フリーランスITエンジニアの仕事と単価相場とは?高収入を狙うコツも紹介
はじめに
フリーランスITエンジニアと一口に言っても、仕事の種類や内容は多岐にわたります。もちろん、それぞれの種類によって相場単価も異なります。
具体的にどのような仕事があり、どの仕事が最も単価が高いのでしょうか。また突然仕事がなくなり生活に困ることはあるのでしょうか。
そこで今回は、フリーランスITエンジニアの仕事や単価相場から、事前に知っておいた方が良い仕事がなくなるケースと対処法を紹介します。実際に仕事がなくなってから焦らないよう、生活に困らないように理解を深めておきましょう。
フリーランスITエンジニアの仕事と案件の単価相場
まずは、具体的にどのような仕事があるのか、また案件の単価相場はどのくらいなのか説明していきます。 それぞれの仕事内容についても紹介していきますので、ポイントを押さえておきましょう。
システムエンジニア
「システムエンジニア」は、クライアントとのミーティングをベースに仕様書の作成や要件の定義を行います。さらに、最適なシステムの立案や設計から開発までを担います。 また従事するスタッフのマネジメントも担うケースもあるなど、システムエンジニアの仕事は比較的コンサルティング要素が強い傾向にあります。
システムエンジニア案件の単価相場は60万円程度です。もちろん、経験している年数や使用できる言語によって相場は大きく変わるため、スキルアップによって高単価を狙えます。 案件数も多いため、数多あるエンジニアの中でも大きな可能性のある仕事といえるでしょう。
データベースエンジニア
「データベースエンジニア」は、顧客や商品といった情報など、システムのデータベースを構築する業務を行います。 扱うデータを整理して、どのように引き出すかを考えるスキルが必要です。また「Oracle」や「Microsoft SQL Server」といった関係データベース管理システムの知識も要求されます。
データベースエンジニア案件の単価相場は55万円程度です。仕事内容はデータベースの運用や保守・設計・構築など多岐に渡るため、その分単価の幅も広くなっているのがデータベースエンジニアの特徴です。
ネットワークエンジニア
「ネットワークエンジニア」は、ネットワークシステムの設計や運用から管理まで行います。 システムを効率的に運用するため、セキュリティ面に配慮しながら情報ネットワークを構築します。「CCNA」や「CCNP」などのシスコ系資格、または「応用情報技術者」といった資格が必要となります。
ネットワークエンジニア案件の単価相場は65万円程度です。セキュリティ・各種OS・サーバーなど、求められるスキルや知識が多いため、エンジニアの中でも単価は高めに設定されています。
インフラエンジニア
「インフラエンジニア」は、システムを運用する機器の選定・構築、またはデータセンターにおける保守業務を行います。 保守業務の場合、24時間365日体制で複数人が交代制で対応することもあります。企業によっては、ネットワークエンジニアと兼務するケースも存在します。
インフラエンジニア案件の単価相場は70万円程度です。相場が高い分、要求されるスキルや知識も高くなりますが、エンジニアの中でもやりがいがある職種の一つです。
フロントエンジニア
「フロントエンジニア」は、主にWeb制作の現場で作業を行います。Webはさまざまなプログラミング言語を使用して構築されますが、高度なプログラミングに依存せずに最終的な仕上がり・メンテナンス性を意識した調整が求められるケースもあります。 このように、完成形から逆算して構築に落とし込む技術も必要となります。
フロントエンジニア案件の単価相場は55万円程度です。JavaScript・HTML5・CSS3・PHPといった言語を中心に、高い技術を持っている人が多いです。 案件数も比較的多く、大企業の案件であれば100万円以上を狙えるものも存在します。
フリーランスITエンジニアで仕事がなくなる3つのケースと対策方法
では、一体どういった時に仕事がなくなるのでしょうか。 事前に知っておくことで、さまざまな対策を立てることができますので、しっかり理解しておきましょう。
決まっていた案件が突然キャンセルされた
