支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


退職時の挨拶は何を言えばいいの?

退職する場合、出社最終日に同じ職場の人やお世話になった人に挨拶をすることがあります。 しかし、挨拶で何をいえばいいのかわからない方も多いと思います。

立つ鳥跡を濁さずという言葉があるように、最後はお世話になった人に感謝を伝え、気持ちよく退職することが大切です。 ここでは、お世話になった会社を円満に退社するために重要な退職の挨拶で話すべき内容についてご紹介します。

退職の理由

まずは退職する理由について簡単に話しましょう。 退職理由について詳細を話す必要はありません。「一身上の都合」と話しておけば大丈夫です。

結婚や出産などポジティブな理由の場合は、話しても問題ありませんがあまり長くならないよう簡潔に伝えるだけにしましょう。 また、退職理由がネガティブなものの場合は、会社に残る人たちにとっては気分のいいものではありませんので、絶対に話さないようにしましょう。

退職後あなたがどうするにしても、いつまたどこかで会うことになるかもしれません。最後は気持ちよく退職できるよう心がけるようにしましょうね。

印象に残っていること

挨拶の際には具体的な印象に残ったエピソードを話すと良いでしょう。 「周りの同僚に力を貸してもらって困難を乗り越えたエピソード」などがオススメです。 誰しも入社した当初には、周囲の方に助けてもらったエピソードがあると思います。これらの経験を具体的に盛り込むことで、より感謝の気持ちがこもった挨拶になります。

感謝の気持ち

最後にこれまで共に働いた方々へ感謝の気持ちを伝えましょう。 働いた方たちに感謝を伝え、気持ちよく退職することが大切です。

これからの会社の発展やお世話になった方々の活躍・健康を祈念する内容などを盛り込みましょう。

退職時の挨拶で気をつけたいこと

退職時の挨拶は最終出社日の朝礼や夕礼、送別会などさまざまなシーンが想定されます。 急に挨拶することになって慌てることのないように、事前に準備しておきましょう。

ここでは挨拶をする際に気をつけておくポイントをご紹介します。

挨拶は短く簡潔にまとめる

挨拶の内容は1分程度で話せる内容に短くまとめましょう。 退職の挨拶は朝礼や夕礼を機会に行うことが多いですが、業務時間中であることを考えると 長すぎる挨拶は迷惑です。

加えて、長すぎると聞いている方も疲れたり飽きたりしてしまいます。 1分でゆっくり話す程度の文字数は300字くらいが目安なので、事前に300字~400字程度で考えておくと焦らず話せますよ。 せっかく感謝を伝える貴重なシーンですから、しっかり伝わるようポイントを絞って簡潔に話すのがよいでしょう。

挨拶はゆっくり、はっきりと

人前で話すことに慣れていないと早口になったり声が小さくなったりしてしまいます。 感謝の気持ちなど少し照れくさい部分もあるかもしれませんが、モジモジせずにはっきりと話すことが大切です。 ゆっくり、はっきりを意識して挨拶しましょう。

笑顔で目線はゆっくり全体に!

最後はぜひ笑顔を忘れず挨拶しましょう。 退職の挨拶は、これまでお世話になった人に感謝を伝え、新たな出発の決意を示す場所です。 最後の印象をよくするためにも笑顔で話すと良い印象を残せます。

人前で挨拶するときにどうしても緊張してしまう方は、視線を全体を見渡すようにZ型に動かすとよいでしょう。 人前で話す時に緊張するのは、自分に視線が集中していることを意識してしまうからです。 左奥の人から順番にZ型を描くように視線を動かしながら話すことで、自分に向けられる視線を意識することなく話せるので緊張がやわらぎますよ。

また、1人1人と目を合わせながら話すことになるので、1対1で話しているように感じられ、緊張をやわらげるだけでなく相手に気持ちを伝えられるメリットもあります。

退職の挨拶をメールで送る時の注意点とポイント

退職当日までに会うことのできない人には、メールで退職の挨拶をすることになります。 メールでの退職挨拶は、退職日が決まった後に直属の上司に退職の事実を伝えてよいタイミングを確認してから行いましょう。

メールでの挨拶は一方的な挨拶となってしまいますので、送る相手によって注意するポイントがあります。 ここでは、メールで退職挨拶をする場合のポイントについてご紹介します。

社内に向けて一斉送信する場合

まずは、社内に向けて一斉送信する場合の注意点をご紹介します。

メール送信は退職日に、宛先はBccに

特に理由がない場合は退職日にメールを送ります。 送信する時間も忙しい時間を避け、退社時間の1時間前を目安にしましょう。 一斉送信する場合は送りたい相手はBccにいれ、送付するのがマナーです。

