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クラウドサービスの代表格であるAWS

現在AWS案件は急増しており、AWSエンジニアのニーズも日に日に高まっています。 AWS未経験者の方の中には、AWSを習得してみようか悩まれている方も多いと思います。 しかし、AWSを使えるようになることで具体的にどれくらいの給料が見込めるのでしょうか?

今回はAWS案件のトレンドと、AWS案件の給料相場についてご紹介します。

AWS案件の種類と特徴

AWSの特徴の一つとしてサービスの種類の幅広さが挙げられます。 そしてそのサービスは今でも次々と追加され続けています。 そのためAWS案件もおのずと業務の内容が非常に幅広くなります。 今現在AWS案件には大きく分けて下記の4つの案件があります。

1:オンプレミス(物理サーバー)からAWSへのリプレイス

既に設計済みの物理サーバーから移行先のAWSサーバーの設計とリプレイスを行う業務です。 物理サーバーをそのままクラウド上に再現するだけでなく、AWSサーバーを利用するメリットを最大限享受できるように設計する能力が求められます。 クライアントは事業会社がメインとなり、比較的規模の大きな案件となります。

AWSに関する知識・開発経験だけでなく、オンプレミスでのインフラエンジニアの経験が必要になります。

2:AWSを用いたインフラ設計と構築

AWSを用いて1からインフラの設計と構築をおこないます。 クライアントはスタートアップ企業やベンチャー企業がメインとなります。

インフラエンジニアとしての経験は必須です。 また構築したサーバーにそのまま開発エンジニアが作成したWebサービスやアプリケーションをのせることになります。 そのため、Webサービスまたはアプリケーション開発の知見や経験もあると開発エンジニアとの連携がとれ、スムーズに業務をすすめられるでしょう。

3:AWSサービスの運用と監視

設計・構築が完了したインフラの運用と監視を行います。 物理サーバーと異なり、AWSでは基本的なサーバーの運用と監視はAWSで実施してくれますが、AWS上で作成したシステム、インフラはこちらで運用・監視していく必要があります。 リソースの追加検討やインフラの設計見直しなどのインシデント管理を行います。

何かしらのクラウドサービスの運用・監視経験が求められます。

4:AWSでのWebアプリケーション開発

AWSを用いた社内でのWebアプリケーション開発の業務です。 クライアントはスタートアップ企業やベンチャー企業、事業会社など多岐に渡ります。 開発するアプリケーションに関しても、BtoB向けWebアプリやBtoC向けのWebサービス、ECサービス、クラウドサービスなど多種多様です。

以上が現在トレンドとなっているAWS案件です。 近年では、この他にも動画配信などのストリーミングやAIデータ分析などの案件も増えてきているようです。 AWSのサービスが追加されれば、その分案件の業務内容も変わってきます。 今後も案件の業務内容は更に幅広くなるでしょう。

このように、AWSの知見・知識があれば非常に幅広い案件に携わる事ができます。 案件数も非常に多く、また今後も増え続けることが予測されます。 AWSの知見・知識・経験を持つことで、案件の選択肢を大幅に広げる事ができるのです。

またAWS案件はAWS案件未経験者でも挑戦しやすい点が大きな特徴です。 たとえばアプリケーション開発の経験がなかった場合、アプリケーション開発の案件を獲得することは至難の業です。 不可能と言っても過言ではないでしょう。 通常の案件は、業務経験がなければ取ることがかなり難しくなります。 つまり、フリーランスになる前に会社に所属して業務経験を積んでから取り組むことになります。

しかし、AWS案件の場合、AWS案件の経験がなかったとしてもインフラエンジニアやアプリケーション開発、インフラの運用・保守・管理など関連する他の業務経験があれば案件を獲得することが可能です。 もちろんAWS案件経験者と比較すると案件の単価が下がることにはなります。 実際の案件を受け持ちながら、経験を積むことが出来るのはAWS案件ならではと言えるでしょう。

では次はAWS案件の給料相場についてご紹介します。

AWS案件 給料相場とは

AWS案件の給料は他の開発言語に比べると比較的高単価です。 経験年数や、AWS以外の知識・スキルにもよりますが、AWS業務経験が5年を超えれば年収1000万円を狙うことも可能です。 まずはAWS案件経験年数別の平均給料を見ていきましょう。 AWS案件で主流となっている週5日の常駐案件だった場合、案件の給料相場は以下のようになります。

