支援対象地域:札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡


はじめに

「未経験からIT業界に転職したい」「IT業界で働いているけど違う職種に転職したい」場合、せっかく転職するなら、市場価値の高いスキルを身につけたいですよね。Javaは世の中の様々なシステムで採用されており、企業ニーズが高く、市場価値の高い言語です。求人数が多いため業界未経験者にも転職できるチャンスはあります。しかし、Javaは難易度が高く習得が難しい言語といわれています。この記事では未経験からJavaエンジニアへ転職するために準備しておくべきことや注意点をご紹介していきます。

Java未経験だがプログラミング経験がある場合の転職

Javaの開発が未経験でも、他言語でのプログラミング経験があれば転職時に評価してもらえる可能性があります。JavaはC言語をもとに作られたプログラミング言語であり、「C++」や「C言語」と文法が似ています。よって、異なる点もありますが「Javaが未経験でもC言語の開発経験がある」場合はJavaを使った実務経験がなくても、経験者に近い評価をしてもらえる可能性はあるでしょう。しかし、HTML/CSSなど文法が全く異なる言語しか経験がない場合はC言語と同じように評価してもらえないかもしれません。

IT業界未経験での転職

業界未経験で転職を狙う場合は、実務経験がないことから「どれだけ本気でやりたいと思っているか?」が問われます。面接で本気度をアピールするためにも、事前にJavaの学習をしておくとことをおすすめします。Javaはプログラミングに必要となる多くの機能がカバーされている汎用性の高い言語です。そのため、面接でのアピールだけでなく、習得すればJavaの知識を土台として、他言語も習得しやすくなるメリットもあります。具体的な学習方法を紹介しますので、ぜひJavaを習得して下さい。

Javaの勉強方法4選

Javaを勉強する方法を4つご紹介します。自分に合った勉強方法を見つけて下さい。

1.参考書を購入して独学で勉強する

独学の場合、まずは参考書を読むところから始めましょう。Javaは人気言語のため、書店に多くの参考書が陳列されていると思いますが、初心者向けの入門書を選びましょう。入門書にも種類があり「プログラミング経験がある人向け」「プログラミングが初めての人向け」などレベルが分かれています。実際に手にとって中身を見てから決めましょう。プログラミングは実際に自分でコードを入力して実行すると理解が深まるので、プログラムを実行する方法まで具体的に説明されている参考書がおすすめです。

2.無料の教育サービスで勉強する

近年のIT人材不足から、エンジニア育成が課題になっています。こうした背景もあり、最近ではProgate(プロゲート)やドットインストールといった無料のプログラミング学習サービスが提供されています。無料で学べる範囲は限られますが、基礎を学ぶ分には問題ないため、無料サービスを活用する勉強方法もおすすめです。

3.プログラミングスクールを利用する

費用はかかりますが、プログラミングスクールを活用する方法もあります。プログラミングスクールにはエンジニア転職を目標としたコースがあります。しかし、こうしたコースは高額でカリキュラムが決められており、Javaが含まれていない可能性もあります。プログラミングスクールには言語別で学べるコースがあるので、このようなコースでJavaを選択するのがおすすめです。この方が費用を抑えることもできます。最近のプログラミングスクールはオンライン完結で学習できるコースが増えてきています。通学不要で疑問点をオンライン上(Web通話やチャットを活用)ですぐに質問できるので、一人で考え込んでしまう時間を減らせて、効率的に学習を進められます。もし予算に余裕があるようでしたら、プログラミングスクールを検討してみてはいかがでしょうか。

4.資格取得を目指す

学習を進めるにあたって、何か目標が欲しい場合は資格取得を目指すとよいでしょう。資格が取得できれば履歴書に記載できるので、実務経験がなくても、Javaの一定知識があることをアピールできます。Javaエンジニアに関連した資格としては以下のようなものがあります。

1.Oracle認定Java資格

Oracle社が運営しているJavaの知識が認定されるベンダー試験です。レベルはBronze、Silver、Goldの3段階で構成されており、SilverとGoldは全世界で通用する共通資格となっています。Java関連資格の中では最も人気の資格となっており、多くの参考書が出版されていたり、対策講座が開かれていたりと勉強しやすくなっています。試験は予約制でいつでも受けられます。各レベルの位置付けは以下の通りです。未経験者はBronzeの取得を目指しましょう。

