常に重要な指標となり、 事業を展開する際や新規顧客獲得などあらゆる経営判断に基準となります。 従来のビジネスのように売り切り型のビジネスであればサービスを提供する側は 継続性や購入後のフォローの優先度は低くなってしまいますが、 SaaSのように一件のユーザー獲得単価が高く 継続性が収益に大きく影響する場合、LTVは非常に重要な役割を持ちます。 本文で説明したようにオンボーディングの質を高めることやチャーンレートを下げることと 密接に関係しているのがLTVとなります。 また、サービスを解約するユーザーは顕在化している理由だけでなく潜在的な理由も存在します。 多くの原因を分析をユーザーに寄り添った改善を行うことで LTVを高め安定した収益基盤を構築することができるでしょう。

SaaSのサービス例について

SaaSのサービス例について 有名なサービスをいくつか紹介させていただきますので、 参考にしてみてください。

HENGE

SaaSのサービス例がHENGEです。 HENGEは日本におけるSaaSの代表的な企業の 一つと言えるでしょう。 HENNGE Oneは、クラウドにおけるセキュリティサービスを提供するソリューションとなります。 HENNGE OneはMicrosoft 365、Google Workspace、Box、LINE WORKSなど複数のクラウドサービスに対して横断的に、セキュアなアクセスとシングルサインオン機能などを提供するSaaS認証基盤 を提供するサービスとなります。 日本国内で現在1900社に対して導入されており、大手企業を始めとして様々な業種に対して導入されております。 直近では新たにPPAP対策の「HENNGE Secure Download」、標的型攻撃対策の「HENNGE Cloud Protection」、モバイルアプリ管理の「HENNGE Lock Plus」などの新しい機能を搭載しており、さらにユーザーにとって高品質なサービスを提供しております。 特にコロナ時代において、リモートワーク環境の整備やセキュリティ対策など企業にとって重要な課題を解決するためにHENNGE Oneのサービスは非常に役立つでしょう。 HENNGE One IdP EditionではIDaaS (SaaS認証基盤) を中心とし、アクセス制限や多要素認証機能、セキュアブラウザを追加したプランとなります。 IP制限、デバイス証明書、セキュアブラウザ、多要素認証など豊富な認証機能で利便性と安全性のバランスとれたクラウド利用をサポートします。 HENNGE One IdP EditionではID/パスワード管理・端末認証・IP制御、SaaS時代に必要な機密性と利便性を実現することが可能です。 また、170以上のSaaSに対応しグループウェア・コミュニケーション・ワークフロー・人事管理、幅広い領域のSaaSとシームレス連携します。 デバイス証明書・アプリ・ワンタイムパスワード(パスワードレス含め)など、ID/パスワードに加えてもう一段階認証を追加してよりセキュアにします。 また、HENNGE One IdP Editionでは脱パスワードのテクノロジーも大きな特徴となります。 企業においてパスワードは様々な課題を抱えております。 HENNGE One IdP EditionではIDとパスワード認証といった従来の方法ではなく、別の認証(所持情報・生体情報)手段の方法を実現しております。 パスワードを利用しない認証を導入することで、パスワードの盗用というリスクの撲滅、パスワード管理コストの除去、最高のユーザーエクスペリエンスの提供を 実現しております。 HENNGE One IdP Editionでは「シングルサインオン連携」「IPアドレス制御」 「デバイス証明書制御 (iOS / Android / Win / Mac / Chromebook)」「ユーザープロビジョニング(Microsoft 365 / Google Workplace)」 「端末制御(ブラウザ制御)」 「Push型 ワンタイムパスワード(HENNGE Lock)」 「ワンタイムパスワード」「HENNGE Lock Plus」「アクセス履歴の確認」 「パスワードポリシーの設定」「AD連携」「セキュアブラウザ」 「Support Plus(設定代行)」の機能を月150円~で利用することが可能です。 HENNGE One E-Mail Security Editionではメール攻撃、誤送信対策や情報漏えい、PPAPなどのメールセキュリティや監査に役立つ機能が統括したプランとなります。 Microsoft 365とシームレスに連携し、フィッシング詐欺・ランサムウエア攻撃への対策、あるいはPPAP(パスワード付添付ファイル送信)運用の見直し・継続、双方などを 実現します。 HENNGE One E-Mail Security Editionでは「メールフィルタリング」「メール一時保留」「Secure Download」 「SPF/DKIM対応」「上長承認」「Cloud Protection」 「Secure Transfer2GB/回)」「E-Mail」「Archive」「Support Plus(設定代行)」の機能を月200円~で利用することが可能です。

