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Web系のエンジニアになる為に資格を取りたいと考える方は多いかと思います。しかし、情報処理やプログラミングに関する資格は数多く存在し、何を取ればいいかわからない方も多いでしょう。そこで今回はWeb系エンジニアを志す方向けのオススメの資格の解説をしていきます。

資格の必要性

実際に資格を挙げる前に、触れておかなければいけない事があります。それは、エンジニアになる上で資格は必須ではないという事です。
こんな事を言ってしまっては身も蓋もないですが、エンジニアにとって本当に重要なのは「スキルがあるかどうか」です。試験勉強と実際の開発は違うので、資格だけコレクションしていても現場の方からは評価されないケースも多々あります。

ですが、資格は無意味だと言いたいわけではありません。資格とはその分野において一定の知識を持っている事の照明をしてくれます。その為、転職やプロジェクトへのアサイン前に経歴を紹介する際には一目で分かる指標となり役に立ちます。また、資格勉強と並行して実際のプログラミングも行い、実践的なスキルを身に付けていれば、スキルそのものとその証明の2つが手に入るので完璧です。

資格を取得する事だけにとらわれて頭でっかちな知識しかない状態になるのは本末転倒ですが、資格の意義を正しく理解し活用すれば、非常に強力な武器となります。その事を忘れずに資格の取得に取り組んでみて下さい。

Web系エンジニアに役立つ資格

ITパスポート

Webエンジニア向けというよりはIT分野で働く人向けのITの基礎知識全般に関する資格です。国家試験ではありますが、難易度はさほど高くありません。持っていることで評価される事はあまりありませんが、ITが全くの未経験という方はここから入ってみるのも良いかもしれません。企業によっては取得すると昇給がある場合もあります。

基本情報技術者試験

情報処理ITエンジニアの基礎に関する国家資格です。合格率は23~25%と比較的難易度の高い資格です。ハードウェア、プログラミングに関するテクノロジ系の他、マネジメント系、システム戦略、法務、企画等に関するストラテジ系の問題が出題されます。ITパスポート同様基礎知識全般の試験ですので、この資格自体がスキルを証明するものではありませんが、転職活動などではあると有利になります。

応用情報技術者試験

基本情報技術者試験の上位資格です。基本情報技術者試験はこれからIT業界に入る初心者向けの資格であるのに対し、応用情報技術者試験はある程度経験を積んだ方向けの資格となります。合格率は約20%と非常に狭き門です。経験を積んだ際には次のステップとして受験をお勧めします。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTMLの最新版HTML5の他CSSやJavaScriptなどWebコンテンツ製作に必要な技術の認定試験です。レベル1とレベル2に分かれており、レベル1はHTML、CSSなど静的なWebコンテンツ作成に纏わる内容が中心、レベル2はJavaScriptを中心に動的Webコンテンツに纏わる内容が中心です。合格率は公表されていませんが、レベル1は比較的初心者向けでさほど難易度は高くありません。レベル2は実務経験がある方向けの高難易度となっています。
これまでに紹介してきた物と違い、実際の開発に直結する知識の試験であるため、活かせる場面も多く、現場の方からも比較的評価されやすい部類に入ります。プログラミングの勉強と並行して取得を目指すのがお勧めです。

PHP5技術者認定試験

PHPの技術資格です。試験は「初級」「上級」「認定ウィザード」の3種類があります。初級は初心者向け、上級はPHPの基礎を理解した実務経験のある方向けです。上級に限り不合格でも70%の合格点のうち、50%以上70%未満の点数を取得すると「準上級」に認定されます。ウィザードは上級合格後に受験可能な超高難易度の試験です。ウィザードは現実的では無いので、初心者の方は将来的に上級に合格する事を目標にすると良いでしょう。
PHPはWeb製作をする上で必須の言語ですので、比較的価値の高い資格です。

Ruby技術者認定試験

日本発の人気の言語Rubyの技術資格です。「Silver」「Gold」の2つのランクがあります。Silverは初心者向け、GoldはSilver取得後に受験可能となる上級者向けの試験です。RubyはPHPに並んで需要の高い言語ですので、こちらもお勧めの資格です。

まとめ

今回はWeb系エンジニアを目指すうえでお勧めの資格について解説しました。資格の種類は沢山ありますので、ここで紹介した意外にも、魅力的な資格は存在します。しかし、重要なのは資格をコレクションする事ではなく、試験勉強を通してその分野への深い知識と実践的なスキルを身に付ける事自分がこれからやりたい事に対してコミット出来る事です。自分にとって価値のある資格を見極め、着実なキャリアを積む事を大切にして頂きたいです。