PHPのフレームワーク、cakephp3とは
2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化されたり、プログラミングスクールなどが数多く開講されていたりなど、テクノロジーの発達に伴いプログラミングの需要が高まったように思います。ですのでこの記事ではプログラミング言語でも人気が高いPHPについてと、そのPHPのフレームワークであるCakePHP3について紹介したいと思います。
PHPとは
プログラミング言語であるPHP言語はプログラムの記述や実行を比較的簡易に行うことができるスクリプト言語で、HTMLに埋め込んで使うことができ、HTML内に"<?php"という開始命令と"?>"という終了命令を記述することで使うことができます。
また、PHPは記述法が英語に近いので初心者で学習がしやすいと言われています。
PHP言語を学習することでできること
PHP言語を扱えるようになるとブログやSNS、ECサイト(ショッピングサイト)の構築ができるようになります。ブログについてはブログを簡単に作成することができるWordPressが、PHPで作られているので、PHPが書けるとブログのカスタマイズやテーマの作成を自身で行うことができます。
フレームワーク
ほとんどのプログラミング言語には汎用的な機能があらかじめ用意されていて、複数人で開発するときにレベルを合わせやすくすることができるフレームワークがあります。プログラミング関連の学習を始めると必ずといって耳にすると思いますがこのフレームワークとはどのようなものかというと、イメージとしてはプログラムなどのひな形です。
世の中のシステムはほとんどの場合同じような機能がついています。どんなにオリジナリティが溢れているシステムだとしても、例えばSNSでいうと、顧客情報を入力、ログイン機能、コメント機能など最低限実装したい機能があります。なので、そういったシステムである以上、絶対に削れない機能をあらかじめ部品として用意してくれてくれるのがフレームワークです。汎用的な機能があらかじめ用意されているので作業時間を短縮することが可能で効率的にシステムを開発することができます。
PHPにもこのフレームワークがあり、2011年に登場した近年、PHPエンジニアの中で人気が急騰している「Laravel」。2006年に登場した自由度が高いという特徴がある「CodeIgniter」2005年に登場し日本語に翻訳された優れたドキュメントの多い、人気の高いPHPフレームワークCakePHPなどがあります。
CakePHP3とは
CakePHP3とは、PHPのフレームワークです。また、CakePHP3はオープンソースのWebアプリフレームワークで、Webアプリの高速開発を目的に開発されたRuby言語用のRuby on Railsの影響を多く受けたフレームワークです。
MVCモデルが特徴となっており、MVCモデルとはModel、View、Controllerの頭文字をとって、それぞれ
Model データの管理、連携
View モデルのデータを画面に表示
Controller 画面での操作をモデルに伝える
といった役割になっています。
比較的に簡単に使うことができるといわれており、国内でもWebシステムの開発で多く使われているため、日本語での情報や書籍が多く、学習も進めやすいということも特徴の一つです。
CakePHPで作られたWebシステムも様々あり、スキル販売サービス「coconala」。旅行予約サイトの「Relux」。など、ショッピングサイトや予約システムを作成できます。
高速開発をサポートする各種機能も充実しており、汎用処理がパッケージ化され簡単に呼び出せるようになっています。フォームの制御を行うフォームヘルパーがよく利用され、フォームヘルパーの仕組みを使用すれば、かなり少ないコードでWebページ上でユーザー・サーバー間のデータのやり取りができます。
CakePHP2との違い
CakePHP3はCakePHP2に比べて大きな変更点がいくつかあります。 CakePHP2はPHPのパッケージ管理システムであるComposerでのインストールに対応していなかったのですがCakePHP3はComposerで簡単にインストールすることができるようになりました。また、Modelオブジェクトの取得のコマンドなども
// CakePHP2
$posts = ClassRegistry::init('posts');
から
// CakePHP3
$posts = TableRegistry::get('posts');
に変更になっています。CakePHP2とCakePHP3でもバージョン違いにより変更点があるので注意が必要です。
CakePHP3まとめ
PHPフレームワークの数は多いですが、その中でもCakePHP3はWebアプリの高速開発を目的に開発されたRuby言語用のRuby on Railsの影響を多く受けたフレームワークなので素早いアプリ開発に適しています。また、日本語での情報や書籍が多いので比較的に学習しやすいフレームワークだと思いますので、興味があれば是非利用してみてください。