・Bronze・・・・Java未経験者向けの入門資格。 Javaを使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識があることを証明できます。なお、「オブジェクト指向」とは簡単に説明すると「役割が似た複数の機能を1つの『部品』としてまとめて、プログラムを作りやすくする考え方」です。

・Silver・・・・開発初心者向け資格。Javaアプリケーション開発に必要な基本的なプログラミング知識があり、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができることを証明できます。また、プログラミングスキルに限らず、開発現場で発生するあらゆる問題を解決する能力があることも証明できます。

・Gold・・・・設計者の意図を正確に理解して機能の実装ができる中上級者向け資格。Javaアプリケーション開発に必要とされる汎用的なプログラミング知識があることを証明できます。

2.Javaプログラミング能力認定試験

株式会社サーティファイが運営している民間資格です。レベルは3級、2級、1級の3段階で構成されています。1級は実技試験である、試験日があらかじめ決まっている点がOracle認定Java資格と異なります。各レベルで認定される内容は以下の通りです。未経験者は3級の取得を目指しましょう。

・3級・・・・オブジェクト指向についての基本的な概念を理解して簡単なプログラムを書ける(Javaに関する基礎知識を持っているレベル)。

・2級・・・・小規模なプログラム(アプリケーションなど)を正確にコーディング出来る。オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している(Javaに関する一般的な知識を持っているレベル)。

・1級・・・・業務システムの流れを理解して、変更仕様に従って正確にプログラムの保守ができる(実務を任せることが出来る知識を持っているレベル)。

3.Androidアプリケーション技術者認定試験

Oracle認定Java資格などの「Javaの資格」と少し異なりますが、Androidの開発にはJavaが使われることから関連資格としてあげられます。取得していれば転職先企業がAndroidアプリの開発をしている場合に知識をアピールできます。レベルは「ベーシック」「プロフェッショナル」の2段階で構成されています。

・ベーシック・・・・Android開発に必要となる基本的な知識があることを証明できます。

・プロフェッショナル・・・・業務アプリケーションを開発にあたって必要となる高度な技術力があることを証明できます。

4.基本情報技術者試験

こちらはJavaの資格試験ではありませんが、IT業界で働く上で必須の知識が問われる試験です。経済産業省が認定している国家試験「情報技術者試験」のうちのひとつです。午後の試験問題では言語別の選択問題があり、その中にJavaもありますので、Javaを選択するようにしましょう。

Javaエンジニアはどんな開発に携わる?

Javaは金融系システムや企業の大規模システムなど、数多くのシステムで採用されています。以下はJavaが使用されている身近なシステムの一例です。こうした様々なシステム開発に関ることができる点がJavaエンジニアの魅力といえるでしょう。

・金融系システム・・・・証券取引システム、インターネットバンキング、銀行のATMなどで使用されています。

・ スマートフォンのアプリ・・・・AndroidアプリはJavaが使用されています。

・ゲーム開発・・・・Javaは処理速度が早いため、ゲーム開発に使用されることもあります。

・組み込みシステム・・・・ブルーレイディスクプレイヤーなどの家電製品で使用されています。

Javaエンジニアの就労形態

企業を選ぶ際はどのような就労形態で働くことになるか確認しておきましょう。エンジニアの就労形態には 「客先常駐」、「受託開発」、「自社開発」の3つがあります。未経験者の場合「客先常駐」の求人が多いです。未経験から自社開発企業への転職は難易度が上がるため、まずは客先常駐の企業に転職して開発経験を積んだ後に自社開発企業に転職する方法もあります。

・客先常駐

所属会社から派遣されて契約先の顧客企業で働く(=常駐する)形態です。

・受託開発

顧客から仕事を受注して、システム開発を行う形態です。

・自社開発

自社で開発したシステムやソフトウェアを販売して収益を得る形態です。

まとめ

未経験からJavaエンジニアへの転職を目指すのであれば、しっかり勉強して準備をしておきましょう。資格を取得できれば、企業に熱意をアピールするための武器にできるのでおすすめです。Pythonなどの新しい技術の登場はありますが、Javaは汎用性の高い言語で、大規模システムを中心に現在採用されているシステムが多いです。今後も需要の見込める言語ですので、ぜひJavaを扱う企業へ転職して、スキルを磨いて下さい。