社内とはいえ、Toで宛先を入力してしまうと他の送信者のアドレスを全員に公開することになってしまいます。 情報漏洩に繋がる恐れもありますので注意が必要です。

メールを書く際の注意点

メールの内容は挨拶の内容と大きく変わりません。 「退職日付」「退職理由」「印象に残るエピソード」「感謝の気持ちやエール」を盛り込んだものとしましょう。 メールの件名は退職の挨拶だと一目でわかるようにしておきます。

最後のスピーチと同様に退職理由などをあまり長々と書かず、ネガティブな内容は厳禁です。ポジティブな理由でなければ「一身上の都合」で大丈夫です。 メールでの一斉送信はビジネスマナー上でも全く問題ありません。

文面に「本来であれば直接ご挨拶すべきところですが、メールにて失礼させていただきます。」と添えておくことをおすすめします。

一斉送信の場合の例文

<件名>

退職のご挨拶

<本文>

〇〇部の〇〇です。

本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところですが、メールでのご挨拶にて失礼いたします。

この度一身上の都合により〇月〇日をもって退社することとなりました。

在職中は皆様からのご指導を頂き、感謝しております。 至らぬ点も多かったかと思いますが、お世話になりました。

業務を通じ、人として社会人として多くのことを学ばせていただきました。 この会社で培った経験を糧に、今後も頑張っていきたいと思います。

退職後の連絡先は下記になりますので、今後ともご連絡を頂戴出来れば幸いです。

メールアドレス:

携帯番号:

最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。 ありがとうございました。

個別に送る場合

特にお世話になった方には個別で送信するのもよいでしょう。 メールの内容は一斉送信と大きく変わりませんが、その相手とのエピソードを添えれば感謝の気持ちをより伝えられます。

一斉送信ほどシンプルにまとめることにこだわらなくてもいいので、詳細なエピソードを盛り込むと、より印象的なものになりますよ。

社外に向けて送る場合

社外に送る場合も基本的には社内と大きく変わりませんが、注意すべき点がいくつかあるのでご紹介します。

送信は退職日の2~3週間前に退職日を添えて

社外の方に退職の挨拶をする場合は、退職日の2~3週間前に送ります。 これは退職日までにある程度の期間を設けておくことで、引継ぎやタスクの整理が行えるようにするためです。

取引先などにも退職日を認知してもらうことで退職までの引継ぎはスムーズに進みますよ。

後任者を紹介しておく

取引先の場合、自分の後任者を紹介しておきましょう。 退職前に後任者とともに訪問することがベストですが、訪問が難しい状況であればメールで紹介しておくようにしましょう。

退職後の連絡先は書いてはいけない

社外の人には、退職後の連絡先は伝えないようにしましょう。 あくまでビジネス上の関係ですので、退職後も連絡をとることで無用なトラブルを招く可能性があります。 会社から見ても、会社が所有する個人情報の不正利用と見られる可能性もありますので、避けた方が無難です。

プライベートとビジネスの線引きはしっかりとしておきましょう。

社外に向けて送る場合の例文

<件名>

退職のご挨拶(□□株式会社 〇〇)

<本文>

××株式会社 △△様 いつもお世話になっております。□□株式会社 〇〇です。

私事ではありますが、一身上の都合により〇月〇日をもって退職することとなりました。 本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところですが、メールでのご挨拶にて失礼いたします。

△△様には当方が担当についた当初より、多くの激励のお言葉を賜り、多くのことを学ばせていただきました。心より感謝申し上げます。

なお、後任は◎◎が務めさせていただきます。 後日改めてご挨拶に伺いますので、変わらぬご支援の程よろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、貴社のご発展と△△様のご健勝、ご活躍を心よりお祈り申し上げます。

きちんとポイントを理解して円満に退職しよう

退職の挨拶は、円満に退職し次の一歩を踏み出すためにとても重要なものです。 今回ご紹介した退職の挨拶のポイントをまとめておきます。

・退職の挨拶では「退職理由」「印象に残ったエピソード」「感謝の気持ち」を盛り込む

・退職の挨拶では「短く簡潔に」「ゆっくりはっきり」「笑顔で」を意識する

・メールでの挨拶は送るタイミングや送る相手により内容に注意する

お世話になった会社や上司・同僚の人たちに感謝を伝え、快く送り出してもらえるようきっちりとした挨拶をしましょう。