Sansan

SaaSのサービス例の二点目がSansanとなります。 Sansanは2007年に創業され、2019年に東証マザーズ、2021年には東証一部に上場しました。 Sansanは社内の名刺を一括管理することで、 企業の成長を後押しする名刺管理サービスを提供している企業であり、 中小企業から大手まで、8000社に活用されております。 名刺管理の市場では80%以上のシェアを握っており、業界のトップシェアとなります。 SaaSの代表例と呼ばれることも多いSansanですが、その特徴について 簡単に説明させていただきます。 Sansanではただ名刺を管理するだけでなく、名刺をはじめとしたあらゆる「顧客データ」を連携することで、 働き方を変え、企業の成⻑を後押しすることがその最大の特徴です。 企業にとっては、近年大きな話題となっているDX(デジタルインフォメーション)を 推進するための強力なツールとなります。
Sansanの特徴の一点目がAI名刺管理による営業支援となります。 企業では名刺交換をしたものの、その後利用しなくなってしまう名刺が存在します。 また、それらを部門間で共有することや可視化することができれば企業間や人との繋がりをビジネスに 活用することができ組織としての営業力の向上に繋がります。 特に社員数や部門数の多い大企業や、頻繁に多くの会社と接点を持つ企業の場合せっかく名刺交換をしてしまってもその情報がサイロ化してしまい有効に活用できないケースは少なくありません。 SansanではAIの機能を使うことと、手入力を行うことにより名刺を99.9%の精度でデータ化することが可能となります。 高度なAI 技術により、会社・人物単位で名刺情報を管理できるため、昇進や異動などの人事異動情報も自動で集約できます。 それにより正確な人物データを共有できるので、社内に眠る人脈を全社で有効活用することができます。 Sansanを利用することで自分の名刺だけでなく、同僚や上司など部門を越えて社内の人脈を検索することができます。 また、アプリを使えば、アドレス帳に登録していなくても外出先からすぐに電話・メールなどで、スムーズにコミュニケーションを始めることができます。 従来であればこのような情報は俗人化し可視化することが難しい部分でしたが、Sansanを利用することで 円滑な名刺活用が可能となります。 名刺交換した相手との接触履歴(面会・メール・電話など)を名刺に紐付けて管理し ソートや検索も可能で、これにより名刺情報だけでなく、名刺に関連した商談メモや顧客情報などの蓄積・共有することが可能になります。 もちろんそれらを後で見返すことで日報や活動報告としての機能も期待できますので非常に効率的です。 また、SansanのAI名刺機能では、AIの機能を使い次に会うべき人物の候補なども提示されます。 レコメンドに対して回答された「興味あり・なし」という結果をAIに学習させることでレコメンドの精度を改善することも可能となりますので、利用を重ねることで営業支援の効率化の向上を期待することができるでしょう。
Sansanの特徴の二点目がデータを整理・統合し、 最適なデータに進化させるSansan Data Hubの機能となります。 Sansan Data HubはSansanが名刺管理を提供する中で蓄積された、技術とノウハウにより、 社内のデータを正規化・統合・リッチ化するテクノロジーとなります。 名寄せとデータクレンジングを自動で実行することで、高品質な顧客マスタを構築することが可能となり 企業のマーケティングを強力に支援することが可能となります。 具体的にはSFA/CRM内の取引先情報の品質向上を可能にし、より高品質なマーケティング施策などの支援を行います。 従来であれば顧客情報が重複している、最新化されていない、 入力項目にばらつきがあるなど、データ品質が悪く正確な情報が取得できないケースが少なくありませんでしたが、Sansan Data HubはSansanを利用することで名刺をスキャンするだけで不足情報の補填や情報の正規化を実現することが可能となります。 これにより質の⾼い顧客データを蓄積し運用担当者へ負担を軽減することが可能です。
Sansanの特徴の三点目が名刺データを取得し、名刺データを軸に検索や分析をする機能となります。 Sansanに取り込まれる名刺データは最も新しく、正確な顧客データとして取り扱うことができますので それを軸に企業活動の生産性を上げるために活用することができます。 すでに説明させていただきました営業支援はその代表的な例となりますが、それ以外でも様々な活用方法が存在します。 例えば反社チェックとなります。名刺をスキャンすることで、反社会的勢力との関わりを網羅的に検知することが可能です。 Sansanに取り込まれた全ての名刺データに対し、取引リスクを早期に検知することで、企業のリスクマネジメント強化を実現しコンプライアンス強化に繋げることが可能です。 それによりリスクマネジメントを実現し、組織を守り強固な企業体制を構築することができるでしょう。

Chatwork

SaaSのサービス例の三点目がChatworkとなります。 Chatworkは国内の利用者トップの中小企業向けビジネスチャットとなります。 Chatworkではビジネスコミュニケーションを円滑にするために4つの機能を搭載しており、その一つがチャット機能となります。 チャット機能は直感的に誰もが簡単に利用することができるツールであり、 多くのビジネスマンにとって非常に有効なツールとなります。 グループチャット機能により社内外のユーザーと案件や部署単位で作成し、複数人で会話を進めることができるためビジネスを円滑に行う支援を行います。
Chatworkのチャット機能についていくつか紹介させていただきます。 メッセージ検索機能では過去のメッセージの中から特定の言葉や数字などを検索することが可能です。 マイチャットではユーザーのみが見れるチャット機能であり、メモの代わりに利用することができテキストやファイルを保存することが可能です。 ピン機能ではチャットをピン止めし、チャット一覧の上部に位置を固定することができ、 これにより優先順位の高いチャットを表示することができます。 タスク管理機能は依頼されたタスクをそのままTo Doとして管理することが可能です。 Chatworkのタスク機能ではタスクを作成・編集することができます。 わざわざ別のタスク管理ツールや業務管理ツールなどを立ち上げる必要がなく、 Chatwork上で業務管理を行うことができるためユーザーが効率的に業務を行うことができます。 また、タスクを完了するとタスクを依頼した相手にも通知が行われますのでスムーズに業務を 行うことが可能です。 ファイル管理機能では、やり取りしたデータを一覧で閲覧、ダウンロードすることが可能です。 ファイル管理において、今までにアップロードしたファイルを確認することができるだけでなく、 ファイルプレビューにおいてアップロードした画像ファイルをプレビュー表示することができます。 また、チャットにアップロードされたファイルは、チャット参加メンバーはダウンロードすることができます。 ChatworkはSaaSの中でもチャーンレートの低いサービスとして 有名であり、一度サービスを導入した企業は解約を行う例が少ないため ユーザーのニーズを満たしたサービスと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか? SaaSビジネスに関連する知識について 説明させていただきましたので、参考にしていただけましたら幸いです。