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DB(データベース)エンジニアへの就職、転職などを目指す際、役に立つ資格についてご紹介します。

DBエンジニアとは

DBエンジニアとは、データベースの開発・設計、運用や管理などを行うエンジニアの総称です。今やどの企業でもIT化が進んでおり、データの蓄積と管理、またそれらの活用は重要な課題となっています。
DBエンジニアは以下の3つの職種に分けることができます。

データベースの開発者、設計者

クライアントがどのようなデータを扱いたいのかをヒアリングし、最適なデータベースを開発・設計していきます。 Oracle Database、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQL、など様々なデータベースアプリケーションを用い、クライアントの要求に応じてデータベースを開発します。

データベース管理者

データベースのシステムが動作するサーバーを管理し、サーバーの最適化や効率化を図ります。

データベース運用者

データベースへのアクセス権の管理や、データのバックアップシステム、またセキュリティ設計などを行います。

いずれの職種であろうと、様々なデータベースへの深い知識、あらゆるDBソフトウェア製品への使用技術、また他部署やクライイアントとの関わりも多いことがらコミュニケーション能力なども必要となってきます。

そんなDBエンジニアですが、資格がないとなれない職業ではありません。
しかし未経験からDBエンジニアを目指す際には、資格があったほうが有利ですし、 現役の方でも資格を取ることで、キャリアアップにつながります。
以下で、DBエンジニアに関する資格をご紹介します。

DBエンジニアに役立つ資格

国家資格、ベンダー資格どちらも紹介します。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の内のひとつで、プログラミング、データベース、セキュリティ、ハードウェアなど、ITにまつわる様々な知識を問う国家資格です。
上位資格に応用情報技術者試験、さらに上位資格である高度情報処理技術者試験が存在します。
基本とついていますが、試験範囲が広く、合格率は20~30%ほどとなっており、難易度は比較的高いです。
しかしIT業界で働いていくために必要な基礎知識を網羅しているので、取得しておくよいでしょう。

データベーススペシャリスト

先ほど記述した、高度情報処理技術者試験のうちのひとつで、データベースの技術的な専門性を有することを認定する資格です。
技術的なことはもちろんですが、業務分析の分野のウウエイトが大きく、実務経験者であっても合格はとても難しいと言われております。
合格率は10%程度ですが、この資格の取得を目指している方々は、すでにそれなりの技術者達ばかりです。
その中でのさらに10%ということは、実際は数値以上の難易度があると言ってもよいでしょう。
経験の浅い方は実務を積みながら長期的な目線で学習を進めていきましょう。

オラクルマスター(Oracle Master)

オラクルマスターとは、「日本オラクル社」が運営する「Oracle Database」を扱う技術を測る資格です。
「Bronze」、「Silver」、「Gold」、「Platinum」の4段階の難易度があります。
いきなり「Silver」から受けるといったことはできず、「Bronze」から順に取得していかなければいけません。
ちなみに「GOld」、「Platinum」の受験にはオラクル主催の講義を受講しなければいけません。受講料は最低でも15万円、最も高くて60万円ほどかかりますので、いろんな意味で難易度は高いです。

MCP(マイクロソフト認定資格プログラム)

マイクロソフト社が実施している、「マイクロソフト認定プロフェッショナル資格」です。MCPという単独の資格ではなく、製品やバージョンに応じて細かく区分されていることが特徴です。

MTA(Microsoft Technology Associate)

入門向けの資格です。資格としては弱いですが、とっかかりには良いでしょう。

MCSA(Microsoft Certified Solution Associate)

対象となる製品の主な機能を理解し、基本的な技術を身に着けていることの証明となります。

MCSE(Microsoft Certified Solution Expert)

現在、マイクロソフト社が主要資格と位置付け、IT技術者が目指すべきレベルと認定されています。3年ごとの更新が必要となります。

MCSD(Microsoft Certified Solution Developer

MCSEと同じく、主要資格と位置付けられている資格です。こちらは2年ごとの更新が必要となります。

いずれの区分も、複数の試験を受験しなければ認定されず、難易度は高いです。

OSS-DB(オープンソースデータベース技術者認定試験)

OSS-DB Examとは、LPI-Japanが実施する「オープンソースデータベース技術者」の認定試験です。
「Silver」と「Gold」の二段階があり。Silverを取得していなければGoidを受験することはできません。
試験内容はPostgreSQLを基準としており、データベースの設計や運用のような基本的な内容から、大規模な運用を見据えた技術力まで問われます。
なお、合格率は非公開となっております。

最後に

以上がDBエンジニアを目指す際、役に立つ資格の紹介となります。いずれにしても全くの未経験からDBエンジニアを目指すことは難しく、なにかしらのエンジニアとして実務経験を積みながら、DBに積極的に触っていくことが重要となります。
資格が必須な職種ではありませんが、客観的なスキルの証明として有効ですし、目標がないままの学習はモチベーションを保てませんので、自身の実力に合わせて資格の学習を始めてみてはいかがでしょうか?