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  • 環境変数って何?初心者向けに簡単に解

はじめに

環境変数という言葉を始めて耳にした人もいるかもしれませんが、一体どんなものなのか分からない人も多いのではないでしょうか。複数のフォルダを作成して階層を作った場合、一から目的のフォルダまで開くのは面倒に感じるものです。
今回は、そんな環境変数について解説します。もっとフォルダの行き来を便利にしたい人は、是非とも参考にしてみてくださいね。

環境変数とは

環境変数とはWindowsを初めとする様々なOSが動作している時に使用する変数のことを指します。これはエクスプローラーのコマンドバー、コマンドプロンプトのcdコマンドの後に環境変数を入力することによって、対応する変数のフォルダを一気に開くための方法です。これにより、どんなに深い階層でも全てのプログラムから共通の変数を利用することで、目的のフォルダを開くことができるようになります。たとえ目的のフォルダでなくても近いフォルダを開くことができれば、いずれにしても利便性が高くなるのは間違いありません。
ただし、環境変数が分からなければ意味がないので、Windowsで変数を確認する場合はコマンドプロンプトからSetコマンドを実行し、Macの場合はターミナルでprintenvコマンドを実行して確認しましょう。

Javaの環境変数

ここからは一例としてJavaの環境変数の設定を行っていきます。これから環境変数を学ぶ際に参考にしてみてくださいね。

jdkを取得する

まず手始めに、jdkを取得するところから始めましょう。jdkを取得する方法は、以下の手順で進めるのが得策です。

1.オラクルのJava Platformからjdkを開く
2.jdkをクリックし、Accept License Agreementをクリックする
3.ダウンロードするOSを選ぶ
4.ダウンロードしたexeファイルをクリックして手順に従い、インストールする

無事にインストールできたら、前準備は完了です

Javaのインストール~環境変数の設定

まだJavaがインストールされていないなら、先にインストールしましょう。

Javaがインストールできたら、次に以下の手順で環境衛生の設定を行います。

1.Windowsのスタートから設定を開き、Windowsの設定を開く
2.検索バーに環境変数を入力し、システム環境変数の編集をクリックする
3.システムのプロパティから詳細設定、環境変数と順番にクリックする
4.表示されたウィンドウ内のシステム環境変数の中からPathをクリックし、編集する
5.環境変数名の編集から新規をクリックする
6.ここでJavaがインストールされたフォルダの絶対パスを入力し、OKをクリックして設定を終了させる

以上の手順で実行したことにより、Javaの情報が出てきたら成功です。環境変数の設定により、「java」と書くだけで実行できるようになりました。
なお、Macの場合はJavaをインストールしたらすぐに動くので、環境変数の設定は必要ありません。

環境変数を設定するメリット

環境変数を設定するメリットは多くあります。まず、コマンドライン引数と設定ファイルが不要になります。基本的にJavaなどのプログラミングを複数回立ち上げた時、前回行われていた時のプロセスを忘れてしまっている状態です。この状態になると、再び設定し直す際にコマンドライン引数や設定ファイルを組み込んで起動時に読み込まなければなりません。しかし、これではコマンドライン引数を実行するたびに指定しなければならず、設定ファイルも編集することになります。

そこで環境変数を設定することにより、ターミナルが存在し続ける限りコマンドライン引数や設定ファイルの設定を忘れずに記録してくれるので起動するたびにいちいち設定し直す必要性がありません。

また、複数のプログラムで値を共有できるメリットもあります。本来であればそれぞれのプログラムがそれぞれの設定ファイルを使っているのでバラバラの値になっているため、連携がとりにくい状態でした。しかし、環境変数を設定することによって、複数のプログラムを同じ値で参照できるようになるので連携が取りやすくなります。連携が取りやすくなることで作業がスムーズに進められるため、業務効率化のために環境変数を設定することはとても重要だと言えるでしょう。

まとめ

以上のように環境変数を設定することによって、様々なことができるようになります。設定のやり方も比較的分かりやすいので、上手く活用すればコマンドライン引数や設定ファイルも不要になるなど様々なメリットの恩恵が受けられるでしょう。
環境変数を設定すればJavaを起動するたびにコマンドライン引数を実行する際に逐一指定しなくても、設定ファイルも編集する必要性がなくなるので編集の手間がかかりません。プログラム同士の連携も取りやすくなり、さらにスムーズに作業が進められるでしょう。まさにこれを機に環境変数を設定してみてはいかがでしょうか。