・業務経験1年未満:25万円〜30万円
・業務経験1年:30万円〜45万円
・業務経験2年:40万円〜55万円
・業務経験3年:50万円〜65万円
・業務経験4年:55万円〜75万円
・業務経験5年以上:65万円〜85万円

ここで言う業務経験とはAWS案件の業務経験を指します。 そのため、開発エンジニアやインフラエンジニアなど他の業務経験年数によってもこの相場は上下します。

一般的なインフラエンジニアの平均月収は60万円と言われています。 比較すると、AWS案件業務経験3年でインフラエンジニアの平均月収を超えることになりますので、AWS案件が高単価であることがよく分かるでしょう。

AWSは現在ニーズが急増し、案件数が年々増加しています。 しかし、AWSの知識や知見、AWS案件の経験を持っているエンジニアはまだまだ不足している状態なのです。 今後もAWS案件は高単価での発注が継続される見込みです。

ではAWS案件で更に給料を上げていくためにはどうしたら良いのでしょうか?

AWSで更に給料を上げるためには?

AWS案件で更に給料を上げていくためには、以下の3点を実行することが重要です。

1:AWSの知識・知見を広げる

AWSはサービスの種類が多く、更に日に日に新しいサービスが追加されています。 AWSの知識・知見を深めるだけでなく、AWSの最新トレンドを注意深く追い、最新情報までしっかりと掴んでいくことでクライアントへの提案の幅が広がり案件の単価を上げていく事ができます。

また似たような業務内容の案件ばかりを受注するのではなく、様々なパターンの案件を受けるようにしましょう。 ありとあらゆるパターンのAWSの使い方を身につけることは、単価を上げる近道です。 これはAWS案件に限った話ではないかもしれませんが、業務の経験の幅は広ければ広いほど給料アップに繋がっていきます。

2:上流工程やマネジメントの経験を積む

エンジニアの給料は業務範囲が上流であればあるほど上がります。 そのため、少しでも上流工程の案件を受注できるようにしましょう。

特に評価が高いのは要件定義や設計などから参加した経験や、チームリーダーまたはプロジェクトリーダーなどの人材のマネジメント経験です。 特に後者は、この経験を持っているエンジニア自体がかなり貴重です。 このような要件定義や設計などの上流工程での経験やマネジメントの経験があることをしっかりアピールすれば、次の案件でも上流工程から携わる事ができ、より高単価な案件を獲得することができます。 またこのような経験が積める案件を見つけたなら、なるべく挑戦するようにしましょう。

3:資格を取る

AWS認定試験やLinux系の資格を取得することも、単価アップに繋がります。 特にAWS認定試験は単価にダイレクトに影響するでしょう。

AWS認定試験とは、AWSを使ったクラウドの知識レベルを評価するための資格で、Amazonが公式に提供しています。 この資格を取得することで自分のAWSの知識・スキルを客観的に示す事ができます。 またこの資格は、AWSを効率よく学習・体得できるように試験が組まれているため、スキルアップに繋がることも特徴です。 他の試験では実務に役立たない知識が出題されるなど、取得が実務スキルアップに結びつかないことが多いのですが、AWS認定試験は実際の業務に役立てる情報が出題範囲になっているのが特徴です。 試験対策をすることでAWSを効率よく理解、習得でき、かつ第三者に客観的なスキルの証明が出来るようになるというのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

AWSの試験はアーキテクト、運用、開発という3つのジャンルにそれぞれベーシック、アソシエイト、プロフェッショナルというレベルが設けられています。

ベーシックは基本的なAWSの知識が問われます。 半年の基本的なAWS業務経験とクラウドに関する知識レベルがこのベーシックに値します。 AWS業務未経験者はまずベーシックの取得を目指しましょう。

アソシエイトは1年のAWS業務・AWSを利用したクラウド構築の経験を想定したレベルです。

そしてアソシエイトの上位がプロフェッショナルです。 プロフェッショナルは2年のAWSを利用した設計・運用・監視・トラブルシューティングなどの業務経験を想定したレベルです。 プロフェッショナルまで取得できればかなりのアピールポイントになります。

試験料は受験するレベルによって変わりますが、1万円〜3万円の間で受験可能です。 案件を獲得する際に非常に強い武器となる資格ですので、ぜひ挑戦してみましょう。

まとめ

今回はAWS案件の給料相場についてご紹介しました。 AWSを使えるようになることで、他のエンジニアよりも比較的高単価な案件を受注することが出来ます。 AWS案件は間口が広く、比較的初心者でも挑戦しやすい案件です。 案件が増えている今、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。