次の案件が決まって安心していた矢先、何故か「案件が突然キャンセルになってしまった」なんてことは意外とあります。「他の案件は断ったのに......今後の仕事・生活どうしよう......」と、焦らないためにも、ここでしっかりとポイントを押さえておきましょう。
提案や見積もりを提出しているのに返答がない
大手のクライアントに本格的な提案や見積もりを提出したものの、いつまで経っても返信がなく、「決裁が進まずにスケジュールが大幅にずれてしまった......」なんてこともあります。
長期で案件に入っていたプロジェクトが急遽解散
長期で入っていたプロジェクトが、急遽「今月で終了する」などと報告されたら誰ても不安に思うでしょう。
フリーランスITエンジニアで仕事がなくなった際の対処法
いくら事前に対策を行っていたとしても、突然仕事がなくなるケースはあります。
では、実際に仕事がなくなった場合、どうすればいいのでしょうか。ここでしっかり対処法を理解して万が一の時に備えておきましょう。
知人や友人に相談
仕事がなくなってしまった場合、まずは知人や友人に相談してみましょう。この時、プライドを気にする方もいるでしょう。ですが、生活がかかっているため、プライドを気にする余裕はないはずです。 プライドを捨てて今の状況を素直に話してみましょう。
クライアントを紹介してもらえる可能性もありますし、何かしらのアドバイスをもらえるかもしれません。この時、顔が広い方に相談すると良いでしょう。
過去のクライアントに連絡
過去のクライアントの場合、一緒に仕事を行った実績があります。一緒に仕事をした際の仕事への姿勢が真面目であれば、再度案件を受注できるでしょう。 もちろん実際に案件を受注できるかどうかは時期やタイミングにもよります。
SNSなどで情報を発信する
FacebookやTwitterなどのSNSで、「仕事募集」や「仕事をください」と率直に情報を発信するのも効果的です。 幅広い人に伝わるため、タイミングが合えば案件を受注できる可能性も十分考えられます。
IT業界の交流会に参加
IT業界の勉強会・交流会に参加してみるのも一つの手です。 IT業界では業界委託の開発ニーズは、どこかの企業で常にあります。そのため、運が良ければ企業の事業責任者といったキーマンと出会え、その場で案件を受注できる可能性もあります。
フリーランスITエンジニアとして高収入を得るためのポイントとは
これからフリーランスITエンジニアとして働きたいと考えている方から現在既に活躍されている方まで、自分のスキルや知識を最大限に活かしより多く稼ぎたい、収入を得たいと考えている人は多いでしょう。
一つの目安、目標となる単価は100万円以上という数字です。100万円以上の高単価案件を受注できるタイプは2種類存在します。
それが、「レアスキル」と「ゼネラリスト」です。
【レアスキル】
- レアスキル:企業にとって技術者の確保が難しいスキルを持っている
- 例:国内で希少価値の高い「Python」や、経験者が少ない「Go」、実務経験者の数が足りていない「Rudy」などのスキルを持っている
【ゼネラリスト】
- ゼネラリスト:フレームワークを自分で作成でき、インフラ領域にも知見があるなど幅広い技術と知識がある
- 例:Java・PHPといったプログラミング言語のコーティングだけではなく、要件定義から設計までの上流工程・インフラの知識を身に付けるなど、幅広い知識やスキルがある
100万円以上というより多くの収入を得るためには、レアスキルを身に付けるのも良いのですが、
- メインスキルとなるプログラミング技術
- 設計・インフラに関する技術
などを身に付けることで自分の市場価値を上げていくのも高収入を得る一つの手段となります。
とはいえ、このように高単価案件を受注できるのは、日々勉強し努力を怠らない人材です。 その時代のトレンドを先読みし、自分の力で勉強することは大変ですが、自分にしか見出せない価値を企業に提供できれば自然と単価は上がるでしょう。
まとめ
フリーランスITエンジニアの仕事や単価相場から、高収入を得る秘訣について説明してきました。 フリーランスのITエンジニアとして高収入を得たいのであれば、トレンドに敏感になり、日々努力しなければなりません。IT業界の動向をいち早く読み取り入れることは力のいることですが、スキルとして身に付けることができれば大きなアピールとなり、どんな場所でも活躍できるでしょう。